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INTERVIEW

LIZA

2025.08.07UPDATE

LIZA

Member:HIVARI(Vo) Roki(Gt/Vn) ICE(Gt) Amane(Ba) #FFFFFF(Dr)

Interviewer:杉江 由紀

偏見はあると思うんですけど"普通にカッコいいんで聴いてみて!"って言いたい


-「未完の肖像」の歌詞については、書かれる際、どんなことにこだわられましたか。

HIVARI:これは自分にとって永遠のテーマになっていくことだと思っているんですが、具体性と抽象性をどう使い分けていくかというのはすごく大きなポイントでしたね。例えばJ-POPの歌詞なんかは具体性の強いものが多くて、恋愛を描くにしても"君からLINEが来て"みたいな表現がよくあるじゃないですか。聴く立場としては意外とそういうのも好きなんですけど、ヴィジュアル系の場合は、抽象性を際立たせることでより深く美しい表現ができる良さがあると思うんです。とはいえ、あまりにも抽象的すぎると今度は受け手にとって難解になってしまうこともありえるので、そこのバランスを取りながら行間を読ませるような歌詞を、できるだけ書いていくようにしています。
もちろん、そのバランスは曲によっても変えていく必要があるもので、場合によっては10割抽象性に振った曲があってもいいと思うんですよ。「未完の肖像」の場合はLIZAが世に出す1曲目なので、やはり我々がどんなバンドであるのかということをまずは伝える必要がありました。

-「未完の肖像」は、現在YouTubeにてフルMVとリリック・ビデオの2パターンが公開されておりますので、LIZAのことをさらに知るための一助としてそちらもぜひ視聴していただきたいところですね。そして、MVの中でかなり作り込んだ世界観を提示しているLIZAだけに、来たる8月28日に東高円寺二万電圧で開催される"LIZA 1ST ONEMAN「Art Nouveau」"においても、きっと濃密なパフォーマンスが展開されることになるのでしょう。ずばり、ライヴ・バンドとしてのLIZAは何が強みですか?

HIVARI:ライヴでも雰囲気の作り込みはカッチリとやってますね。

ICE:始まり方とかSEの使い方も細かく考えてやってます。

HIVARI:空気感を重視する上で、日によってはMCを入れないときもあるんですよ。でも、音的にはラウドな要素もあるんでライヴの熱量そのものはやっぱり高いですね。たとえMCをしなかったとしても、フロア側との一体感はちゃんと音で生み出せてるんです。

#FFFFFF:さすがに決まったことをやるだけみたいになっちゃうと、ライヴ感も出にくくなるし、お客さんたちとのコミュニケーションも上手く取れなくなってしまうので、僕もここっていう決まったところ以外はわりとフリーな感じでやってますね。その日、そのときごとに異なる空間を作っていくのが自分としても理想です。

Amane:ICEのコーラスも毎回かなりフリーだしね(笑)。自分の場合はまぁ、ライヴではとにかく王子様なんですよ。そこが最大の見どころです。

HIVARI:Amaneは生まれ持っての王子様だからね(笑)。

Amane:そうそう。ステージの上では常に100パーセント王子様で在り続けてるので、音でもしっりと聴かせつつ、視覚的にもカッコいいって思わせるようなライヴ運びやパフォーマンスを心掛けてます!

Roki:とりあえず、Amaneはメンバーの中で一番キラキラはしてますね(笑)。僕もライヴでは"ヴィジュアル系バンド、LIZA"っていう部分は意識しつつ、今まで自分が影響を受けてきた80年代のギター・ヒーローへの憧れを、自分のステージングの中に活かすようにしてます。自分も現代のギター・ヒーローなれるようなプレイをしたいんですよ。でも、ヴァイオリンを弾くときは完全にヴァイオリニストとしてのモードに切り替わりますね。過去にはオーケストラでも活動していたことがありますし、ギター・ヒーローの自分とは全く別の自分がヴァイオリンを弾いてる感じになるんです。

ICE:ライヴに関しては対バンだと相手を倒す! というか、殺す! くらいの勢いでやってることが多いんですよ。ステージに立つと人格が豹変しちゃうタイプなんです(笑)。

-先程Amaneさんの言われていた、ICEさんのコーラスがフリーだというのはそういう意味だったのですね?

ICE:ラウド系のバンドが好きっていうのもあって、荒々しいライヴもすごく好きなんですよ。そこは意識してやっているというよりも、気が付いたら勝手に暴れてる状態になってるというか。そして、ライヴのときは自分が一番カッコいいと思ってステージに立ってます。

-王子様にも負けないと。

ICE:あぁ、余裕ですよ(笑)。完全な"俺を見ろ!"モードですから。ヴィジュアル系なんで目立ってなんぼです。承認欲求が爆発してます。

-いやはや、どうやらLIZAは相当クセツヨな面々で構成されているバンドのようですね(笑)。その中にあってのHIVARIさんは、今度のワンマンでライヴ空間をどのように支配されていくおつもりですか。

HIVARI:セトリも基本的に僕が考えているんですけど、ライヴにはストーリー性が必要だと思ってますね。煽りの言葉一つとっても、ただこれを言っとけば盛り上がるだろうじゃなくて、そこに至るまでの様々なストーリーを大切にしたいんですよ。僕等自身に限らず、当日その場に来てくれるお客さんたちにもそこに至るまでのストーリーがあるわけですし、中には友達に連れられて来て、初めてLIZAと出会うことになる人だっているかもしれないわけじゃないですか。それぞれ違うストーリーを生きている人たちが、8月28日に東高円寺二万電圧という場所で、"LIZA 1ST ONEMAN「Art Nouveau」"の名のもとに集い、1つの新しいストーリーを作っていく場にしていきたいです。

-今のところ世に出ている楽曲は「未完の肖像」のみですが、始動から程ない状態で、すでにワンマンを実施できるだけの曲数があるというのもすごいことですね。

ICE:ある程度はもう揃ってますし、今まさに作ってる途中の新曲もあります。

HIVARI:いずれにしても、LIZAとしては単なる初のお披露目ワンマンっていうことで終わらせたくはないんですよ。まずはM4GNET4Rから始まって、6月には、恵比寿LIQUIDROOMでの"Bloom 11th Anniversary presents <行脚奇襲2025-2026> ♯2 百鬼行脚"も経験して、その上での"LIZA 1ST ONEMAN「Art Nouveau」"なので、さっきも言ったみたいにそこまでのストーリーを踏まえながら、未来に向けての何かも見えてくるようなライヴとして成功させるつもりです。そして、後々振り返っても、"LIZAの始まりはあれだったね"って思い出せるような一夜にしたいと思います。

-8月28日に来場してくださる方々が、近い将来"LIZAでしょ? 初ワンマンのときに観てるよ!"と周りに自慢できるようなライヴになると素晴らしいですね。

HIVARI:まさに。いつかみんなにそう言ってほしいんですよ。来てくれた全員、そのうち"私がLIZAを育てたんだから!"っていう顔をしてほしいです(笑)。

-"LIZA 1ST ONEMAN「Art Nouveau」"から始まる一歩を経て、やがて海外にもLIZAの名が轟くようになることを願っております。

HIVARI:その海外っていうのも、ただ外国でやりたいんじゃないんですよ。日本のヴィジュアル系バンドとして輪を広げていって、そのうちジャンルの枠や、国境も全て超えていきたいっていうのがLIZAとしての野望なんです。

-その意味から行くと、激ロックを通じてLIZAの存在をアピールすることも実に意義深いですね。

ICE:あれは2016年だったかな? "KNOTFEST"にthe GazettEが出てたのを観たことがあるんですけど、あのときにあのメンツの中ですごいライヴをみせてくれてた偉大な先輩もいるんで、LIZAとしてもいろんな壁はどんどん打ち壊していきたいと思ってます。

HIVARI:メタルとかラウド系が好きな人たちからすると、ヴィジュアル系に対しての偏見ってあるとは思うんですけど、僕等がやってるのは全く別物なんですよ。だから、ほんと"普通にカッコいいんで聴いてみて!"って言いたいです。

LIVE INFORMATION
"LIZA 1ST ONEMAN『Art Nouveau』"


8月28日(木)東高円寺二万電圧
OPEN 17:30 / START 18:00
[チケット]
前売 ¥4,000 / 当日 ¥1,000 / ペア ¥0(税込/ドリンク代別)
※入場者全員にデモ音源「XXX」配布
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