DISC REVIEW
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ネクストJIMMY EAT WORLD最有力候補! デビュー・アルバムをリリースしたばかりの若手バンドにいきなり「ネクスト・大御所バンド」なんていう冠をつけるのは少々気が引けたが(笑)、いや、これが決して大げさな文句などではないのだ。 これまでにリリースしていた自主制作EPではキーボードを全面に押し出た原色に近いカラフルさを纏ったポップ・サウンドだったが、本作では、JIMMY EAT WORLD風のエモ・ロックにTHE ROCKET SUMMERのテイストをブレンドしたピアノ・ロック・サウンドへと深化。 軽やかにステップを踏みたくなる爽快なエモ・ロックと、そこに乗るヴォーカルの声質と息づかいにはまずJIMMY EAT WORLDのジム・アドキンスを髣髴とさせられる(本当に良く似ている!)。純度の高い青春バラード、ポップ度の高いギター・ロック調の曲、いずれも圧倒的なメロディーを兼ね備えており、ポップ・ロック、はたまたポップスなんかと一緒にラジオにのっても違和感はないと思えるほどの普遍性もある。MOTION CITY SOUNDTRACKやALL AMERICAN REJECTS、RELIENT Kなどピアノを取り入れたエモ・ロック・ファンは勿論、全ての音楽ファンの胸を打つ一枚がここに!(MAY-E)