INTERVIEW
UNBS
2025.09.04UPDATE
2025年09月号掲載
Member:春乃 友夢 今井 莉南 羽石 楓 上瀬 りら 碧葉 さり 甘咲 りみ
Interviewer:山口 哲生
-羽石さんも先輩の背中を見ていろいろと学んだ部分も多かったですか?
羽石:そうですね。まだまだ追いつけない部分のほうが多いぐらい、本当に必死に追いかけています。でも、相談するとすごく丁寧に教えてくださって。"ここのグループ観たほうがいいよ"とか、そういうところまで教えていただくとか。あと、ダンス歴は3人(上瀬&碧葉&甘咲)のほうが全然先輩なので、ダンスのことを聞いたり、先輩に限らずみんなに相談したりします。
-実際にパフォーマンスをしていて、自分たちの音楽のこんなところがいいなとか、好きだなって思うところというと?
羽石:未だにステージ上で、"うわ、かっこいい!"と思うことがあって(笑)。自分たちのパフォーマンスを直接観ることはできないですけど、煽りとか観ていてかっこいいなとかは、同じステージに立っていても感じますね。
-甘咲さんは加入する前にUNBSというグループに対してどんな印象を持っていましたか?
甘咲:私は昔からアイドルになりたいなっていう気持ちはあったんですけど、こんなグループに入りたいみたいな感じはあまりなくて。アイドルと言ったら、かわいくてフリフリしていてっていうイメージがすごく強かったんですけど、UNBSのライヴ映像を観たときに、上瀬さんも言っていましたけど、かわいいのにかっこいいみたいな。かわいいのにバッチバチなところに心を打たれて、憧れが始まりました。
-実際にそのグループに入り、そういうパフォーマンスをしてみていかがです?
甘咲:やっぱり難しいですね。私はUNBSのライヴを映像以外で観たことがなかったので、観てみたいなって思っちゃうんですけど、この前、友夢さんのソロ・ライヴ("Your LIVE Solo")を初めて観たんです。UNBSじゃなくてソロではあるんですけど、観ていてめっちゃドキドキして。かっこいいし美しいしめっちゃキュンキュンして、こんな感じなんだ! って分かったので、もっと自分も頑張りたいなという気持ちがどんどん更新されてますね。
-難しい部分もあるかもしれないけど、そこはやり甲斐もありそうですし。
甘咲:そうですね。もっとこうしたいみたいな目標がどんどんできるので。
-では、『UB RISE』に収録されている楽曲の中から、ご自身の推し曲を1曲選んでいただければなと。では、羽石さんから。
羽石:「the underground」ですね。今の社長さんが卒業するときのライヴで最後に歌った楽曲なんですけど、今でもそのときのことを鮮明に覚えていて。もちろん現体制でもやっていて、今までの思い出と繋がる1曲なので選ばせていただきました。
-次は碧葉さん、お願いします。
碧葉:「Rise Lies」ですかね。初めて聴かせていただいたときに、絶対に歌いたい! と思ったんです。メロディだけのときからかっこ良かったんですけど、歌詞が本当に好きで。UNBSの歌詞はどの曲も大好きで、この曲はこう解釈して歌おうとか、こんなふうに届けようとすごく考えるんですけど、「Rise Lies」に関しては、今までいろいろ解釈したなかで難しかったというか。自分がこの曲を表現するにあたって、まだまだ覚悟が足りないなと思う部分とか、この思いを届けるためには自分の実力がまだまだ足りないなって、すごく悩んだんです。どの曲もすごく思い入れがあるんですけど、「Rise Lies」は活動をさらに頑張ろうと思ったというか、もっとこうしていきたいと思った大切な一曲だったので。
-おっしゃっていた通り、強いメッセージが残る曲なんですが、構成も面白いですよね。テンポチェンジも多くて、2曲同時に進んでいく感じというか。
碧葉:最初に聴いたときにみんなでその話をしてました。"転調した! 曲変わった!"って。素敵な曲です。
-あと、「Rise Lies」と「Anjewel」のラップは春乃さんが書かれていて。いつ頃から書くようになったんですか?
春乃:スタートは「ROCK ALIVE」からだったんですけど、レコーディングの日に"ここにラップ入れたいんだよ"って言われて、"えっ?"と思いながら本当にその場で書いて歌ってみて。最初はそういう感じだったんですけど、そこからは仮歌の状態から"ここにラップを入れましょう"ってところがあって、そこを書かせてもらうようになりました。作詞自体はソロ楽曲でやっていたので一応経験はあったんですけど、全然得意ではないですし、ラップももともと知識があったわけではなかったんです。なので、ラップというよりは、楽曲を楽しむとか、伝えたいことを書くところから始めた感じでしたね。
-「Rise Lies」のラップで伝えたかったことというと?
春乃:グループに対しての素直な気持ちを毎回言葉にすると、思いが強いからこそ言葉も重くなってしまうところがあるんですよね。"本当に私たちのことを見てくれてますか?"とか、"この曲を愛してくれてますか?"みたいな。本当はもっと素直に伝えたいけど、あえて飲み込んでいるとかクールに見せようとしてしまっているところを、曝け出すというか、素直にぶつけてみようって思うときが結構あるんです。 私たちは皆さんの目の前で披露するたった一瞬のために、すごくいろんな時間を費やして、楽曲やパフォーマンスに落とし込んでいくんですけど、そのなかで、テンポチェンジでパッ! となった瞬間に隠していたものがはじけるというか、そんな部分を出せたらいいなってのがイメージ的にはあって。そういうなかでも、聴き馴染みの良さとか、曲の流れを止めないような感じを自分の中で探しながら書いていきました。
-気持ち良く流れていく感じはありつつも、しっかりと曝け出すという。
春乃:そうですね。"この一瞬に賭けている"って歌詞から感じたので、そのなかでちょっとやんちゃな感じというか、ライヴではじけられるといいなと思って書きました。
-では、質問を戻しまして、上瀬さん。推し曲をあげていただければと。
上瀬:「Phoenix」ですね。他の曲にもいっぱい思い出があるし、新しい経験もさせてもらっているんですけど、「Phoenix」の歌詞に、"誰かの好きより自分が誇れるものを届け続けるよ"というところがあって。そこは私が歌わせていただいているんですけど、まさに今日お話ししていたようなことで、誰かに言われたからじゃなくて、本当に自分たちがこれを見せたいんだってパフォーマンスを、お客さんにぶつけて伝えていくという。それがこの歌詞にはすごく入っているなと思いましたし、そこを自分が歌えることになったときにすごく嬉しくて。UNBSはこんなグループですとしっかり伝えられる曲なので、"こういうことなんだぞ!"ってみんなに伝えられるように歌いたいなってすごく強く思った曲ですね。
-今井さんの推し曲はどれでしょうか。
今井:私は「Timeless」ですね。他の曲はUNBSのことを届けたいってイメージが強いんですけど、「Timeless」は聴いている人の人生を励ますというか。たぶんライヴで初めてパフォーマンスを観たときって、歌詞はそこまで入ってこないと思うんです。どうしても照明があって、ダンスがあってとなると。だけど、パフォーマンス抜きの状態──例えば車とかイヤホンで聴いたときに、歌詞が一番分かりやすくて、励まされるような曲かなと思って。UNBSとしての人生を歌っているというよりは、みんなに歌い掛けたい言葉がたくさん詰まっている曲なので、この曲を聴いて元気になってほしいなって思います。
-たしかに、歌詞ってパッケージされたものを聴いたときにさらに深く伝わる部分がありますよね。
今井:実際に"こういう歌詞だったんだ"とか、"すごくいい歌詞だね"って言ってもらえることが、「Timeless」はすごく多いんです。なので、"今からUNBSのライヴに行くよ!"っていうときに聴いてから来てほしいなと思ってます。
-甘咲さんの推し曲はいかがでしょう。
甘咲:私は「Anjewel」ですね。全部大好きなんですけど、「Anjewel」は私が初めてレコーディングに参加して、初めて歌割をいただいた曲なので、すごく思い入れがあって。一緒にパフォーマンスしていたんですけど、私は本当にここにいても大丈夫かなとか、認められているのかなっていう不安がずっとあって。でも、「Anjewel」で歌割をいただいてライヴで披露したときに、みんなに"良かったよ"とか、"入ってくれてありがとう"みたいな言葉を貰えたことがすごく嬉しかったんです。
-それはめちゃくちゃ嬉しいですね。
甘咲:はい。ここにいていいんだなって思えた曲ですね。なので好きです。
-分かりました。なんというか、ここまですごくありがたいことになっていて。
春乃:みんな違う曲を選んでますよね......。
-そうなんです。被らないように選んでくださっていて。
春乃:ドキっとしたんです。できた子たちだなって(笑)。
一同:ははははははは(笑)!
-(笑)では、春乃さんはいかがでしょうか。
春乃:私は「Timeless」ですね。もちろん全曲思い入れがあるし、全曲に深い意味があるんですけど、やっぱり私たちが歌うことによって届けられるものというのは、すごく大事にしたいと思っていて。どうしてもそれぞれの人生の中で経験の差もあるし、歴の差もあるんだけど、同じものを追いかけている以上、言葉の重さとか深さみたいなものは大事にしたいし、やっぱり言わされている言葉ではなく、自分の中でちゃんと昇華して届けることってすごく大事だなと考えているんです。「Timeless」はちょっと難しい言葉もあるんですけど、分かりやすい歌詞ではあるし、歌うたびに自分にとって刺さる部分が変わっていった経験が一番あって。「Timeless」はそういう深いところまで表現できた曲ですし、これからもちゃんと自分の言葉で伝えたい、歌っていきたいと思える楽曲ですね。
-11月20日にはShinjuku FACEにてワンマン・ライヴ"UB RISE+"が決定しています。最後に、そちらの意気込みを春乃さんからいただければと。
春乃:現体制になってから、本当にありがたいぐらい右肩上がりで活動させていただいていて。ただ、ここからが一番大変だと思っていますし、私的にはちゃんと基盤を固めてきて、ここからが本当のスタートだと思っているので、このタイミングでワンマンをやれることがすごく嬉しいです。今回は"UB RISE+"というタイトルなんですけど、『UB RISE』で培ってきた今の私たちの力に、プラスしたものを見せる場所にしたいなと思っていて。 音楽的にもそうですし、私たちの可能性みたいなもの、自分たちで考えてもワクワクする知らない姿を見せられる自信はすごくあるので、"UB RISE+"の"+"の意味を皆さんにも分かってもらえるような、これからの未来に向けてのものを見せたいと考えています。そして、"アンダービースティー"という言葉は私たちにとってすごく大きなものですけど、この次のワンマンは本当にUNBSとしてのものを皆さんにお届けしたいと思っているので、私たちUNBSが作るライヴをぜひ観に来てほしいです。
LIVE INFORMATION
"UB RISE+"

11月20日(木)Shinjuku FACE
OPEN 18:00 / START 19:00