DISC REVIEW
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今年初めの来日ライヴ直前のキャンセルに肩を落としたファンも多いだろうが、そんなEMMUREから再度来日を期待させる新作が登場。相変わらずの究極のダウン・チューニングにスロウテンポな楽曲が中心だが、一曲一曲で様々な顔色を見せるのでサラっと聴けてしまう。グロウルからスクリーム、さらには怪しいネチっとした囁きヴォイスまで使いこなすFrankieの表現力豊かな独特のヴォーカル・スタイルと、重低音の中に不協和音や機械音等を入れたり、時たま見せる哀愁漂うメロディ等、この手のバンドの中では特別な存在であり、一聴しただけで“EMMUREだ”と分かってしまう、彼ららしいオリジナリティ満載な内容だ。TxOxMxOx