DISC REVIEW
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1984年から活動を続けているドイツ出身3ピースのベテラン・メタル・バンドRAGEによる21枚目の作品が登場。大量殺人、シリアル・キラー、自殺といった“死”を主なテーマとした今作のプロデュースを担当したのはHAMMERFALLなどを手掛けたCharlie Bauerfeindと、RAGEのメンバーであり、ヨーロッパを代表する技巧派ギター・プレイヤーでもあるVictor Smolskiだ。ベテラン・バンドによる21枚目の作品というと老体にムチ打って作っている貧弱なサウンドをイメージするかもしれない。しかし一聴すればそのイメージはすぐにも崩壊するであろう。時代を超越するオーセンティ ックなメタル・サウンドは堅持しながらも、モダンでエクストリームなエッセンスを入れる手腕はさすがである。ぜひA7XやBFMV、TRIVIUMを聴くような若いファンにも聴いて欲しい。5月にはリリースから間髪入れずの来日公演も決まっているのでそちらもチェック!! ムラオカ