INTERVIEW
NANONI
2025.03.14UPDATE
2025年03月号掲載
Member:ミズシノリズム イキナリミッポ ナナ ナックル ナウ リアル サツキ アヤメ イノリエマ
Interviewer:宮﨑 大樹
6人組ガールズ・ロック・アイドル NANONI。現在彼女たちは、メンバー作詞による6ヶ月連続配信リリース企画を進行中だ。六者六様の個性を放つメンバーたちは、それぞれが自分自身に向き合い作詞活動に臨んだという。激ロック初登場の彼女たちにグループや個人プロフィール、連続配信シングル・リリース企画、4周年ライヴ"NANONI 4th ANNIVERSARY LIVE『原点』"について等、たっぷり話を訊いた。
-激ロック初登場なので、まずはNANONIについて紹介をお願いします。
リズム:NANONIは今年の4月で4周年を迎える、今の体制ではだいたい10ヶ月くらい活動しているロック・アイドルです。もともとずっとロックでやってきたんですけど、資料にある"新時代のニューメタルアイドル"にだいぶ近付けてきているのかなと思います。
-事前に貰った資料に記載されていた皆さんのプロフィールが面白かったので、掘り下げていきたいんですけど、まずはリズムさんの特技の"花と会話"ってなんですか?
リズム:(笑)もともと花とか植物が好きで。アイドルって生誕祭とかにフラワースタンドを贈ってもらうことがあるんですけど、自分の誕生日とか人の誕生日とかにかかわらず、その花を触るんですよ。花が好きだから感触が気になっちゃって。で、無言で私が花を触っているのを見た周りの人から、"また花と会話しているよ"みたいに言われ始めました。
-"果実樹を当てる"という特技もあるそうですけど。
リズム:街になっている果実を食べられるかなとか思って木を見ていたら、実がなっていない枝や葉っぱだけの状態でなんの木か判別できるようになったんです。これはレモンの木だとか、びわの木だとか。
-なかなかの特殊能力ですね(笑)。ミッポさんは趣味が献血なんですか?
ミッポ:はい。誰かの役に立ちたいというか、自分の生きている意味を見いだしたいというか。こういう活動も誰かのためになりたいと思ってやっているんですけど、それって確実じゃないじゃないですか? でも献血は確実に誰かの役に立っているというのと、もともと看護の仕事の勉強をしていて医療系の仕事に興味があったんです。
-それがなぜアイドルを目指そうと?
ミッポ:看護の勉強をしたのでそっちに行くか、アイドルをやりたいという夢もあったのでそっちを目指すかとなったときに、後悔したくないと思ったんです。
-ナナさんは"鎖骨で知育菓子を作る"と書いてあったんですけど、これは(笑)?
ナナ:"ねるねるねるね"って容器に穴が2個あるじゃないですか? 私は鎖骨が深いので、そこで"ねるねるねるね"を作る動画を配信やSNSに上げていたんです。最近はBANが怖くてやっていないんですけど。
-あぁ、鎖骨は際どいラインなんですね(笑)。特技にはタイピングやプログラミングとありますけど。
ナナ:もともとシステムエンジニアをしていたんです。今もやっているんですけど。
-え!? アイドルをしながらシステムエンジニア?
ナナ:そうです。本業はもちろんアイドルなんですけど、できる時間にエンジニアも。
-カッコいいですね。リアルさんの特技は"手を使わずに耳を動かせる"ということで、なんというか......地味ですね(笑)。
リアル:はい(笑)。調べてみたら動物系の人ができるみたいに書いていたので、たぶん動物なんだと思います(笑)。
-野生の本能が残っているみたいな?
リアル:野生(笑)。そうかもしれません(笑)。
-アヤメさんは趣味が一人旅なんですね。
アヤメ:そうですね。アイドルになってからはできていないですけど......でも、一人〇〇が好きで、最近やっと一人焼肉に行けたんですよ(笑)。大阪とか1人で行きたいんですけど、そういう時間はないので、どこまで一人〇〇が行けるかなと思って。ラーメンとか順番に踏んでいって、最近やっと焼肉まで辿り着きました(笑)。目標は一人海外です!
-一人焼肉からだいぶ飛躍したので段階を踏まないといけないですね(笑)ソロキャンプとか。
リアル:一人ディズニーは行ったことある。
アヤメ:ディズニーはまだ行けそう。キャンプやってみたい。頑張ります(笑)
-エマさんは、"油そば春日亭"のポイント集めが趣味なんですか?
エマ:めっちゃ好きで今も貯め続けています。1杯1ポイントでもうすぐ200ポイント。たしか300ポイントで工場見学に行けるんですよ。なので300ポイントを目指して食べ続けています(※現在は廃止)。
-アイドル活動で激しいダンスをしていると、それでも体型を維持できるものなんですね。
リズム:"汁がない分ラーメンよりカロリーが低い"って言っていたよね。
エマ:そう。私ラーメンは苦手なんですよ。でも油そばは食べられるんです。
-なんか変わっていますね(笑)。特技はスーパーボールすくいということで。
エマ:お祭りのあれです。最高が250個くらい。30分から1時間くらい無心でやっていました(笑)。お店の人は"もうやめてくれ"って感じで(笑)。
-すごい(笑)。どこかでお披露目する機会があればいいですね。
エマ:やりたい。スーパーボールオフ会とかファンの人たちとやりたいです。
-さて、そんな個性的なNANONIメンバーが1人ずつ歌詞を書き下ろし、6つの物語を紡ぐという、6ヶ月連続シングル音源配信リリース企画が進行中ですよね。
リズム:今のこの体制になって、みんなの内面を知ろうみたいな話をした時間があって。それで、もっと内面性を出していったほうがいいということになったんです。もともとNANONIはメンバーが作詞をしていたこともあって、アイドルにしてもロックで伝えるにしても、自分の想いを歌詞や曲に乗せるのがいいよねということで、この企画が始まりました。
-各メンバーが自分の内面を出すという意志のもと歌詞を書いていったと。そういう意味では、皆さん根底に闇があって、そこから這い上がっていこうみたいな精神が共通している気がします。
リズム:そうですね。もともとNANONIはそういう曲が多くて、それに共感して入ってくれたメンバーがいるからかもしれません。今回は作詞が初めてのメンバーがいたので、自分の内面と向き合う、且つ初作詞で自分の殻を破るのに苦戦していたなと思いました。
-ではそういったエピソードも交えつつ各曲についてリリース順に聞いていきたいのですが、その前にこの企画の序章として「サイアイ」(2024年2月リリースのシングル表題曲)という楽曲があるんですよね。
リズム:はい。6ヶ月連続リリースの最初だと「find out」(2024年11月リリース)なんですけど、「サイアイ」は5人体制になったときの覚悟の曲なんです。私が"作詞をやりたいです"って志願して歌詞を書きました。そのときは新体制に向けて練習が進んでいたところだったし、ワンマン("NANONI 3rd ANNIVERSARY ONEMAN LIVE『UNITE』")とかも控えていたときだったので、それも含めて"これからNANONIはどうやって生きて、どうやって戦っていくか"という想いを詰め込みました。最初は自分の感情とかパーソナルな歌詞から始まるんですけど、そこからみんなを巻き込んでいって最終的に、"NANONIはこうなるぞ"みたいな物語になっています。
-「サイアイ」の作詞をするにあたって、サウンドからはどんな印象を抱きましたか?
リズム:ピアノから始まるのはNANONIでは初めての楽曲で、シリアスな印象があって。立ち向かっていく、戦っていく様子が頭に浮かびました。私は曲調によって歌詞の内容を決めるタイプなんですけど、そのときの感情とちょうど良くマッチしていたこともあって、後半に向かってアガっていく曲に合わせて、奥底に眠る気持ちを書いていくことができましたね。
エマ:私は「サイアイ」が出たときにまだNANONIにいなかったんですけど、初めて曲を聴いたときに"NANONIの曲としては意外だな"と思ったんです。リズムは外側から見ていると"まとめ役"、"強い女性"のイメージなんですけど、「サイアイ」には"自分自身だって助けられたいのに"という歌詞があって、そこが刺さっていますね。
ナナ:私は"新しい世界を作る"というところが好きです。新体制になったときだったから、"ここから新しい世界を作っていくんだ"という気持ちになっていたし、今でもそう思っていますね。