DISC REVIEW
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観光地としても有名な南カリフォルニアはハンティントン・ビーチで2009年に結成されたばかりの新人、AT THE SKYLINES。彼らは結成から約1年という短いスパンで4曲収録のセルフ・タイトルEPをリリースし、この作品をきっかけにロードランナー・レコーズと契約を交わした。そして1stフル・アルバムに当たる今作はBRING ME THE HORIZON、ARCHENEMYなどを手掛けているFredrik Nordströmをプロデューサーに迎えて制作。全米では日本より一足先の今年5月にリリースされており、ビルボード・ヒートシーカーズ・チャートで4位と大健闘。エクストリームなパートやMark(Vo)のスクリームと相反する輪郭のはっきりしたキャッチーなメロディを歌い上げるChris(Vo)のクリーンは大きな強みとなっている。また線の細い儚なげな声質はスクリーモ第一世代のTHE USEDのBert McCrackenやSAOSINのCove Reberなどのカリスマ・ヴォーカリストを髣髴させる点も素晴らしい。 ムラオカ