INTERVIEW
NINE LASHES
2012.05.03UPDATE
2012年05月号掲載
Member:Jeremy Dunn (Vo)
Interviewer:ムラオカ
-まずはバンド結成から今に至るまでの歴史を教えてください。
僕はハイ・スクールを卒業してすぐにNINE LASHESに加入したんだけど、その少し前にJon David Jeffersonと"Gus"Jared Lankfordも加入しているんだ。ということですでにバンドは始まっていたんだけど、まだ地元だけで活動していたから、特にバンドが機能していた訳ではなかったんだ。だから僕たちはみんなに話す時は一緒に始めたって言っているんだ。NINE LASHES加入前は別のバンドでギターを弾いていたんだけど、その頃からずっと歌いたいって思っていて、神様に“楽器を休ませて、歌えるバンドに出会いたい!”って祈っていたら、すぐにシンガーが辞めることになって僕に歌うチャンスを与えてくれたんだ。結成当時は地元でしか活動してなかったけど、それからみんなで努力して成長していったんだ。Tooth and Nail Recordsと契約したのも本当に神様のお陰だったと思う。だけど、実は最初僕たちはレーベルと契約したかったんじゃなくて、Magnolia Festivalに出演したくてJoe PoseyっていうプロモーターにCDを送っただけなんだ。そしたら彼から連絡があって、“君たちのライヴを見に行ってもいいか?”って聞かれたので彼をショウに招待したんだけどライヴの途中で帰ってしまったんだ。きっと気に入らなかったんだってメンバー同士で話していたんだけど、実際には彼は僕たちのことをすごく気に入ってくれて、僕たちの音源をTooth and Nail に送ってくれて、それで契約に至った訳なんだ。
-NINE LASHESというバンド名の由来を教えてください。
これは聖書から由来している名前で、イエス・キリストが叩かれた鞭を“Cat-o-nine-tails(9尾の猫鞭)”って言うんだ。イエスが磔にされる前にこの鞭で拷問されていたんだ。イエスが僕たちのために何をして、なぜそういった行動に至ったかを思い出させるために付けたネーミングなんだ。
-メンバー皆さんはどのようなミュージシャンに影響を受けて育ってきたのでしょうか?
素晴らしいクリスチャン・ミュージックがあることに気づく前は、いろいろ好きで特にKORNを聴いて育ったよ。だからKORNのギタリストのBrian Phillip "Head" Welch(2005年脱退)が改心してクリスチャン音楽をやるようになった時はすごく感動したよ。クリスチャン・ミュージックを発見してからTHRICE、TFK、DEMON HUNTERなどが好きで影響も受けているよ。
-バンド・フォトを拝見しましたが、皆さん形はそれぞれ違うものの統一感のある黒い衣装を着用していますね。ライヴでもこの衣装でプレイしているのでしょうか?
そうなんだ。さっきもメンバーみんなと話し合っていたんだけど、フェス・シーズンがやってきて、この衣装でやったら死ぬほど暑くなるから何か考えなきゃ(笑)。
-また衣装の腕章やアルバム・ジャケットの中央に大きくデザインされているロゴはあなた方のシンボルでしょうか?またこのマークはどのような意味を持っているのでしょうか?
よく見ると、9つのハッシュ・マーク(一般的に番号を記す際に用いられる記号)になっていてバンド名のNINE LASHESを意味しているんだ。
-1stアルバム『World We View』リリースおめでとうございます。 リリースから約2ヵ月経ちましたが、リスナーの評判はいかがですか?
かなりいいフィードバックをもらっているんだ。Facebookでのコメント、雑誌のレビューなど、本当にいい反応が目につくんだ。メンバーみんなとても喜んでいるよ。
-ここ日本でも非常にアルバムの売れ行きがいいと聞いていますが、そのことはご存知でしょうか?
そうだったのか!知らなかった。ファンからのメッセージは時々来ているけど、現状はまだ把握してなかったよ!
-日本であなた方の作品が受け入れられているのはなぜだと思いますか?
なぜだろう。逆に教えてくれないかな(笑)?それにしても地球の反対側なのに最高だよね。ライヴもやりに行けたらもっと最高だよ。
-あなた方のサウンドはラウドでありながら、温かくそして優しく感じました。あなた方自身どのようなサウンドを目指してこのアルバムを制作したのでしょうか?
正直言って、サウンドに関して何も意図的に作っているんじゃないんだ。その時感じていることを曲にしているよ。「Memo」と「Anthem Of The Lonely」を比較しても、全く違う音楽性だけど、それもその時の“モード”によって作るものなんだ。アルバムに関しては方向性はあるけど、それぞれの曲自身には方向性がなく、曲の制作が終わってその後にアルバムに最も適している曲を選んで収録したんだ。