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INTERVIEW

REVIVAL OF THE ERA

2020.11.02UPDATE

2020年10月号掲載

REVIVAL OF THE ERA

メンバー:Noname(Vo) Kazumi(Gt/Vo)

インタビュアー:荒金 良介

REVIVAL OF THE ERAが新章を告げる1stミニ・アルバム『Nephthys』を発表。年間50本近くライヴをやり遂げる平均年齢22歳の5人組は、"シンフォニックメタルコア"を掲げ、音楽シーンに風穴を開けたい! という思いが今作にはぎっしりと詰まっている。凶暴なメタルコアと荘厳なオーケストレーションを濃密に絡めたサウンドで、独自の世界観を打ち立てた通称ROTE(ローテ)。ただ、ここに辿り着くまでにはコロナ禍の中、バンド内でも大きな心境の変化があったようだ。視覚に訴えるライヴ・パフォーマンスも評判の彼ら。バンドを代表して、Noname、Kazumiのふたりに話を訊いた。

-資料に"シンフォニックメタルコア"と謳われていて、ヘヴィネスとオーケストレーションの融合を目指した音楽性ですが、このアイディアはどこから?

Kazumi:基本的に作曲は僕が行っているんです。メタルコアにハマり、バンドを始めたんですけど、バンド・サウンドだけじゃもの足りなくなって。ラスベガス(Fear, and Loathing in Las Vegas)みたいなシンセを入れるスタイルもあるけど、自分たちはオーケストラ・サウンドがしっくりきて、興味本位で足した結果、今のスタイルになりました。最初は装飾的に鳴らしていたけど、それから勉強して、オーケストラや映画のサントラも聴くようになったんですよ。で、途中でICE NINE KILLSというバンドに出会って衝撃を受けたんです。それを自分たちなりに消化しようと。

-ICE NINE KILLSのどこが衝撃的だったんですか?

Kazumi:頭に物語が浮かんで、"聴く映画"みたいなバンドなんですよね。楽器だけじゃなく、女性の叫びや動く物音など、耳から入る情報が頭の中で物語化されるところに惹かれました。

Noname:僕はKazumiが書いてくれた曲を聴いて、こういう物語で進めたら、いい歌詞がきっと書けるだろうなって。普段からスマホに短編小説みたいなものを打ち込んでて、そこに音を合わせて歌詞を書いてます。

Kazumi:曲を作る段階でストーリーは伝えないんですよ。曲のみを投げて、こいつに任せているので、ふたりの共同作業で楽曲は作ってます。

-Kazumiさんが作る楽曲に対してはどんな印象を?

Noname:僕はもともといろんなジャンルを聴いてたんですよ。海外の民族音楽やK-POPも聴くし......メタルコアに出会ったのもこのバンドを始めてからなんです。少しずつシンフォニックの要素を混ぜてきて、そのほうが自分でも物語を作りやすくて、どんどん今の音楽性が好きになりました。最初はスクリームも全然できなくて、今も研究中ですね。メロディアスなヴォーカルはこっち(Kazumi)なんですよ。

Kazumi:僕はギターを弾きながら、クリーンを歌ってます。

Noname:海外のメタル/デスコアは聴いていたので、この人の歌い方が好きだなと思うものをモノマネしていきました。SUICIDE SILENCEの映像を観たときに元ヴォーカルのMitch Luckerに一目惚れしちゃって。歌詞の和訳を見て、こんなに激しく歌っているのに、人を包み込む優しい歌詞も書くんだなと。逆に、めちゃくちゃ過激なことも書いているし。それでシャウトを練習するようになりました。あと、DIR EN GREYの京(Vo)さんに惚れてしまい、いろんな解釈ができる歌詞の書き方で、それで言葉を書くことにハマりましたね。

-なるほど。バンドの結成は17年ですよね?

Kazumi:はい。当時は音楽人として売れたい気持ちもあったし、自分が好きなアンダーグラウンドなメタルコア/ハードコア・シーンで一旗揚げたい気持ちもありました。新宿ANTIKNOCKに学生時代通うようになって、日本のメタルコア、ハードコアを背負っているバンドに憧れて、自分もバンドをやりたいと思ったんですよ。それから憧れだけじゃもの足りなくなり、バンドの名前を大きくしたい気持ちが大きくなって、どうしたら届くのかを考えたときにオーケストラ要素を入れようと考えたんです。

-バンド名も意味深ですよね。ここにはどんな思いを込めて?

Kazumi:当時好きだったバンドのフロントマンが"日本のメタル・シーンは終わっていると言うけど、俺らが終わっていないことを証明してやる"みたいなMCをしてたんですよ。あっ、終わっていると言っているんなら、終わっているんだなと(笑)。日本でも激しい音楽が盛り上がっていた時代を、自分たちの手で復活させようという意味を込めました。

-おふたりから見て、現在の音楽シーンはどういうふうに映ってます?

Kazumi:自分たちがメタルコアのシーンで勝負せず、ヴィジュアル・シーンに移ったことにも繋がるんですが、さっきも言った通りバンドは大きくしたいけど、メタルコアのカルチャーは捨てたくなくて。

-今作からヴィジュアル・シーンに移行した自覚はあるんですね?

Kazumi:確実にシーンは移行しました。作り込んだ世界観に特化させたから、ヴィジュアル・シーンのほうが理想だったというか。単純にメイクをしたからとかじゃなく、やりたいことを突き詰めた結果ですね。ヴィジュアル系の華やかさを取り入れたくて。

-音楽だけじゃなく、メイク、衣装を含めて作り込んだ世界観で勝負しようと。そこに迷いはありませんでした?

Kazumi:まったくなかったわけじゃないけど、それよりもやりたいことを押し通そうと思いました。

-今作が完成して、自分たちの手応えはいかがですか?

Kazumi:正直に言うと、先行シングルの段階ではここまでヴィジュアル・シーンに寄るつもりはなくて。コロナが僕らを変えたところがあるんです。ライヴができなくなって......音楽シーン全体が止まったじゃないですか。

-世界的に止まりましたからね。

Kazumi:ですよね。特に、この小さなカルチャーはやめる人も多くて。コロナで余計にみんな内側に固まったように感じたんです。要は、仲間とみんなで一緒に盛り上げていこうぜ、そんな印象を受けたんですよ。僕は大きな舞台に行くことが目標だから、その流れにどうしても違和感があって。作品を出すのはコロナ前から決めていたので、この1枚で勝負するためには、世界観を取り入れたほうが今後の自分たちのためになるだろうと。

-世界観を取り入れたあと、作る曲も変わりました?

Kazumi:そうですね。先行配信した「Prada」、「ayame」の2曲と、そのあとに作った曲では根源にあるものが違うかなと思います。リテイクした「ATOM -album mix-」はメタルコア・シーンで勝負していた頃の曲です。それ以外の4曲はヴィジュアル・シーンで勝負しようと決めて作りました。