LIVE REPORT
XANVALA
2026.02.01 @恵比寿ザ・ガーデンホール
Writer :杉江 由紀 Photographer:Leo Kosaka
丁か半か。賽を振ることでしか得られぬ結果を求めたXANVALAは、今宵の賭けに勝つことで"喝采に向かう"ための未来へと駒を進めたことになる。
題して[XANVALA 6th ANNIVERSARY TOUR "ROLL THE DICE"]。このツアー・タイトル通り、彼等は今回のセットリストを決めるのにあたって実際にサイコロを振りつつ、これまでに生み出してきた曲たちを各日に配分していったそうだ。そして、このたび恵比寿ザ・ガーデンホールで開催されたのはその千秋楽となる[XANVALA 6th ANNIVERSARY TOUR "ROLL THE DICE" TOUR FINAL]で、まさにそれはXANVALAにとって"ROLL THE DICE(=運命を決める)"な場であったに違いない。
なにしろ、いきなり新曲「アイライナー」で自身初のホール・ライヴの幕開けを飾ったところからして、彼等が果敢なる勝負に出たことは明白だった。先立ってのインタビュー(※2026年1月号掲載)における作曲者 宗馬(Gt)の発言によると、もともとこの曲は制作段階から"ホール空間で映えるような曲として作っていった"そうで、実際その目論見は見事にこの夜のステージ上で体現されることになったものと思われる。
知哉が力強くも精緻に叩き出す、派手な躍動感とダイナミズム。70.が攻撃性だけでなく色気をも滲ませながら放つ、大胆にうねるベースライン。Yuhmaがこれでもかと繰り出す、エッジの立ったギター・サウンドと華を感じさせるパフォーマンス。宗馬がセンスフル且つテクニカルなプレイをもって展開した、絶妙なリフやタッピングを導入したソロ。そして、巽がグラマラスな面持ちを漂わせながら"Λ(ラムダ)"と呼ばれるファンを烈しく惹き付けていくことになった、頼もしく説得力のあるヴォーカリゼーション。5人がそれぞれに感じさせてくれた魅力は掛け算的に増幅し、XANVALAというバンド自体の強みとして眩い輝きを放っていたのだ。
"6年間積み上げてきたものがあった上で、今日のライヴはとてもいいものになったと思います。俺にとってはいい想い出になったし、来てくれたあなたにとってもそうであったら嬉しいです。まぁ、あともうちょっとでソールド・アウトだったんだけどね。そういう意味ではまたリベンジしたいなとも思ってます。必ず復讐をします。叶えたい夢はメチャクチャあるんですよ。もう結構叶ってきたなとも思うけど、進めば進む程新しい夢がどんどん出てくるから、クソ欲張りな人間になってきました
(笑)"(巽)
なんとも生真面目というか、バカ正直というか。ぶっちゃけ、見た目の部分ではソールド・アウトと謳ったとしてもまるで違和感がない程、場内は埋まっていたというのに。そんな"あともうちょっと"にさえ妥協できないのがXANVALAの誠実さであり、プライドなのかもしれない。ちなみに、今回のライヴではこれまで以上に男性ファンの数が増えていたように感じたのだが......つまるところ、彼等は"漢が漢に惚れてしまう"タイプの硬派な精神性と音楽性を持ったバンドということになろうか。無論、今回のライヴではバンギャルたちのことを大いに熱狂させていたのは言うまでもなく、アンコールでの「NIX」では"Λ"によるシンガロングが発生。また、オーラスの「XANADU」でもいい意味でホール・ライヴらしからぬ勢いでブチ上がり、素晴らしき大団円を迎えることになった次第である。
賽を振ることで得たこの結果を踏まえ、ここからのXANVALAが「アイライナー」の歌詞にある通り"喝采に向かう"ことになるのはもはや確定事項だと言っていい。
[setlist]
1. アイライナー
2. MY BLACK
3. Bamby
4. Stray
5. CULTURE
6. エンジェル・ドロップ
7. 僕の神様
8. ヴァジュラ
9. 冥冥
10. 春が刺さる
11. 縷々
12. 十三
13. デスパレート
14. 鮮やかな猛毒
15. 後悔に咲く花
En1. 誰が為の幸福論
En2. CREEPER
En3. 聖戰
En4. NIX
En5. XANADU
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