DISC REVIEW
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EPから前作の2ndアルバムまで、凄まじいクオリティを誇る作品をリリースしてきたIN FEAR AND FAITHが、満を持してセルフ・タイトルを冠した新作をドロップ!彼らのピアノやシンフォニックなエレクトロを用いた浮遊感の漂う持ち前の世界観を失うことなく、キャッチーなメロディにより磨きが掛っている印象を受ける。だが、メロディ一辺倒ではなく、彼らの持つブルータルなニュアンスとプログレッシヴなアプローチも、より深みを増したと言えるだろう。それらの要素が全て合わさった結果、彼らの世界観はより深みを増し、ドラマティックに激的な進化を遂げた。アルバムを通して聴くと、まるで1つの物語を読んでいるかのような印象さえ受ける。全ポスト・ハードコア・ファンに聴いて頂きたい傑作だ! 出口 勇迅