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INTERVIEW

TEARS OF TRAGEDY

2024.07.22UPDATE

TEARS OF TRAGEDY

Member:HARUKA(Vo) TORU(Gt) HAYATO(Key)

Interviewer:フジジュン

-HARUKAさんはあまり変わらない気持ちでアルバムに臨んだ(笑)?

HARUKA:5枚目ということで、ひとつの節目の気持ちはありましたけど、だからっていつも以上に気合を入れた感覚もなく、いつも通り臨めたって気持ちです。

-そんな中でも僕がリスタートみたいな気持ちを感じたのは、1曲目「Wonder Arts」の存在が大きくて。アグレッシヴな曲調というのもあるし、歌い出しから"さぁようこそ 我らの国 素晴らしき旅の始まり" と、"始まり"を歌っているんですよね。

HARUKA:あの曲はライヴを想像して書いたかも知れない。そもそも"1曲目"って仮タイトルだったんで、ライヴ1曲目を想定して書いた歌詞だったと思います。そこで私が付けたタイトルをTORUさんがアルバム・タイトルにも採用してくれて。

-「Wonder Arts」ってタイトルはどこから出てきたんですか?

HARUKA:たぶん、"Art"って言葉を使いたいけど、それだけだと寂しいから言葉を足してわんぱく感を出したくて、一番しっくり来たのが"Wonder"だったと思うんですが、あまり聞いたことのない言葉だし、うまくいったタイトルだと感じます。あと、アートっぽいジャケットにしたいというイメージがあって、そこから"Art"って言葉を使ったんだと思いますね。

HAYATO:今回、ジャケットすごくいいよね。気に入ってる。

HARUKA:いつもジャケットは私がオーダーしていて、今までのジャケットにずっと女の子がいたんですけど、今回、女の子じゃなくて女性になってるんです。設定としては同じ人なんだけど、だんだん大人になっているんですよ。

-分かりやすい歌詞が多いと話してましたが、歌詞で変化した部分ってありました?

HAYATO:俺が思ったのは、英語を使い始めたことで。「The Sweet Scent of a Woman」で、サビにタイトル持ってくるとかなかったし、そういうの嫌がってたよね?

HARUKA:そうだっけ? この曲は聴いた瞬間"ジャンヌ・ダルクだ!"って思って書いた曲で。私、音楽を通して伝えたいこととか正直ないので、貰った曲からイメージしたことを箇条書きして歌詞にしていくんです。昔はあまり分かりやすいのは恥ずかしいなって気持ちもあったかも知れないんですけど、最近はだんだん恥ずかしいことがなくなってきてて。抽象的で分かりにくいものが好きなんで、それがいいことかは分からないんですけど、素直な歌詞が増えてきた気はしていて、「Eternal」もそうだし「♾️」とか「BROSIS」とか、曲からイメージしやすい曲はそのまま書いてます。「BROSIS」とか分かりやすすぎてちょっと恥ずかしいけど、そういう曲があってもいいのかな? って。

-いや、今作は新しい旅の始まりを告げる「Wonder Arts」で始まって、めくるめく世界で魅せて、ラスト「BROSIS」で、"今までありがとう これからもよろしくね" って伝えて終わる分かりやすさが、すごくいいと思います。

HARUKA:私は最初、「♾️」が最後だと思ってたんですけどね(笑)。

-あと気になったのは、「Mörder」の歌詞。サスペンス的なテーマをノンフィクションで描いてますが、どんな世界観をイメージしたんですか?

HARUKA:この曲は殺し屋がテーマなんですけど、最近、"SPY×FAMILY"を観まして。 "SPY×FAMILY"がめちゃくちゃ好きなわけじゃないんですけど、直前にアニメを観ていたというだけで書いた曲で、とても安易です(笑)。

TORU:活動しているなかで、MVもいくつも作っていて。"最近は歌詞を書くときに映像が浮かんでくる"って話してたよね?

HARUKA:言ったかも知れない。ただ、今回は「Wonder Arts」でライヴをイメージしたけど、他で映像を思い浮かべた曲はあんまりなかったかな?

TORU:そうか(笑)。あとプリプロで歌ってみて、"こういう歌い方は他でやってないから、こんな歌い方をしたい"って歌い分けもかなりあって、プリプロと比べたときの各曲の表現の違いがかなり明確で。あえての歌い方をしてる曲がたくさんあって、曲により合った表現ができているのは今回すごく感じたし、作品を出すごとにより色濃くなってます。

-HARUKAさん、ヴォーカルで特にこだわった曲はありますか?

HARUKA:え~、なんだろう? どれがどうだと思った(笑)?

TORU:あはは(笑)。先週MVの撮影 してきたんですけど、「SONIC DRIVE!」とかはあえてああいう歌い方してるよね?

HAYATO:ちょっとぶりっ子な感じのね(笑)。

HARUKA:あ~、ぶりっ子ね。そういうのは多々あるけど、そうか。私は曲単位で考えてるんですけど、みんなアルバムで通して聴いて、"この曲好きだな"とかピック・アップして聴くと思うので、アルバムで聴いたときに飽きさせないというか、いろんなパターンを出すことで最後まで聴いてほしいなとは思っているかも知れないです。

-「SONIC DRIVE!」の歌詞は驚いたんですが、"時代をドライブしていく"みたいなイメージとしてのタイトルかと思ったら、本当にドライブ・ソングだったという(笑)。

HARUKA:あはは(笑)。あの曲は最後にサクッとできました。「rosé」とか「Mörder」とか「The Sweet Scent of a Woman」みたいな激しい曲が並んでたんで、違ったアプローチで書きたいなと思って。

TORU:それが最初に言ってた"攻撃的"みたいなイメージだったんですけど、HAYATOが"アルバム単位で聴くと、もっとバリエーションがあったほうがいいよ"って言ってたので、もっとバリエーションを作ろうと思って作った曲でした。結果、「SONIC DRIVE!」みたいな曲があることで、バランス良くなった気はしてます。