MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

FOUR GET ME A NOTS

2023.06.19UPDATE

FOUR GET ME A NOTS

Member:石坪 泰知(Vo/Ba) 高橋 智恵(Vo/Gt)

Interviewer:山本 真由

男女ツイン・ヴォーカルの絶妙なハーモニーで、唯一無二の存在感を放つFOUR GET ME A NOTS。そんな彼らが結成20周年を前に、ライヴ・シーンに活気が戻ってきたことも踏まえ、ライヴの定番曲を再録したセルフカバー・アルバム『CLASSICS』をリリースする。今作は、人気の高い初期の楽曲を中心に、新曲も2曲収録。新旧のファンにライヴを楽しんでもらうための教科書的な内容となっている。今回は、そんなセルフカバー・アルバムについて、リリースの経緯や収録曲への思い入れなどをメール・インタビューで訊いた。


"これ聴いとけば間違いないよ!"と、すぐにおすすめできるような作品を作りたかった


-昨年はEP『SUN』(5月)、『MOON』(6月)の2作連続リリースと、下北沢SHELTERでのリリース・パーティー([FOUR GET ME A NOTS "SUN" RELEASE ONE-MAN SHOW])、7月からは全国ツアー([FOUR GET ME A NOTS "SUN AND MOON TOUR"])もあって、かなり忙しい1年だったのではないでしょうか。昨年の活動を振り返ってみて、どんな1年でしたか?

石坪:納得のいく作品が作れて、そのツアーでも納得のいくライヴができて、とても充足感のある1年でした。2024年が結成20周年なので、そこに上手く繋がるように、心身共にやっていけている気がします。

-また、昨年は大規模な音楽フェスも各地で復活し、海外アーティストの来日も増えたことで、音楽シーンにコロナ以前の活気が戻ってきた1年でもありました。そういった状況のなかでアーティストとして、いち音楽ファンとして一番嬉しかったことはどんなことですか?

石坪:ライヴという文化を、お互い積極的に楽しめるようになったことが一番いいことだなと思いました。バンドにとってはライヴのお客さんとの空気の共有も表現のひとつなので。

-そんな怒濤の2022年を経て、今年は新曲も含む12曲入りのセルフカバー・アルバム『CLASSICS』をリリースするということで。この企画はどういった経緯で生まれたのでしょうか?

石坪:ライヴで興味を持ってくれて"音源を買うぞ!"となってくれたお客さんに、物販で"これ聴いとけば間違いないよ!"と、すぐにおすすめできるような作品を作りたかった、というのが一番の理由です。

-収録楽曲は、アルバム・タイトルの通り初期の楽曲が中心となっていますね。どの曲もライヴでお馴染みの人気曲ではありますが、選曲基準や選ぶ際のテーマなどはあったのでしょうか?

石坪:最近のライヴでは新旧の曲を織り交ぜてやることが多く、その中でも特にセットリストに入る確率の高い曲、且つなるべく昔の曲をチョイスしてレコーディングしました。また、それだけだとちょっとパンチが足りない、というところで新曲を2曲入れました。

-ベスト盤のような内容でありながら、2015年リリースのベスト・アルバム『FOLLOW THE TRACKS ‐The Best of 10years‐』とは結構曲が被っていないのも面白いですね。より初期の楽曲がフォーカスされているというか。これは、単純に以前のベスト盤と被らないように気遣ったというよりは、今のバンドが音楽的に求める方向性に合っていたということでしょうか。

石坪:そうですね。より最近のライヴの感じを意識した選曲になっていると思います。

-私としては、シングルにもなっている「Heroine」が個人的に好きな楽曲なのですが、大変なコロナ禍の3年を経て改めて元気づけられる1曲だなと感じました。今回の選曲には、メンバーの個々のお気に入りの楽曲というのもあるのでしょうか?

高橋:全部の曲にその当時の制作時やツアーでの思い出があったりして、全部好きなんですが(笑)、やはり「Beginning」は、3人の声という武器を初めて曲に落とし込めた、新たな始まりのきっかけの曲で、特別に感じています。

-セルフカバーということで演奏し慣れている楽曲ですが、初期のパッションを大切にした瑞々しさを感じる演奏が印象的でした。逆に、これまでのレコーディングで後悔のあった部分を修正したなど、レコーディングやミックスに関して気をつけた部分や、ご自身で変化を感じた部分はありましたか?

石坪:ライヴで育ってきた感じをそのままやっています。あと相変わらずまったく上手くはないのですが、英詩の発音はだいぶ意識して矯正しています。

-作品資料には1曲ごとにメンバーのコメントもついていましたが、楽曲それぞれに対する思い入れや、バンドが積み上げてきた歴史も感じられました。改めてセルフカバーとして作品化したことで、いろいろな思い出も蘇ったのではないでしょうか?

石坪:いろいろな場面に対する記憶力が薄れつつある昨今、ものすごく頑張って思い出しました。