DISC REVIEW
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VICTORY RECORDS移籍第1弾に当たる前作『Plead the Fifth』では、全盛期の2nd『Gift』、3rd『Welcome』を髣髴させる、アグレッション満載のヘヴィネス・サウンドで個人的には大満足な1枚であったが、チャート・アクション的には残念ながらビルボード107位と惨敗であった。今作は前作の不振を振り払いたいがためか、見事復活したストレートなヘヴィネス・サウンドは再び影を潜め、どんよりと屈曲したオルタナティブ・サウンドに取って代わられている。とは言え傑作『Gift』、『Welcome』共に“動”と“静”、“明”と“暗”が表裏一体の作品であったことを忘れてはならない。今作はTAPROOTが本来持っている“静”、“暗”サイドがよりクローズ・アップされた作品と言えるだろう。 ムラオカ