DISC REVIEW
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“俺は友達に火を付ける”という狂気のネーミングを持つI SET MY FRIENDS ON FIREによる2ndアルバムが登場。ベースやヴォーカル、シンセ、プログラミングなどを担当していたNabil Mooが前作リリース以降に脱退し、Chris Lentが加入。バンド編成ではなくデュオ(2人組)スタイルであるため片一方が変わればサウンドも自ずと大きく変化するもの。彼らの場合、チープで捻くれた電子音にスクリーモというスタイルであったが、マスタリングの関係もあるだろうがシンセを含めモダンで奥行きのあるアプローチとなり、重厚で煌びやかなサウンドへと変化している。前作同様イッカク(小型のクジラ)をモチーフにしたジャケットだが、今作では胴体だけ筋骨隆々な人間になって再登場(笑)。ムラオカ