DISC REVIEW
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米カリフォルニア州北部にあるサンノゼ出身のポップ・ロック・バンドSMASH MOUTHが、約6年振りにオリジナル・アルバムをリリース。今作は様々なソングライターを招き制作されたとのことで、多種多様なナンバーが聴き手を楽しませてくれる。どの曲もキャッチーなメロディが印象的で、思わず口ずさんで手拍子したくなってしまうほどハッピーだ。美しいピアノをフィーチャーした壮大なミディアム・ナンバー「Out Of Love」はSteve Harwell (Vo)のしゃがれ声が放つ包容力に胸が熱くなる。バンドのメイン・ソングライターだったGreg Campが昨年脱退し、心配していたファンも少なくないだろう。だが今作は変わらぬSMASH MOUTHらしさが貫かれた、夏にピッタリのマジカルなアルバムだ。 沖 さやこ