miscast × Sxun| 激ロック インタビュー

2020.05.18UPDATE

2020年06月号掲載

miscast

miscast：うたげ　ichika　えむこ　Taki
Sxun
インタビュアー：荒金良介

他のラウドロック系アイドルとは差別化したい（えむこ）

－miscastはこれまでゴリゴリでヘヴィな曲が多かったですが、「S.O.S」はメロディアスな曲調ですね。

Sxun：今どきのピコリーモっぽい曲をやろうと思ったけど、やっていくうちに自分的にピンとくる方向性が浮かんだので、こういう形になりました。イントロでシャウトとラップが重なるようなパートがあったり、Aメロで拡声器っぽいエフェクト・ヴォイスを入れたりして、声のアプローチで遊びつつ、「ミッドナイト・スルー・ザ・ナイト」に比べると、ひと回りスケール感の大きな曲になってますね。今本人たちがやっているライヴハウス規模では再現しにくいかもしれないけど、今後頑張って成長していこうという意味も込めてます。こういう曲が映えるグループになったらいいなと。

－大人っぽい雰囲気も出てますよね。

Sxun：クール系というか、スタイリッシュな感じですね。メロディ・ラインもテクニカルなものにしたので、初めてライヴで聴いたときはほんとに同じ曲かなって（笑）。

Taki：最初に曲を貰ったときは"えっ、誰の曲？"と思いました（笑）。どう表現すればいいのか、正解もわからなくて。歌詞が全部英語詞なのも初めてだったし、キーもすごく高かったので、挑戦でした。でも、私は「S.O.S」が一番好きですね。

えむこ：めちゃくちゃ難しいですけど、難しい曲のほうが好きかも。私はイントロでデスボをやっているんですけど、そこが楽しいです。

うたげ：今までのmiscastになかったかっこいい曲で、バンドの曲みたいなイメージでした。ライヴで披露すると、最初はお客さんが棒立ちだったけど、徐々にダンスを真似してくれましたね。この曲を聴きたい人も多いし、ライヴもこの曲が入るだけで雰囲気がガラッと変わります。miscastとして新しい武器ができたと思うので、これからクオリティを上げていきたいですね。

－そして、「Mythology」はアッパーでライヴ映えしそうな楽曲です。

Sxun：わりとスルっとできた曲なんですけど......具体的に言うと、SCANDALさんみたいなガールズ・ロックっぽい曲を作りたくて。楽器のサウンドもそういう感じに寄せて、女の子がストラトやジャガーをアグレッシヴに弾いているようなアレンジにしました。

－バンド感がきっちり出ている曲にしようと。

Sxun：最初に出した2曲はエレクトロ要素が強いので、また雰囲気違った感じに聴こえるかなと思います。ギターのアレンジがメインで、シンセは少し足した程度ですからね。

ichika：「Too Noisy! Too Noetic!」という曲が結構昔からあるんですけど、それは最後にやることが多かったんですよ。「Mythology」はその立ち位置になる曲と聞いていたので、みんなで盛り上がれる曲だと思います。あと、シャウトだったり、miscastらしさだったりも入ってますね。

Taki：みんなで楽しめる曲だし、落ちると思ったら落ちないパートが好きで、そこでファンが困惑するんですよ。

うたげ：そう！初めて披露したときに誰もがブレイクダウンがくると思ったら、そうじゃないから、フロアもどう反応していいかわからない感じでした（笑）。

えむこ：締めの曲感があるし、これもかっこ良くできるように頑張ります。

－６月13日、14日には主催フェス"mistFES2020"が開催されますが（※取材は4月中旬）、どんな気持ちで臨もうと思ってます？

ichika：初めて大勢の人に観てもらったのが去年の"mistFES2019"で、その頃はまだグループがまとまってなかったので、今年はガチガチに固めて臨みたいと思います。あと、フェス自体にmiscastのイメージがまだついていないと思うので、miscastの良さを見せつけたいですね。

－そのあとに1周年1stワンマン（６月21日に開催する"miscast 1st ONEMAN LIVE「ONE」"）も控えてますよね。

うたげ：この1年はライヴ本数がアイドルの中でも多かったので、成長した部分を見せたいと思ってます。

Sxun：ファンのみなさんが成長過程を観ることができるのはインディーズ・アイドルの醍醐味だと思うんですよ。なので、メンバーと一緒に今後さらに精進していきます！

えむこ：他のラウドロック系アイドルさんとは差別化できるように練習して、圧倒的な存在になれるように頑張ります！