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INTERVIEW

匕首蝮

2023.06.06UPDATE

2023年06月号掲載

匕首蝮

Member:トモタキ(Gt/Vo) ヨウスケ(Gt)

2014年に結成し、独自のロックを展開してきた"アウトロー・ロックの開祖"匕首蝮(読み:ドスマムシ)。昨年心斎橋BIGCAT単独公演も成功に収め、着実にファンを獲得してきた彼らが、約3年ぶりの新作『千切レタ小指ニ捧ゲルバラッド』を発表! バンドや同作について中心人物 トモタキと今作より新加入のギタリスト ヨウスケにメールで訊いた!

-激ロック初登場ということでバンド結成の経緯を教えてください。

トモタキ:古い付き合いの京都のバンドがいましてね。10年ぶりくらいに地元の岡山でライヴするってんで観に行ったんですけど、そのときの地元の対バンがイケてなくて(笑)。次来たときは俺が対バンするよ、てな感じの軽いノリで作ったバンドです(笑)。

-匕首蝮の音楽性や、影響を受けたサウンドについて教えてください。

トモタキ:攻撃的であり叙情的。へヴィでありつつポップ。そういったものを心掛けてます。影響を受けた音楽は多々ありますけど、バンドに反映されてるものは、ハード・ロック、パンク、'70~'80sの昭和歌謡曲ですね。

ヨウスケ:ボス(トモタキ)の作るメロディがどこか懐かしくて切ないんですね、僕は匕首蝮に入ってまだ短いんですが、アレンジなどを任せてもらえてるのでその原曲のイメージを崩さないよう、各パートをしっかりブラッシュアップさせたいと思ってます。影響を受けたサウンドですが、個人的にはJ-POPもメタルも大好きですし各地のバンドの先輩方も尊敬しています。たくさんすぎて挙げ切れないですね。

-そういった音楽に目覚めたきっかけはなんだったのでしょうか?

トモタキ:"ベストヒットUSA"と、"ラジオ深夜便"です(笑)。

ヨウスケ:(笑)僕は13歳のときに日本のロック・バンドを聴き始めて、X JAPANに辿り着いたところでどんどん速くて重たい音楽を聴くようになりました(笑)。ちょうどその頃、地元のライヴハウスに出入りするようになってて、岡山PEPPERLANDにデモ・テープを持って行った際に、マネージャーの慶子さんという方から"メタルをやりたいなら観て行きなさい"と、ゆーこときカズと41FISTERを紹介というか教えていただきました。そこからはこの世界にどっぷりですね。それこそこの2バンドには個人的に音以外でもとんでもなく影響を受けています。

-約3年ぶりのアルバム『千切レタ小指ニ捧ゲルバラッド』完成おめでとうございます。改めて今の心境を教えてください。

トモタキ:今回が3作目なんですが、それぞれメンバーが違うんですよね(笑)。でも、今回のアルバムがなんというか、迷いがないというか。現在のメンバーに対する信頼、自信みたいなものが如実に音に出ている。そういった意味で、これからバンドが進む方向性をハッキリと示す1枚になったかなと思ってます。

ヨウスケ:ですね。レコーディングからリリースまで信じられないほどタイトなスケジュールだったので少しだけ大変でしたが、今は何よりこの音源を持って早くみんなのもとへツアーに出たいですね。

-タイトル"千切レタ小指ニ捧ゲルバラッド"の由来を教えてください。

トモタキ:アーティストの横尾忠則氏の作品で、"切断された小指に捧げるバラード"というのがあるんですが、そこからインスピレーションを受けました。世界観は多少変えてますが。

-今作のコンセプトやテーマを教えてください。

トモタキ:テーマは"シリアス"、"過去への惜別"、"新たな幕開け"といったところですかね。コンセプトは、邦画版フィルム・ノワールのサウンドトラック的なものを目指しました。あくまでもフィクションの世界観なんですけど、そこに自分の個人的な想いを随所に込めましたね。

-詞や楽曲で特に意識した部分はどこでしょうか。

トモタキ:変に意識しない、ということを意識してますね。メロディなり歌詞が湧いてきたときの感情を何より大事にしてます。怒りだったり、悲しみだったり。愛しさとか優しさとか。だからうちの楽曲って、ゴリゴリ一辺倒じゃなく結構幅広いんですよ(笑)。ちゃんとラヴ・ソングもありますから(笑)。

-"指詰め"を彷彿とさせるタイトルで"反省"や"後悔"といったイメージが湧きます。そういったメッセージもあるのでしょうか?

トモタキ:バンドのイメージからそういった"指詰め"を普通想像しますよね(笑)。でもそっちのほうじゃなくて、江戸時代の遊女が、想いを寄せる相手に一途であることの証明として小指を送る、という風習から着想したので、そういったメッセージはないです。

-1曲目の「赤く咲いてくれ」はMVも撮影されていましたが、MVへのこだわりがあれば教えてください。

トモタキ:これはヨウスケが答えたほうがいいね(笑)。何せ、こだわりぬいてたから(笑)。

ヨウスケ:ディレクターの内藤メタル(Design Work INSIST)さんが最高の画を撮ってくれるのはわかってたので、僕たちはライヴのヒリヒリとした空気感や臨場感を出せるように努めました。騙されたと思って一度観てみてください、騙しゃしないので。

-ライヴやツアー、リリースなど予定されている活動はありますか?

ヨウスケ:6月3日の下北沢CLUB Queのレコ発ワンマン("東侠ステゴロ蝮!下北血風録! ~匕首蝮 下北沢CLUB Queワンマン~")から始まって、11月11日の京都拾得ツアー・ファイナルまでいろんな土地に会いに行くので、お近くの方はぜひ一度会場に足を運んでください。詳しくはHPやSNSをチェックしてもらえたらと思います。

-今後の展望や目標とする場所はありますか?

トモタキ:今後の展望としては、とにかくたくさんの人の前で演奏したい。それに尽きますね。国内外問わず、今までツアーで行けてない場所には、どんどん出ていきたいと思ってます。そして単独公演にこだわっていきたいですね。目標とする場所は、日本武道館です。

ヨウスケ:アルバムをリリースしたばかりですが、これからもコンスタントに作品を出して積極的に新しい1歩を踏み出していきたいですね。

-最後に読者にメッセージをお願いします。

トモタキ:激ロック初登場の匕首蝮でした。我々の3rdアルバム『千切レタ小指ニ捧ゲルバラッド』、最高の仕上がりになってます。より多くの人に聴いていただけると嬉しいです。我々を知ってる人も知らない人も、今後の匕首蝮に注目してください。

ヨウスケ:僕たちの作る音楽がみんなのスペシャルであれるよう全力で邁進していきます。楽しみにしていてください。

RELEASE INFORMATION

匕首蝮
NEW ALBUM
『千切レタ小指ニ捧ゲルバラッド』
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TMD112/¥2,500(税込)
[T.M.D.]
NOW ON SALE!!

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