INTERVIEW
KISAKI × seek(Psycho le Cému)対談
2026.02.18UPDATE
KISAKI
Psycho le Cému:seek(Ba)
Interviewer:杉江 由紀
Photographer:尾藤 能暢
KISAKI Hair Make : A・DO
seek Hair Make : 渡辺 雅江(i:z)
KISAKI Hair Maintenance:hiko(UNDIVIDE)
衣装協力:OZZ ON JAPAN
後世に何を残すか、シーンに何を残すか みたいな考え方に入ってきてる(seek)
-このイベントにはPsycho le Cému、SEX MACHINEGUNS、摩天楼オペラ、GOTCHAROCKA、NoGoD、FEST VAINQUEUR、椎名ひかり、Little Lilithに加え、苑(Vo/摩天楼オペラ)、HIZAKI(Gt/Versailles/Jupiter)、CERO(Gt/凛/Jupiter)、HIROKI(Dr/D)さんたちが名を連ね、KISAKIさんが率いる当日限定バンド"THE LOCUS"も出演されるのですよね。
KISAKI:あえて今回のイベントには若いバンドをあんまり入れてないんですよ。同世代だったり、今まで何かしら仕事で絡みのあって一緒に生き抜いてきた仲間たちを集めました。
-椎名ひかりさん、Little Lilithさんが若手にあたる感じでしょうか。
KISAKI:いやでも、僕は両者とも若手とは思ってないですね。純粋に僕がアーティストとしてカッコいいと思っていて、なおかつこれまでの僕の作品や、ライヴに協力してくれたアーティストというところで誘ってるので。
seek:この間、hide(X JAPAN/Gt)さんのバースデー・ライヴ("hide Birthday Party 2025")でLittle Lilithさんとは初めてお会いしました。"今度、KISAKIさんのイベントでご一緒させていただきます"って、わざわざ丁寧に挨拶しに来てくれはって。なんか、話をしてみて"あの時代"がみんな好きなんだなっていう印象を受けました。
KISAKI:そこは椎名ひかりちゃんもそうなんですよ。彼女、エイベックスから音源を出しててテレビにもよく出てましたし。作曲依頼が来てびっくりしましたけど、話を聞いてるとPhantasmagoriaのことも知ってくれてましたし、すごくヴィジュアル系好きなんだと思って"いいなぁ、面白い!"という流れになったんで。
-若い世代に受け継がれていくのは喜ばしいことですね。
KISAKI:そのためにも、僕たちがこれからも矢面に立って活動していくことは大事だと思ってるんですよ。結局はリアルにカッコいいステージを見せていくしかないのかな、っていう部分でね。
-カッコいいステージングといえば、お2人はともにベーシストでいらっしゃいますね。お互いをベーシストとして意識したことはございますか?
KISAKI:どうなんですかね? 僕は一応ベーシストではあるんですけど、あまりベーシストっていう感覚ではステージに立ってないんで(笑)。
seek:僕もそこはKISAKIさんと近い感覚かもしれないです。ベースを弾くことは、手段の1つでしかないというか。
KISAKI:そうそう、分かる!
seek:コロナ禍のときに改めて分かったんですけど、ライヴができないですってなったときに、ベーシストの方々って"ベースを弾いてみた動画"をあげたり、配信をされたりしてたじゃないですか。だけど、自分はとにかくステージに立ってライヴをやりたいという想いが一番に強かったんで、まずは武器をアコギに持ち替えて"弾き語りを始めます"っていうところからスタートしたんですよ。要するに、ベースっていう楽器に対しての愛はもちろんありますけど、自分にとってはあくまでも手段とか装備の1つなんだなって再認識しました。
KISAKI:ベースが上手い人はたくさんいて、上には上がいくらでもいますからね。僕は人から"KISAKIらしいな"って思われたらそれでいいし、後ろでどっしり構えて......みたいなのが自分の役割とも思ってないですね。seekなんか特にそうでしょ? 一番目立ってるもん(笑)。
seek:そうですね(笑)。大変おこがましいですけど、僕からしたらKISAKIさんはベースという楽器が似合う人だなと思います。身長もあるから、シルエットとしてあのフォレストの竿がすごく似合ってるなって感じるんですよ。
KISAKI:ヴィジュアルを見せるっていう面では、seekには勝てないですけどね。よくそんな衣装でベース弾けるな、っていうときもあるし(笑)。
-手元が見えていないなかで弾くことになる衣装も多いですよね?
seek:だいたいこのへんが20フレットやな、っていう勘や特殊能力みたいなものはPsycho le Cémuをやってきたなかでかなり鍛えられました(笑)。まぁ、今思うと昔は自分の劣っている部分とか、コンプレックスを隠すためもあって、ああいう格好をするようになったっていうのもあるんですけどね。
KISAKI:ヴィジュアル系やってる人は、きっとみんなそういうコンプレックスを何かしら持ってそう。コンプレックスを隠すためとか、変身願望があってヴィジュアル系をやるっていう人も多いと思うよ。やっぱり、ヘア・メイクした時点でスイッチが入るみたいな感じはあるもんね。
seek:そこを貫いてきた結果、それが自分にとっての武器になったり、覚えてもらえるきっかけになってるんかな、っていうことは最近わりと思いますね。
KISAKI:俺も同じ気持ち。いやー、この50歳を迎えるタイミングでseekと対談ができて良かった。お互いに何年かは連絡を取らない期間とかもあったりもするけど、久しぶりに話しても全然違和感ないもんなぁ。
seek:それは前に30周年のイベントにPsycho le Cémuとして出させていただいたとき、僕等も感じました。ライヴとか最後のセッションも楽しかったんですけど、楽屋でKISAKIさんと話してるのが面白かったよねっていうことはうちのメンバーも全員が言ってて。なんか、久しぶりでも"あの頃"に戻れるんですよね。前回それを感じさせていただいた上で、今回の生誕半世紀記念祭にも呼んでいただけたっていうのが、KISAKIさんの歴史の中に僕等がちゃんと登場人物として入れていただけてるんだな、っていうことでとても嬉しかったです。
KISAKI:出会った頃のことから考えると、ほんま感慨深いよな。僕はMYU以前から姫路のバンドとは仲良くしてたけど、seekとも音源交換をしたり、姫路のバンドの情報を聞いたり、いろいろしてたなって思い出すわ。seekはコロナ禍のときに姫路ベータを救済するためのチャリティ・コンピレーション・アルバム(2021年リリースの『VERSUS FATE』)を作ってたし、去年は大きいホールで姫路を盛り上げるためのイベントも主催してるでしょ。そういう地元愛があるって美しいと思う。
-昨年5月にアクリエひめじにて行われた"Psycho le Cému presents 姫路シラサギROCK FES 2025"のことですね。
seek:今年もまた、同じ場所で3月の28日と29日に"Psycho le Cému presents 姫路シラサギROCK FES 2026"っていうのをやります。
KISAKI:僕も和歌山出身で地元に恩返しをしたいっていう気持ちがあって、よく和歌山の遊園地とかホールでライヴやったりしてたから、seekのそういう動きを精力的でいいなって思って見てるんですよ。
seek:でも、これはKISAKIさんイズムから影響を受けてるとこなんやろうなと自分では思ってますけどね。コロナ禍のときも、KISAKIさんは目黒鹿鳴館のために率先して動かれてたやないですか。
-目黒鹿鳴館の40周年記念を祝っての4枚組コンピレーション・アルバム『鹿鳴館伝説』(2020年リリース)には、計50バンドが参加したことで話題となりました。
seek:KISAKIさんって、人と人との繋がりをすごく大事にされてる方なんですよね。自分もそうありたいなと思ってますし、自分が今まで出会ってきた人たちと何かの節目で一緒にやらせてもらえることは、とても貴重な経験だなって感じます。Waiveの武道館ライヴに向けて協力したり、っていうのもそういう流れの1つでしたね。
KISAKI:まぁ、とにかく動かないと何も始まらないのは確かだしね。この歳になってくると、動けるうちに動いておかないとっていう危機感があるのも事実やし。自分のことだけのことじゃなくて、お互いとかみんなのために動こう、誰か次の世代にバトンを渡すために頑張ろう、っていうふうによりなってきてると思う。
seek:後世に何を残すか、シーンに何を残すか、みたいな考え方に入ってきてるのかなっていうことは僕も近年になってすごく思うようになりました。
-だとするならば、今度の"KISAKI 生誕半世紀記念祭「BEYOND THE KINGDOM -Fest of Excellence-」"ではPsycho le Cémuとしてどのようなステージングができたら理想ですか。
seek:そうですねぇ。さっき言ったのを全部ひっくり返すことになりますけど、その日の客は全部持って帰ります! 人と人との繋がりとか無視です(笑)。
KISAKI:無視なんかい(笑)。
seek:これだけはずっと貫いてることで、どのイベントに出るんでも客は根こそぎ獲って帰る気で行くんで(笑)。Psycho le Cémuがこのイベントに呼ばれてる理由は絶対あるはずですし、KISAKIさんが最初に僕等を見て"なんじゃこりゃ?"って思った頃と比べても角が取れてないくらいの勢いで、もうムチャクチャやったります(笑)。
-楽しみですね(笑)。KISAKIさんの当日限定バンド THE LOCUSに関しては、どのようなパフォーマンスになっていきそうでしょうか。
KISAKI:メンバーがやりたい曲でセトリを組むことにしたら、MIRAGEをやりたいっていうメンバーもいれば、Syndromeをやりたいっていうメンバー、Phantasmagoriaをやりたいっていうメンバーもいたんで、最終的には僕がやってきた歴代バンドの代表曲オンパレードになっていくと思います。
-さらには、最後に出演者による大セッションでPhantasmagoriaの「神歌」まで演奏されることが告知されていますので盛りだくさんですね。
KISAKI:30周年のときはseekとYURAサマ(Psycho le Cému/ダンス/ボーカル/Dr)がすごいセッションで盛り上げてくれたんで、今回も期待してます。今年はAnchang(SEX MACHINEGUNS/Vo/Gt)や団長(NoGoD/Vo)とイベント番長がいるからカオスになりそうで怖いなぁ(笑)。たぶん、30周年のとき以上にとんでもないものが見られると思いますよ。俺もそのためにちょっと今回は秘密兵器を用意したんで。
seek:えー、なんやろ?
KISAKI:それは当日までのお楽しみってことで。あ、でも秘密兵器といっても人を傷付けるようなものではありません(笑)。
EVENT INFORMATION
"KISAKI 生誕半世紀記念祭「BEYOND THE KINGDOM -Fest of Excellence-」"
3月15日(日)大阪BIGCAT
開場 13:45 / 開演 14:30
THE LOCUS -当日限定バンド-(KISAKI(Ba) / 苑(Vo/摩天楼オペラ) / HIZAKI(Gt/Versailles/Jupiter) / CERO(Gt/凛/Jupiter) / HIROKI(Dr/D)) / Psycho le Cému / SEX MACHINEGUNS / 摩天楼オペラ / GOTCHAROCKA / NoGoD / FEST VAINQUEUR / 椎名ひかり / Little Lilith
※ラストに出演者による「神歌」大セッション有り!!
MC : 浅井博章
[チケット]
前売 ¥7,300(ドリンク代別)
■一般発売中
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