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INTERVIEW

XANVALA

2026.01.13UPDATE

2026年01月号掲載

XANVALA

Member:巽(Vo) Yuhma(Gt) 宗馬(Gt) 70.(Ba) 知哉(Dr)

Interviewer:杉江 由紀

誰にも負けないですし、誰にも負けるわけにはいかない


-ギタリストとしてのエゴはあまりない、ということなのですかね?

宗馬:いや、ギターの音を上手く詰め込みたいという欲求は高いんですよ。そこもパズル的に考えているところで、バランス良く成立させられると達成感があるというか。難しいパズルを解けたとき程楽しい、っていう感覚もありますね。

-だとすると、ギタリスト 宗馬さんの長所とは?

宗馬:僕も70.と一緒で、音を聴いた人に"これは宗馬だなぁ"って感じてもらえるような音を出したいタイプなんですよ。で、僕が特に得意なのは歌のサビ裏とかでギター・ソロくらい派手に動くプレイなので、そういうことをバランス良く上手くやれるのが自分の長所だと思ってます。

-対して、Yuhmaさんが各曲と対峙されていくときにギタリストとして"大切にしていること"も教えてください。

Yuhma:僕は楽曲に合わせて七変化するようにしてます。それぞれの楽曲に合わせたフレーズ、アプローチを重視しているというか。そのときに最も必要なものを、なるべく柔軟な発想で提示するようにしてるんです。だから僕、他のバンドさんのライヴとかを観に行くときも好き嫌いでは行かないんですよね。劇団四季のミュージカルとかジャズのライヴとか、ジャンルに関係なく新しい発見を常にインプットしていくようにして、そこで得たことをバンドに還元させていくようにしてます。

-となると、Yuhmaさんの長所はその柔軟性の部分ということになりそうですね。

Yuhma:そういうことにしておいてもらえると嬉しいです(笑)。僕は自分の長所って自分じゃよく分からないですし、理想としてはどこかだけ秀でているというよりは全ての事柄において頑張れる人間であれるように、という意識を持っていたいです。あ、すいません。なんかいきなり哲学を語ってしまいました(笑)。

-哲学と言えば。XANVALAにおけるツイン・ギターの在り方の哲学についても、よろしければ少しお話を伺ってみたいです。

Yuhma:うちは昔からライヴではツイン・ギターとして弾いてますけど、レコーディングに関しては曲ごとにどっちかが弾くときは1人で全部ギターを弾いてるところが特色かもしれません。別にこれは全くもってサボってるとかではなくて(笑)、完成度の高いデモをさらに良くするには、わざわざ2人でガチャガチャやるよりも、作曲者のほうがイニシアチブを取ったり、その曲に対しての明確なアイディアを先に思い浮かべたほうが1人で録る、という方法を取るほうがいいんですよ。そういうやり方をしていると、喧嘩しないで済むっていう利点もあります(笑)。

宗馬:年明け(※取材は2025年12月上旬)に出す新曲「アイライナー」も、作曲の段階でほぼほぼギターのアレンジは決まってたんですが、今回もかなりこだわって作り込みましたね。この曲のMVを撮ることや、この曲を出した後にやるツアーのファイナルで[XANVALA 6th ANNIVERSARY TOUR "ROLL THE DICE" TOUR FINAL]というライヴを恵比寿 ザ・ガーデンホールでやることも決まってたんで、そういう空間や映像で映えるような曲として作っていきました。

-そんな「アイライナー」の詞を書かれていく上で、このたびの巽さんが念頭に置かれていたのはどのようなことでしたか?

巽:物語とか非現実とかじゃなくて、「アイライナー」では率直に自分のことを書きました。前はストーリーを作って詞を書くようなこともよくしてたんですけど、最近は自分のことやバンドのこととか、自分の目に見えてる世界について書くことが増えたんです。

-そのように変化されてきた理由に心当たりはございますか?

巽:ここまでXANVALAを5年やってきて、1月には6周年を迎えるわけですし。いろいろと経験を積んできて、やっと自分を出せるようになったんだと思います。きっとそういう度胸が付いた、っていうことなんでしょうね。

-なおかつ、ご自身にとってリアルなことを詞で描きそれを歌うことによって、感情移入もさらに深まったのではありませんか?

巽:そうなんですよ。だいぶそこも変わりました。ほんと、最近は歌ってると常に感情がいっぱいいっぱいな状態になってます。自分で歌ってて、自分で"食らう"こともよくあるんですよ(苦笑)。

-この"アイライナー"というタイトルはメイクを象徴する言葉として使われているようですけれども、ここで巽さんが表現されているのは......

巽:自分にとってのメイクは戦いに向かう前の切り替えポイントというか、戦うための装備品なんです。

-この詞には"この世界で正しいのは私だけ"という1節がありますけれど、きっと"アイライナー"とは自分の中にある前向きな気持ちや、モチベーション等を強力にブーストしてくれるアイテムなのでしょうね。

巽:ある意味、この詞って大事MANブラザーズバンドの「それが大事」と言ってることはほとんど一緒なんですよ(笑)。

-なるほど。見た目のイメージでは到底重なりませんが(笑)、負けずに立ち向かう強い意志を歌っているという面では相通ずるかもしれませんね。

巽:メイクしてステージに立ってる状態では、誰にも負けないですし、誰にも負けるわけにはいかないですからね。あとやっぱり、俺はこうだけどそっちはどう? みたいな感じで、みんなに対して問い掛けてる部分もあるんです。「アイライナー」は僕のことを歌ったものであると同時に、みんなには自分のこととして重ねながら聴いてほしいなっていう想いも込めた曲なんですよ。過去には自分も音楽に勇気づけられたことがあって、それがすごくストレートな言葉で歌われてた曲だったから、今度は自分がみんなを「アイライナー」で勇気づけたかったんです。

-差し支えなければ、巽さんがかつて勇気づけられたという曲がなんだったのかを教えていただいてもよろしいでしょうか?

巽:いろいろあるんですけど、分かりやすいところで言うとNIGHTMAREの「Can you do it?」です。あれ、ものすごいストレートじゃないですか。複雑な言い回しとかがないぶん、あの曲には本当に勇気づけられました。

-音楽から受けた恩を、今度は巽さんが音楽で返していこうとされているのですね。

巽:自分にとってはそれも1つの夢なんですよ。ヴィジュアル系を紡いでいきたいっていう想いが強いので、この気持ちが後輩たちや自分たちのファンにまで繋がっていってくれたら嬉しいです。

-それだけの志を持たれている巽さんが、XANVALAのフロントマンとして自らを誇れる長所はどのようなところですか?

巽:さっき"誰にも負けないですし、誰にも負けるわけにはいかない"って言った通り、とにかく自分が一番だっていう気持ちはずっと忘れずにやってきてます。でも、それ以上に誇りに思っているのはうちのメンバーのことだったりもしますね。よそに対して"うちのメンバー、すごない?"みたいなのがすごくあるんですよ(笑)。

-それこそ、先日の[XANVALA SPORTY LIVE & EVENT "乱髪斬散"]におけるパフォーマンスも凄絶でしたしね。あれだけ暴れ曲を詰め込んだ構成のライヴを、メンバー全員が一丸となって繰り広げていく様は壮観でもありました。

巽:でも、あれは意外とまだ優しかったかなともちょっと感じましたけどね。特に、"Λ"(ラムダ)のみんなに対してちょっとぬるかったかなって(笑)。

-"Λ"というのはXANVALAファンの皆さんに対する総称でしたっけ。

巽:うちのバンドはギリシャ文字を使ったロゴで表記すると"XΛИVΛLΛ"なんですよ。Λが3つも入っているっていうところから、ファンのことを"Λ"って呼ぶようになりました。まぁ、また次にああいう激しい曲だけでライヴをやるときはもっと"Λ"のみんなを厳しくしごいていきたいと思ってます。

-スタミナ的な部分については、あの[XANVALA SPORTY LIVE & EVENT "乱髪斬散"]はドラマー殺しのライヴでもあったのではありませんか?

知哉:そういうところはありましたねぇ。でも、あれに限った話でもないんですよ。基本的に、XANVALAのライヴはドラマー殺しなセットリストになってることが多いです(笑)。