DISC REVIEW
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近頃特に目新しい、突出するバンドの出現も見受けられない傾向にあるデスコア・シーンだが、そんな中でもしっかりと安定したデスコア・サウンドをプレイしているのがアメリカ・サンディエゴ出身のCARNIFEXである。ブラストビートを駆使した疾走パートからのブレイクダウンという展開は他のバンドが使いすぎていてすでに定番化しているのだが、このCARNIFEXはリズムの緩急の付け方が非常に上手く、ブレイクダウンからの二段落としのような普通ならコッテリ重すぎてダレてしまうパートも気持ちよく聴けてしまう。また、まれにさらっと入ってくるキーボードもどこか異世界を感じさせる雰囲気を持っていてセンスを感じさせるサウンドに仕上がっている。かなりメロデス寄りなギター・メロディも多く見られるので、デスコア・ファン以外にも聴いて欲しいバンドだ。 TxOxMxOx