INTERVIEW
ANBERLIN
2009.04.08UPDATE
Member:Stephen Christian(Vo) / Christian McAlhaney(Gt)
Interviewer:MAY-E
-前回のCOPELANDとのカップリングツアーでのANBERLINのショーは本当に素晴らしかったので、再来日を心待ちにしていました。今回は東名阪ツアーですが、楽しんでいますか?
Christian McAlhaney(以下C):うん、とても楽しんでいるよ。こうやってバンドとして色んな場所をまわることが出来るのは、すごく光栄なことだよね。
-今回は、アメリカでもワープトツアーを一緒に回っていたNEW FOUND GLORYと一緒ですね。キャリアと実力のあるバンド同士なだけに、お互い分かりあえる部分も多いのですが、いかがでしょうか。
Stephen Christian(以下S):そうだね、NEW FOUND GLORYも、僕らと同じエリアから出てきたバンドだし、僕らと共通点が多いバンドだ。共通の友達もたくさんいるし、今回彼らとツアーが出来て最高の気分だよ。
-NFGは、あなた方を「セクシーなバンドだ」と言っていましたよ。
一同:爆笑
S:きっと、Christianのことを言ってるんだと思うな(笑)
-(笑) Tooth&Nail(以下T&N)の看板バンドといっても過言ではないあなた方がT&Nを離れたことに驚きました。最近では、メインストリームでの人気を獲得しながらもメジャー進出を考えていないバンドも多いようですが、あなた方は以前からメジャーでの活動を視野に入れていたのでしょうか?
S:T&Nと契約をした最初の頃は何ら問題はなかったよ。だけど、3枚くらいアルバムを作ってみて、僕ら自身も成長したし、もっと上を目指したいと思うようになってきた。T&Nはとても良いレーベルだったよ。だけど僕ら自身が、そういう壁にぶち当たってしまったんだ。ラジオでオンエアされたり、もっと大きな規模のツアーに出たりすることを考えているうちに、メジャーという選択肢が出てきた。どんな職業でも、どんな分野で働いている人にも、同じことが言えると思う。自分自身が成長していくために、環境を少し変えてみる必要はきっとあるよね。
-そうですね。メジャー・レーベルはセールスを重視して、インディー・レーベルはバンドのケアをしっかりしてくれる、という漠然としたイメージがあるのですが、それは一概には言えないということですね。
S:そうだね。世間にはそうやって見られることは、日本だけじゃなくてアメリカでもどこでも同じなんだよね。最近の傾向の一つに、インディー・レーベルのほとんどがメジャー傘下だったりすることがあると思う。僕らがユニバーサル・パブリックと契約した時も、大きな契約金が動いた訳ではないし、経済面での状況はほとんど変わってはいないんだ。だけど、メジャーってインディーでは出来ないことも出来たりするんだよね。将来、自分たちの希望や目標に向かっていくのはいいことだと思うんだ。
-レーベルも変わり、プロデューサーもアーロン・スプリンクルでなくなったので、サウンドが大きく変わるのではないかと不安になったのですが、そんなことはまったくなかったですね。パンチの効いたメロディー・ラインは1stアルバムを、バラード曲でのスケール感は2ndを、サウンド・アレンジは前作3rdを思い起こさせる、本作は<集大成的アルバム>と取ることもできるほどANBERLINならではのサウンドだと思います。リリースされてしばらく経ちましたが、『New Surrender』はあなた方にとってどんな作品ですか。
S:ありがとう。
C:そう言ってくれた通りに、ANBERLINらしさの出たアルバムだと思っているよ。ヘヴィーな面もあればメロウな面もある。とてもバランスが取れているしね。さらにそこに、僕らの自然な成長や進化が出ていると思う。曲を書いていたのは、ちょうど僕ら自身の気持ちがとても上昇している時だったんだ。全てがうまく進んでいたからね。みんな、ポジティヴな気持ちでいられた。だから、『New Surrender』のコンセプトには明るいものが多いんだ。
-ニール・アブロンといえば数多くのアーティストを手掛けてきた名プロデューサーですが、本作『New Surrender』で彼を迎える決め手になったアルバムなどはあるのでしょうか。
S:彼って、これまでに本当にたくさんのアーティストを手掛けてきているよね。ヘヴィーなバンドだとLINKIN PARKとか、逆にポップなバンドだとFALL OUT BOYとかね。NEW FOUND GLORYもそうだ。そういう彼の様々なサウンドをクロスオーバー出来る才能に惚れたんだよ。
-なるほど。Christian McAlhaneyはACCEPTANCEで活躍していたメンバーですね。ACCEPTANCEはANBERLINにも通じるサウンドのバンドなので、サウンド的にも納得がいくのですが、バンドに加入した経緯を教えて下さい。
C:僕らは昔から、とても仲が良かったんだよ。一緒にツアーにまわったり、同じフェスに出演したりしてね。地元に来たときは、お互いのショーを見に行ったりもしていた仲だった。ある夜は、ACCEPTANCEのドラマーが欠席しなくちゃならなくて、急遽ANBERLINのドラマーがサポートで叩いてくれたこともあったよ。ACCEPTANCEが解散したのは二年前だけど、ちょうどそのタイミングでANBERLINの前任ギタリストが脱退してしまった。タイミングも合ったし、ずっと仲良かったバンドだからね、それで一緒にやることになったんだよ。