INTERVIEW
luz
2023.12.07UPDATE
2023年12月号掲載
Interviewer:高橋 美穂
今回は気合が入りすぎたのもあって、箸休めがないんですよ(笑)
-"貴方が好きだ 貴方が好きだ"って、ストレートな歌詞ですよね。
そうですね。今、こんなにまっすぐな歌詞ってなかなかないと思っていて。どうしても比喩表現が多いと思うんですけど、ここまでストレートだから気持ちが伝わると考えています。本当に思っていないとできない部分ではあると思うんですけど、今の自分だからこそ、すごい刺さると感じました。
-今作でも、ここまで比喩表現も使ってきたluzさんが、最後の「AMULET」でストレートな表現をするからこそ刺さると思うんです。
そうですね。対比がすごいと思っていて。「贈花」は美しい言葉で愛を伝えていて、「AMULET」はただひたすらまっすぐな愛。
-「AMULET」のストレートな表現をするうえで、照れはなかったんですか?
ありのままの自分ってこうなんですよね、どっちかというと。音楽性とかは激しいですけど、帯刀光司の部分はこっちというか。自分に素直に生きてきたので。
-luzさんにとっても、リスナーにとっても、お守りのような1枚になりましたね。
そうですね。
-いろんな楽曲があるから、いろんなluzさんが開花した1枚になったとも思いますし。
それは間違いないと思います。新しい表現ができたので、選択肢が増えたという印象です。
-新しい自分だったり、本来の自分だったり、今まで出していなかった自分を出したいタイミングでもあったんですか?
そうだと思いますね。今まで、こういう曲も歌いたかったけど、求められてはいないだろうなっていうことで、出せなかった部分もあって。本当はこういうのが好きなんだよって伝えたかったっていうのはありますね。勇気はいるんですけど、堀江さんがサウンド・プロデュースについてくれたことで、背中を押してもらえましたね。
-じゃあ、今作において堀江さんの存在はかなり大きかった。
かなりどころじゃないですね。堀江さんがサウンド・プロデューサーをしてくださらなかったら、成し得なかったアルバムだと思います。
-これからライヴで今作がどう表現されていくかも、楽しみなところです。
今までは、自分の世界観を意識して作ってきたんですけど、その先に行くとしたら、自分のパーソナルなところを愛してもらわなきゃいけないと思っていて。アーティストとして長く愛されるのであれば、帯刀光司っていう人間をたくさんの人に見てもらいたいなと。それが今後の目標ですね。ライヴでも、今まではMCをしてこなかったんですけど、それは世界観を徹底していたからで。歌で表現するのは、役に入り込むような感じで楽しいんですけど、普段からかっこいい感じで喋るのは、僕、苦手なんです。だったらありのままでいいか、って。周りからMCの評判も謎にいいので(笑)。それも含めたライヴにしたいなって思いますね。
-それって、かなりコンセプトが変わりますね。
変わります。世界観を出すっていうよりは、本人が愛されるライヴにしたいです。
-luzさんのライヴってサポート・メンバーの方も豪華だから、もっと人間的な魅力やバンド感を出すこともできますよね。
そうですね。サポート・メンバーの方に感謝なんですけど、これだけ演奏力のある、錚々たるメンバーでやることって難しいと思うんです。そこで自分が鍛えられたのもありますね。これだけの演奏のなかで歌唱力が足りなかったら悪目立ちするだけだって。なので、周りを食わなきゃって思って頑張ってきました。
-それこそ、演技だけじゃなく、自分自身も出さないと負けちゃうっていうか。そこが、これからより際立っていく気がします。
そうですね。サポート・メンバーの方たちも長くやってただいているので。その愛情にはすごく感謝しています。
-楽曲や世界観だけじゃなく、luzさんのことも愛してくださっているのだと思いますし、それはファンの方も同じだと思います。この、聞き流せない重みがあるアルバムも、しっかり届くんじゃないんでしょうか。
それは僕も感じていて。アルバムって、箸休めみたいな楽曲もあるじゃないですか。それが良いところでもあるし、好きな人には刺さると思うんですけど、今回は気合が入りすぎたのもあって、箸休めがないんですよ(笑)。でも、それでも成立しているから、堀江さんすげぇっていう。
-箸休めがないのにバランスがいいから素晴らしいですよね。今日お肉食べたけど、明日もお肉食べたいって思えるようなアルバムっていう(笑)。
そうですね。お肉でも、いろんな種類があって。赤身も霜降りもある。そんなアルバムだと思います。
RELEASE INFORMATION
luz
5thアルバム
『AMULET』
[PONY CANYON]
NOW ON SALE!!
【初回限定盤】CD+DVD
PCCA-06247/¥4,620(税込)
※スマホサイズ箔押しカード付属
【通常盤】CD
PCCA-06248/¥3,300(税込)
※全曲解説書付き
【Joker盤】CD+Blu-ray
SCCA-00149/¥11,000(税込)
※豪華撮り下ろしブックレット+Jokerトランプカード付き
[CD]
1. MONSTER'S CRY Music & Lyrics & Arrangement:堀江晶太
2. CARNIVAL Music & Arrangement:堀江晶太 / Lyrics:香椎モイミ
3. Ghost in the danse Music & Lyrics:sekimen / Arrangement:堀江晶太
4. 幽世 Music & Lyrics:すりぃ / Arrangement:岸利至
5. ABYSS Music & Lyrics & Arrangement:Junky
6. イプシロン Music & Lyrics & Arrangement:柊キライ
7. Trick Treat Trust Music & Arrangement:eba / Lyrics:hotaru
8. Ruthless Music:FAKE TYPE. / Lyrics:TOPHAMHAT-KYO (FAKE TYPE.) /Arrangement:DYES IWASAKI (FAKE TYPE.)
9. shall we!!?!? Music & Lyrics & Arrangement:ケンカイヨシ
10. Pandora Music & Lyrics:草野華余子 / Arrangement:堀江晶太
11. Scissors Music:毛蟹(LIVE LAB.) / Lyrics:ハヤシケイ(LIVE LAB.) / Arrangement:堀江晶太
12. 贈花 Music & Lyrics & Arrangement:白神真志朗
13. AMULET Music & Lyrics & Arrangement:堀江晶太
[DVD]
・「CARNIVAL」Music Video
・「Ruthless」Music Video
・「幽世」Music Video
・「MONSTER'S CRY」Music Video
・「AMULET」アルバム制作メイキング
[Blu-ray]
・luz 8th TOUR -Joker- 2023.7.23 Zepp Haneda(TOKYO)
ライブ映像
詳細はこちら
■luz(読み:るす)
ソーシャル・ミュージック・シーン発の男性アーティスト。2010年に動画共有サイトに動画を初投稿。現在SNSの総フォロワー数は200万人を超える。絵師/動画師のRAHWIA、ボカロPの奏音69と結成したクリエイター・ユニット Royal Scandalとしても活躍中。2015年に立ち上げ、luz自身がオーガナイザーを務めるライヴ・イベント"XYZ TOUR"は徐々に開催規模を拡大し、ついに2019年9月には横浜アリーナ公演を行うほどの大人気イベントに発展している。2023年、6月にFAKE TYPE.書き下ろしの新曲「Ruthless」を公開、7月にはTVアニメ"ダークギャザリング"のオープニング主題歌「幽世」を発表。さらに同月、東阪Zeppツアー"luz 8th TOUR -Joker-"を開催し大盛況のうちに幕を閉じた。12月6日に自身5枚目となるフル・アルバム『AMULET』を発売。
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