DISC REVIEW
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5月28日に開催された“FINLAND FEST 2011”で初来日、あのKORPIKLAANIなどと同じステージに立ったフィンランドの精鋭!まずインパクトを放つ重厚さ、そして攻撃性は、インタビューで本人も語っているENSLAVEDやDARKTHRONEなどから脈々と受け継ぐブラック・メタルの血を感じさせるには十分な仕上がり。そのアグレッションを前面にフィーチャーしながら、“フィニッシュ・ペイガン・メタル”と称されるスタイルならではの北欧独特なムードを醸し出している。どこか切なく、哀しげで、儚い雰囲気に包まれ……。“終末後の世界”を舞台にした壮大なストーリーを、ブルータル一直線ではなく、胸に染みる郷愁のようなものとともに描いているところにこのバンドならではのオリジナリティを感じさせる。 道明 利友