
-まず自己紹介をお願いします。
インタビューしてくれてありがとう。俺達はオーストラリア/メルボルン出身のCLOSURE IN MOSCOWだ。メンバーはヴォーカルのChris、ギター&ヴォーカルのManny、もう一人のギターのBarrett、ベースのBrad、ドラムのBeauの5人編成で、結成からまだ2年経っていないんだ。
-結成までの経緯を教えてください。
Barrett、Brad、Beauの3人は高校1年の頃から友達で、当時からこの3人でバンドをやったり一緒にバカなことをしたり・・・長い付き合いだよ。
ChrisとMannyは、昔別のバンドをやっていたからもともと顔見知りだったし、2人の才能に惚れこんでたから(笑)、CLOSURE IN MOSCOWを始める時にスカウトした。
で、この5人が揃ったんだ。
-メンバー皆さん、何歳ですか?
素晴らしい質問だ(笑)公称だと、バンドメンバーの平均年齢は21歳ってことになってるよ(笑)
-バンド名はCLOSURE IN MOSCOW(=モスクワの閉鎖)ですが、何故このようなバンド名に?
日本ではどのぐらい有名なのか分からないけど、ロシアのアントン・チェーホフっていう作家を知ってる?100年ぐらい前の人なんだけど・・・。彼が書いた『3人姉妹』という戯曲の中で、”CLOSURE IN MOSCOW”っていうフレーズが使われていて、なんとなく響きが気に入ったから、そのままバンド名に拝借したんだよ。『3人姉妹』は、二十世紀初頭のロシア社会の空気が伝わってくる面白いストーリーだから、興味があったら是非読んでみて!
-今もメルボルンで活動しているのですか?地元にはどのようなロック・コミュニティがあるのでしょうか。
うん、地元はメルボルンだよ。 メルボルンでは、毎晩どこかしらでライブが行なわれている。物凄く活発な音楽シーンが根付いている街だね。バンドの数だって・・・そうだな~、数え切れないぐらいバンドがいると思う。週に何回もライブに足を運んでも退屈しないよ。まだメルボルン以外では名前が知られていないバンドもたくさんいるけど、才能に溢れたバンドが物凄くたくさんいるコミュニティだね。
-また今のオーストラリア全体のロック・シーン、特にインディー・ロック・シーンはいかがですか?
オーストラリアって、ちょっとユニークなアプローチをしていたり、個性的な視点を持っているアーティストが多いと思う。Kimbra、Paper and the Plane、Fifty Sixx、Mission in Motionあたりがオススメ。 それぞれの街にシーンがしっかりと根付いているし、素晴らしいライブ会場も揃ってるから、バンド活動が凄くしやすい国だと思うよ。
-「Breathing Underwater」では女性がヴォーカルを取っていますが、あの女性は誰ですか?
彼女はAngelina Morinoっていう俺達の友達だよ。音楽活動は特にしていないけど、ソウルフルな声の持ち主だから、レコーディングに誘ったんだ。
-「Jewels For Eyes」のアウトロ部分や、他の楽曲でも要所に散りばめられたサンプリングがとても効果的ですね。あのようなアレンジは誰のアイデアですか?
日本でリリースされるアルバムにはボーナス・トラックが3曲入っているけど、オーストラリア盤は6曲入りのミニアルバムなんだ。Jewels For Eyesは作品の6曲目に収録されている曲なんだけど、CDをリピートで繰り返して聴いた時に、Jewels For Eyesからまた1曲目の冒頭部分に繋がる感じにしたかったんだよね。プロデューサーのKris Crummettに相談したら、彼がサンプリングのアイデアを出してくれて、あのサンプリングも彼が手がけてくれたんだよ。その他のサンプリングも全てKrisのアイデアなんだ。
-そのプロデューサーのKris Crummettとの出会いを教えてください。
軽い気持ちでMyspaceでコンタクトをとってみたら、とりあえず音源を聴きたいって言ってくれたから、何曲かデモを送ったら気に入ってくれたんだ。嬉しかったから、彼をすぐにオーストラリアまで呼び寄せたよ。
-Krisとの仕事はいかがでしたか?
Krisとのレコーディングってだけでも最高なのに、KISSやMariah Careyが、メルボルンに来た時に使ったことがあるスタジオでレコーディング出来たんだぜ!もちろん最高だったよ。Krisは細かいところまでじっくりと時間をかけて、隅々までこだわってくれるプロデューサーで、夜遅くまでスタジオに篭りっきりだったな~。毎日少なくとも16時間ぐらい作業していたよ。 レコーディングの時の面白いエピソードと言えば、スタジオの電気を全部消して蝋燭の明かりだけで作業したことや、ヴォーカルパートをパンツだけ身につけた状態で録ったことだね。とにかく楽しかったよ。
-Krisが手がけたバンドにKADDISFLYやDANCE GAVIN DANCEなどがいますが、あなた方の音楽性にも通じるバンド達だと思います。これらのバンドと交流はありますか?
両方とも凄く好きなバンドだよ。アメリカツアーをする時には、彼らと一緒に回ろうっていう話も出てきているんだ。
-サウンドの静と動に合わせるように、Chrisの歌声にも表情があって、素晴らしいヴォーカリストだなと思いました。何か特別なヴォーカル・トレーニングはしているのですか?
メインヴォーカルのChrisもサイドヴォーカルのMannyも、ヴォーカルレッスンを受けているよ。メルボルン界隈では有名な先生の下でね。レッスンを受けるようになってから、長いツアーでも2人に疲れが出なくなってきたと思う。
-「We Want Guarantees」のヴォデオ・クリップを拝見しましたが、とてもかっこいいですね。ストーリーを解説してもらえますか?
We Want Guaranteesは、組織化された宗教と、それに伴う戦いや苦労についての曲なんだ。ちょっと難しいテーマかな。 宗教によって物事の真実や真理を突き止めようとしても、宗教は永遠の真理を突き止めようとする人間の心を巧みに操り、利用し、翻弄する、とても欺瞞性を孕んだものだということを伝えたくてあのビデオを作った。簡単に言えば宗教に頼っても物事の真実を見つけるのは難しいから、あんまり頼りすぎるなよってことだね。
-また、日本の漫画家の浦沢 直樹の作品「20世紀少年」を髣髴とさせるのですが、皆さん読んだことはありますか?
初めてその漫画について知ったけど、凄く興味があるね!日本には素晴らしい漫画や小説、映画があるのを知っているから、一度その漫画を読んでみたいよ。
-日本にどのような印象を持っていますか?
ヴォーカルのChrisは小さかった頃に、半年ほど日本で生活をしていたことがあるんだって。彼から聞く日本の話は凄く楽しいし興味深いことばかりで、エキサイティングな印象がする国だね。凄く好きな国の一つだよ。 ツアーで日本に行きたくてウズウズしまくってる(笑)
-ChrisのパフォーマンスがTAKING BACK SUNDAYのAdamに似ているなと思いましたが、影響を受けていたりしますか?
俺達はTAKING BACK SUNDAYからはとくに影響を受けていないな~。びっくりするぐらい多くのキッズがTBSのファンだけどね。 Chrisは踊っているところをカメラで撮影されるのが好きだから、カメラを向けると、ああいうパフォーマンスをするんだよね(笑)それが影響を受けているように見えたんじゃないかな。
-これまでにSAOSIN、A STATIC LULLABY、AIDENなどの人気バンドのオープニング・アクトを努めたそうですね。仲良くなったバンドや、ライブでのエピソードがあれば教えてください。
海外からオーストラリアにやってくるバンドのオープニングを務めるのは、毎回面白い経験の連続だよ。オープニング・アクトだからといって、ぞんざいに扱われたこともないし。特にCOHEED & CAMBRIAやSAOSINは最高に良い人達だった。今じゃ凄く良い友達だし、早くアメリカに来いって言ってくれるんだ。また彼らと一緒にツアーをやりたいな。
-ライブはどのくらいの頻度でやっているのですか?
常に!ツアーは俺達の生活の一部だし、ライブは大好きだからね。日本に早く行きたいな~(笑)
-アートワークがとても素敵ですね。あなた方の音楽性をよく捉えたアーティスティックなデザインに仕上がっていますが、誰が手がけたのですか?
俺達の友達のJoel Melroseっていうタトゥーアーティストが、手書きで書いてくれたイラストを、Synapse DesignのGlennがコンピューターを使ってレイアウトしてくれたんだ。アナログとデジタルが融合した、素晴らしい美術作品だよね。
-国内盤のボーナス・トラックとして収録予定の「The Selfless Art」も、とても気に入りました。今作(The Penance and The Patience)よりもメタリックなサウンドですね。少しスクリームもしていますが、結成当初は今よりもっとスクリーモっぽい音楽性だったんでしょうか?
あの曲は、音楽的にいろいろ試行錯誤していた頃に出来た曲で、確かにスクリームも取り入れたけど、スクリーモを意識して作ったわけじゃないよ。なんとなくスクリームをあの箇所に入れてみたら、上手い事フィットしたんだ。
-現在のようなサイケデリックなアプローチを含んだプログレッシヴなサウンドまで、どのようにしてたどり着いたのでしょうか?メンバー皆さんの音楽の嗜好や、バンドをやるきっかけになったアーティストを教えてください。
メンバー全員が共通して好きなアーティストは、SAOSIN、MARS VOLTA、Bjork、COHEED & CAMBRIA、MUSE、CIRCA SURVIVEかな・・・俺達っぽいセレクションでしょ?バンドを始めるきっかけになったのも、この辺のアーティストだと思う。 メンバーそれぞれの趣味はバラバラで、デスメタルが大好きなやつもいれば、普段はR&Bばっか聴いているやつもいる・・・って感じ。みんな音楽的な間口が広いから、良いと思ったものはジャンルを問わずに聴いているよ。どんなジャンルにも素晴らしい音楽はあるからさ。
-また、現代のスクリーモやポストハードコアシーンが世界的に盛り上がってきていますが、それをどう捉えていますか?
もともとは一部の若い子たちが好きなジャンルって感じだったのが、最近一気に火がついたよね・・・物凄く良い事だと思うよ! オーストラリアのラジオやTVは、ビルボードTOP40みたいなのばかりを取り上げているけど、スクリーモやポストハードコアの良いバンドを、もっとどんどん取り上げてもらいたい。露出が多くなればなるほどシーンやバンドが活性化するし、もっと面白い状況になると思うからね。
-将来どんなバンドになりたいですか?アメリカ進出などは考えていますか?
うーんと・・・世界を席巻できるバンドになりたいな(笑)世界中をツアーして・・・とにかく世界中をツアーしまくりたいよ。 実はこのインタビューが日本で公開される頃には、アメリカのレーベルとも契約が決まっているはずなんだ。カリフォルニアのオレンジカウンティをアメリカ活動の拠点にすることも決まっているし、アメリカでのツアー計画も着々と決まっているしね。とんでもない本数のツアーになると思うな。当然、日本にもツアーで行くつもりだから、そのつもりで待っていてよ!
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The Penance And The Patience
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related site: |
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