INTERVIEW
INCUBUS
2024.04.11UPDATE
2024年04月号掲載
Member:Brandon Boyd(Vo)
Interviewer:山本 真由 Translator:原口 美穂
バンドがスタートしてもう33年になるから――INCUBUSのこれまでの曲と現在の曲の間を旅するような内容になると思う
-5月に控えた来日公演ですが、こちらも約6年ぶりということで、かなり久々の日本でのライヴになります。日程を見る限り、アジア・ツアーの締めくくりとなる公演のようですが、地理的な要因以外にも日本をツアーの集大成の地として選んだ理由はありますか?
特に理由はないよ(笑)。ルート的に、日本からLAに戻るのが一番いいんだ。でも日本が最後だとあとのことを心配しなくていいから、いっぱいおいしいものを食べたり、観光したり、東京の街を歩いたりしたいと思ってる。次のショーがあると、その場所を楽しむ前に次の場所に移動しなければならないから。日本が最後だから、東京を少しエンジョイする時間を持つことができて嬉しいよ。
-INCUBUSはこれまでに、フェスでも単独公演でも数多くの来日経験がありますが、特に印象に残っているライヴや、思い出深いエピソードなどあれば教えてください。
日本での思い出はたくさんある。僕のお気に入りの場所のひとつだからね。僕は、とにかく歩くのが好きなんだ。その街を歩いて、その環境を観察しながらその空気に浸るのが大好き。だから、迷路のように入り組んだ東京のショッピング街を歩いた経験は、僕にとってすごく印象深くて斬新な経験だったね。英語で書かれていない看板とかさ。僕は、見知らぬ街にいる外国人として、その街で迷子になるのが好きなんだよ。あと、東京ではないけど日本で初めてフェス("SUMMER SONIC 2001")に出たときのことをよく覚えてる。たぶん2万人くらいオーディエンスがいたんだけど、拍手喝采があったと思いきや、みんながシーンと静まりかえってさ(笑)。僕ら、嫌われているんだなと思ったのを覚えてる(笑)。でも当時のレコード会社の人たちが、すごく盛り上がってたって言ってきてびっくりしたよ! もう20年以上も前の話。今は僕らも慣れたし、みんなも曲の合間にもう少し騒ぐようになったけどね(笑)。
-何か日本でチャレンジしてみたいことはありますか? バンドとしても、プライベートなことでも。
花見をしてみたいんだけど、5月じゃ遅すぎるか。でも、いつか奥さんを連れて花見に行きたいな。あと京都にも行ってみたい。ツアーで行くと、いろんな場所を巡ることができないんだよね。ライヴが終わったら翌日には次の場所に出発、みたいな感じだから。でも日本は文化的な面だけでなく歴史的な面でもすごく興味をそそられるから、いつかしっかりと滞在してみたい。
-再録アルバムのリリースも近いということで、新体制での『Morning View』の楽曲を聴きたいと思っているファンが多いかもしれません。今回の東京公演は、どんなライヴになりそうですか?
ステージに上がったらとにかく楽しむ、というのが僕らのやり方なんだけど、それだけじゃなくて、何度もリハーサルをしているし、可能な限りクオリティのいいサウンドで演奏できるよう頑張るよ。バンドがスタートしてもう33年になるから、INCUBUSのこれまでの曲と現在の曲の間を旅するような内容になると思う。
-今回の公演では、INCUBUSとはアメリカのフェス("POINTFEST 2023")で同日出演したBAND-MAIDがスペシャル・ゲストとして出演することが発表されました。日本公演ならではの2バンドの組み合わせも注目されていますが、彼女たちにはどんなパフォーマンスを期待していますか?
ギタリストのMike(Einziger)が彼女たちの音楽をすごく気に入っていて推薦してくれたんだ。
-また前々回、2015年の来日公演("Incubus Japan Tour 2015")ではMAN WITH A MISSIONがゲストとして、前回2018年の公演("Incubus Live in Japan 2018")ではSurvive Said The Prophetがサポート・アクトとして参加していました。彼らをはじめ、日本のバンドについてはどう思いますか?
日本のバンドだけじゃなくて、最近は音楽シーンに疎くなってしまってね。興味がないわけじゃないんだけど、あまりにもたくさんの音楽がリリースされているから、ついていけていないだけ。音楽は、だいたい友人や奥さんに勧められたものを聴くんだ。だから、何かおすすめがあればぜひ教えてよ。
-世界中様々な場所でプレイしてきたINCUBUSですが、お気に入りの会場や思い入れのある会場などはありますか?
お決まりな答えかもしれないけど、コロラドのRed Rocks(Amphitheatre)。あの場所は素晴らしい。月が出ると、巨大な岩でできた円形の劇場が月明かりでライトアップされてさ。あそこに人々が集まると、素晴らしいことが起こるんだ。あそこでは何度も演奏したし、DVD(2004年リリースの『Alive At Red Rocks』)の撮影をしたこともある。標高が高くて空気が薄いからか、みんなハイになるんだよ。もうひとつは、Hollywood Bowlっていう会場。THE BEATLESもそこで演奏したくらい、素晴らしいサウンドが魅力の場所なんだ。伝説的有名ミュージシャンたちがたくさん演奏した会場だから、ミュージシャンにとっては聖地みたいな場所だね。
-最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
5月にまた日本に戻ることができて本当に興奮してる。バンド全員でみんなに会うのを心待ちにしているよ。
LIVE INFORMATION
"INCUBUS ASIA TOUR 2024"
5月1日(水)東京ガーデンシアター
OPEN 18:00 / START 19:00
スペシャル・ゲスト:BAND-MAID
[チケット]
S席 ¥12,000
■一般発売中
詳細はこちら
RELEASE INFORMATION
INCUBUS
RE-RECORDED ALBUM
『Morning View XXIII』
2024.5.10 ON SALE!!
[Virgin Music Group]