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LIVE REPORT

PLACEBO|SUMMER SONIC 09

2009.08.08 @千葉マリンスタジアム&幕張メッセ

Writer ムラオカ

激ロック夏フェス特大号でも表紙を飾ったこともあり個人的に思い入れも強いPLACEBO。PLACEBOは結成当初からのオリジナル・メンバーであるBrian Molko(Vo&Gt&Key etc)とStefan Olsdal(Ba etc)と去年加入したSteve Forrest(Dr)のスリー・ピース・バンドだ。PLACEBOというと耽美的UK ROCKの枠内で語られてきたバンドであるが、最近はLINKIN PARKやMY CHEMICAL ROMANCEとの競演ということもあり海外ではLINKIN PARKやMY CHEMICAL ROMANCEと並べて語られるようになっている。ここ日本ではまだまだUK ROCKファンが多く占めているだろうが、海外の状況を考えればこのUS ROCKメインのMARINE STAGEに出演というタイムテーブルにも納得できる。

ステージ後方には大きな白いフラッグにシンプルに黒いロゴでPLACEBOと書かれた大きなバックドロップが出現。そして不穏で無機質なビートが打ち鳴らされるイントロが始まりメンバーが登場する。
今年6月リリースのUS オルタナティヴな音楽性に変貌を遂げたニュー・アルバム『Battle for the Sun』のオープニング・トラックである「Kitty Litter」からライヴは始まった。Brian Molkoの平熱でありどこか無機質なヴォーカリゼーション、スリーピースという最低限のバンド構成ながら頼りなさを感じさせない演奏力。さすが結成から15年選手のPLACEBO、厳しいミュージック・シーンを生き抜いて今なお進化し続けている理由が垣間見れる。「Kitty Litter」に続きまさかの4曲連続でアルバム曲順通りに「Ashtray Heart」、「Battle For The Sun」、「For What It's Worth」を演奏。「Ashtray Heart」は高揚感のあるメロディに、恍惚としたメロディがジワジワとしみ込んでくる曲で会場も盛り上がる。

天候に愚痴を言っても仕方ないが、晴天の中のPLACEBOはあまりマッチしていないようだ。曇り空や星空の下で聴いたらもっと気持ち良いのではないだろうかなどと無い物ねだりを言ってみたりする。
そして一気に時を遡りセカンド・アルバム『Without You I'm Nothing』を演奏するが、すぐにまた最新作から続けて「The Never-Ending Why」、「Breathe Underwater」の2曲を演奏。新作に偏った選曲に新作に只ならぬ自信を感じさせるセットリストである。そこからは過去のアルバムから散りばめたセットリストであったが、「The Bitter End」や「Song To Say Good-bye」をやってくれたことにはグッと来るものがあった。

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