MENU バンドTシャツ

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

XANVALA

2026.01.13UPDATE

2026年01月号掲載

XANVALA

Member:巽(Vo) Yuhma(Gt) 宗馬(Gt) 70.(Ba) 知哉(Dr)

Interviewer:杉江 由紀

賽は投げられた。2020年1月に始動していきなりコロナ禍に見舞われつつも、"乱れることは美しい"というコンセプトを掲げながら邁進してきたXANVALAが、いよいよ2026年の訪れとともに6周年の節目を迎えることになった。2月1日に恵比寿 ザ・ガーデンホールにて開催される[XANVALA 6th ANNIVERSARY TOUR "ROLL THE DICE" TOUR FINAL]を前に、激ロックでの初インタビューが実現!

-激ロックでのインタビュー取材は初となるXANVALAですが、先立ってレポートさせていただいたライヴ[XANVALA SPORTY LIVE & EVENT "乱髪斬散"]はまさに激しさに満ち溢れるロックな空間となっていた印象です。そもそも、このバンドは2020年1月に始動した当初から"乱れることは美しい"というコンセプトを掲げてきていらっしゃいますし、バンド名もヘドバン等で乱れる"ざんばら髪"という単語を由来としているものなのだとか。つまり、結成時から狙いをかなり明確に定めた上でXANVALAの活動を始めたということになるのでしょうか?

70.:XANVALAをどういうバンドにしていきたいか、というヴィジョンは確かにかなり狙った上で始めましたね。前に僕とギタリストのYuhmaがやってたFIXERとは全く違う方向性のバンドにしたかったし、この5人が集まった時点で宗馬が作る曲を軸にやっていこうと考えてたんですよ。

-ちなみに、宗馬さんとヴォーカリストの巽さんは以前LIMというバンドでご一緒されていたのですよね。

70.:もちろんLIMの曲は以前から聴いてましたし、それとFIXERとして俺等が作ってきた要素を掛け合わせて、さらにドラマーの知哉が持ってる個性が重なったら、きっと面白くて新しいものができるだろうっていう想像は結成の段階からすごくあったんです。

-私が初めてXANVALAのステージを拝見したのは、コロナ禍に突入する直前の2020年2月に開催された"Starwave Fest Vol.22〜レーベル設立10周年記念イベント〜"でのことでした。あのときは結成からわずか1ヶ月だったにもかかわらず、すでに完成度の高いライヴを展開されていたことにとても驚いた記憶があります。

70.:実は、2020年1月に池袋BlackHoleでやった始動ワンマン("XANVALA 始動ワンマン『WARNING COLOURATION -警告色と下極上-』")の半年くらい前からセッション・バンドとしてライヴ活動そのものはやったりしてましたからね(笑)。着実に土台を固めていった上での始動だったんで、その初ワンマンもソールド・アウトすることができましたし、自分たち自身としてもロケットスタートが切れた実感は相当ありました。

-Yuhmaさんとしても、当初からXANVALAで"やりたいこと"は具体的に意識されていたのでしょうか?

Yuhma:いや、自分として何がやりたいみたいなのはあんまりなくて。それよりも強く意識してたのは、巽の歌というか声をどれだけ活かすバンドをやっていくか、っていうことですね。巽の歌と声があって、この5人でやれば何やってもカッコ良くなるだろうなっていうことは僕もすごく想像ができてたんですよ。しかも、宗馬が作る曲の幅広さっていう武器があるのも大きいので、ヴィジュアル系と言ってもXANVALAはゴシックっぽいとか、メタルっぽいとか、歌モノが多いとか、そういう何か1つに偏るような感じではなくて、曲調とかジャンルにかかわらず何をやってもカッコいいバンドとして勝負ができるなっていう自信がありました。だから、"こういうのをやろうぜ"というよりは"なんでもやっちゃおうぜ!"みたいなポジティヴ精神で始めたのがこのバンドなんです。

-宗馬さんからしてみても、おそらく始動から今に至るまでメイン・コンポーザーとして担われてきたところは多々あるのでしょうね。

宗馬:と言っても、うちの楽器隊は4人とも曲を作れますからね。自分がメイン・コンポーザーだとも思っていません。ただ、バンド名も僕が付けたので責任持って、特に初期は率先してたくさん曲を作ってたっていうのはあります。

-メイン・コンポーザーに限らず、楽器隊の全員が曲を作れるという点もXANVALAの強みだと言えそうです。知哉さんも曲はいろいろと作ってらっしゃいますものね。

知哉:そうですね。なんとか頑張ってます(笑)。

-各曲の中に作曲者それぞれの個性が出ているのは当然としても、XANVALAが曲作りをしていく際の大前提として"重視していること"があるとすると、それはどのようなことになりますか?

宗馬:そこはわりと、みんな自由に作ってると思いますね。それぞれの得意分野もあったりするし、それがまた上手い具合にバラけてもいるので、このバンドではそれを好きなように突き詰めていけてる感覚があるんです。

-と同時に、XANVALAとしての基本コンセプト"乱れることは美しい"は、曲作りをしていく上でも今もって重要なものであると言えますか?

宗馬:当然そこは常に意識してます。といっても、その"乱れること"っていうのは単に曲調が激しいとかそういうことだけじゃないんですよ。もっと内面的な部分だったりとか、ちょっと泥臭いところなんかも含んでいることがあるので、基本的なコンセプトに対する解釈は曲によってもいろいろ違ってたりしますね。

-いわゆる原曲ができて以降の流れは、XANVALAの場合いかなるプロセスを経ていくことが多いのでしょうか?

宗馬:うちは各メンバーとも結構作り込んだ状態でデモを仕上げてくるんで、あとはそれに沿ってレコーディングしていくっていう流れで作ってます。細かいフレーズとかは各パートがアレンジすることもありますけど、構成やメロディ等基本的なところはデモの音を尊重していく感じですね。

-ではここで、1つの曲を仕上げていく際に皆さんが各パートの見地から"大切にしていること"をぜひ教えてください。

知哉:やっぱりメンバーそれぞれの作ってくるデモの完成度がかなり高いので、それをあんまり崩さないようにというか、極力そのデモの雰囲気や世界観みたいなのも維持したプレイをしていくようにしてますね。細かいところを少し自分流に変えたり、自分のやりやすいように変えることはありますけど、そういうときでもできるだけ我を出さないようにしてます。逆に自分が作った曲は我を出しやすいので、自分が叩きたいフレーズをいろいろ詰め込んじゃいます(笑)。だから、僕が曲を作るときはドラムを目立たせたいっていう気持ちで作ることが多いですね。

-そんな知哉さんは、ご自身のドラマーとしての長所はどのようなところにあると感じていらっしゃるのでしょうか?

知哉:どこだろう? あんまり思いつかないんですけど、ブレないところですかね。常にちゃんとバンドを底で支えよう、とはしてます。そこは他のドラマーからも褒められたりするところなんで、自分で勝手に長所なのかなと思ってます。

-70.さんが曲を仕上げていく際に"大切にしていること"はなんですか?

70.:俺が弾いてる、っていうことが分かるフレーズを入れていくことですかね。

-言わば、ご自身の長所を全面に打ち出されていると。

70.:俺としては、音を一発聴いたら"これは70.の出してる音だ"ってすぐ分かってもらうことが目標なんですよ。ベースの音って一般的には理解されにくいというか、そこまで音楽に詳しくない人からすると、どうしても目立ちにくい存在って思われがちなだけに、俺はそういうライトユーザーにこそ"ベースってこんなにカッコいいんだぜ!"っていうことを伝えたいんですね。たくさんの人たちに一発鳴らすだけで"70.さんだ!"って分かってもらえるようなベーシストになりたい、っていう気持ちで俺は自分の音をずっと追求してきてます。

-今の時代はサブスクやYouTube等で簡単に音に触れることができますけれど、今この記事を読んでくださっている方々に対して、70.さんにとっての"俺の音"をあえて言葉で表現していただくことはできますか?

70.:このところは、歪んでるけどモダンでヘヴィみたいなベースの音がわりと流行ってる感じがしてるんですけどね。俺はそういうのが流行る前からずっと歪んだ音が好きで、ベースの歪みのカッコ良さっていうものを探求してきてるんですよ。そういう意味では、他の歪ませてるベーシストと聴き比べてもらって、何が違うのか? みたいなところを楽しんでほしいなっていうのはありますね。

-ざっくり言うと"ニワカじゃねーぞ"ということでしょうか(笑)?

70.:あはは(笑)。そうっすね、むちゃくちゃ筋金入りです(笑)。

-一方、宗馬さんが各曲と向き合われていく際に"大切にしていること"とは?

宗馬:僕が意識してるのは、パズルみたいなイメージで音を組み立てていくことですかね。歌を軸にしながら、楽器の強調する位置を考えたり、それぞれの音が混ざりすぎないようにしていくというか。各パートが主張する部分もありつつ、無駄にぶつかり合うことは極力ないように心掛けてます。5人がバランス良く存在感を出し合えるような音作り、というものを大切にしてるんですよ。