DISC REVIEW
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飽和状態のエモ・シーンを勝ち抜いた彼らの力強いメッセージが刻まれた最新6th アルバムは、ANBERLIN 史上最強のロック・アルバムと言えるだろう。シンセや打ち込みなどのモダンなアレンジも加わり、今までにないグルーヴを生んでいるが、彼らのサウンドの肝となる圧倒的なメロディの強さがアルバムを貫いていて、ANBERLIN らしさを欠くことなく進化したサウンドに思わず胸が踊る。Stephen Christian のヴォーカルが冴え渡るダイナミックなロック・ナンバーから涙腺を刺激するエモーショナルなバラードまで振れ幅のある楽曲を自由に行き来するこの柔軟さ、流石です。結成10 年を迎えた今も、彼らの勢いは止まらない。MAY-E