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INTERVIEW

ゼリ→ 全国ツアー開催直前座談会

2020.01.08UPDATE

2020年01月号掲載

ゼリ→ 全国ツアー開催直前座談会

メンバー:YAFUMI(Vo) 勝田 欣也(Gt) Sxun(Gt) SOHEI(Ba) ISHIMARU(Dr)

インタビュアー:杉江 由紀 Photo by 新倉映見

数々の歴戦をくぐり抜けてきた頼もしい猛者が、ここに集結! 20周年の節目を迎え、ゼリ→は先立って2019年10月にマイナビBLITZ赤坂でのライヴをもって奇跡の復活を果たしてみせたわけだが、その場はもちろんのこと、ここから始まっていく[ゼリ→ 20th Anniversary Tour "+×" (plus times)]でも中心人物であるYAFUMIをバックアップしていくことになるのが、勝田欣也(STANCE PUNKS)、Sxun(ex-Fear, and Loathing in Las Vegas)、SOHEI、ISHIMARU(ex-SNAIL RAMP)という錚々たるメンツなのである。今回はその全員に万障を繰り合わせてお集まりいただき、ツアー直前となる貴重なインタビューを決行した。

-このたびは、[ゼリ→ 20th Anniversary Tour "+×" (plus times)](2020年1月17日よりスタート)に参加されるみなさまにご列席をいただきましたが、まずはこのメンツが初めてステージ上に揃われた2019年10月のマイナビBLITZ赤坂公演[ゼリ→ 20th Anniversary Live "BAD PHILOSOPHY"]についての振り返りから、改めてお願いしたいと思います。実際にこの5人でのライヴをやってみた手応えについては、各人からするといかがでしたでしょうか。

ISHIMARU:正直、僕は必死でしたねぇ。ゼリ→とは昔よく対バンしてましたけど、サポートとはいえ、今度は自分がゼリ→のステージで叩くことになったわけで、勝手に気負っちゃったところがあったんですよ。ちょっと力が入りすぎたのか、あの日は本編が終わってから1分くらいは後ろで"もうムリー!"ってブッ倒れてました(笑)。というわけで、今回のツアーに向けては少し鍛え直そうと思ってます(笑)。

SOHEI:僕はとにかく、マイナビBLITZ赤坂は楽しんでやってました。

勝田:ストレートなコメントだなぁ(笑)。でも、僕もほんと楽しかったです。やるだけのことはやれたし、目指す場所はひとつだったんで、それを思い切りやりきれました。

Sxun:自分としては前のバンドをやめてから約1年ぶりのステージだったので、どこか初ライヴっぽい気持ちで臨んだところがありましたね。実は、学生のときに初めて組んだのがパンク・バンドだったんですよ。その頃の気持ちを思い出したことで、初心にかえってステージに復帰できたっていうのは自分にとってすごくテンションの上がる出来事でした。終わってすぐに"またやりたい!"って感じるくらい楽しかったです。

-ちなみに、ゼリ→のライヴにおいてはフロントマンであるYAFUMIさんのみならず、サポート陣のみなさまもパンクな出で立ちでのパフォーマンスが展開されております。あのコーディネートには、YAFUMIさんの意向も反映されていたことになりますか?

YAFUMI:まずは僕が"単独反抗"というかたちでゼリ→をやることになって、やる以上はパンク・ロックをしっかりやりたいなと思ったところからの人選だったので、別にそういうことをやったことがない人たちに無理くりやってもらうつもりは毛頭なかったんですよ。だから、欣也君なんかはそのまんまでしかないし。

勝田:まぁ、ちょっと普段よりも"盛った"くらいですかね(笑)。

-その点、Sxunさんについては学生時代にパンク・バンドをされていたとはいえ、久々に観る姿があの完全なるパンクス仕様だったのは少々インパクトがありましたけれど。

Sxun:そこに関しては、俺だけが"着せられてる感"が出たらどうしよう......っていう不安はあったんですけどね(苦笑)。ただ迷いはなかったですし、あの鋲ジャンもSOHEIさん手作りのヤツなんですよ。そういう意味では、いろんな思いを背負って俺はあの格好をしてます。

-鋲ジャンがSOHEIさんのお手製だとは初めて知りました。すごい技術!

SOHEI:まぁまぁ得意っす(笑)。昔からパンク・バンドをやってきて、いろんなものを作ってきたので。

YAFUMI:今回、ISHIMARU君の服は俺が作ってますよ。自分のもね。

-YAFUMIさんも、そんな技までお持ちだったとは。

YAFUMI:基本ですよ、自分でやるっていうのは。

-つまり、音楽そのものはもちろんのこと、出で立ちやスピリッツの部分でもゼリ→らしさを具現化したのがあのBLITZでのライヴだったのですね。

YAFUMI:やっぱり、俺ひとりでやることになったとはいえ、サポート・メンバーの存在ってすごく重要ですからね。これがいわゆるほんとのサポートというか、ビジネスライクな人たちとやることになっちゃってたら、どうしても空洞化しちゃうと思うんですよ。その点、今回こうしてサポートをしてくれている4人はそれぞれが本気でロックをやってきた人たちだし、思っていた以上に熱い思いで協力してくれているのでありがたいです。

-なお、楽器陣のみなさまは2019年12月にリリースされたミニ・アルバム『+×』(plus times)にも参加していらっしゃいますが、収録されている新曲たちをプレイしてみて何か感じられたことはありましたか?

Sxun:僕は「キミのヒビ」で参加したんですけど、赤坂でやったときに曲の歌詞の内容とかストーリー自体にも感情移入してプレイできたんですよね。厳密に言えば自分のバンドじゃないのに、そんな気持ちになれたというのは初めての体験でしたし、最初からその感覚を得られたということは、ここからさらにほかの曲たちも含めてゼリ→っていうバンドに対しての想いを深めていけるんじゃないかな、って予感がしました。

SOHEI:ほんと......「キミのヒビ」はすごくいいです。弾いてると、いろんな"キミ"の顔が浮かぶというか。ライヴの途中でジーンと来ちゃいます。

勝田:ライヴのためのリハでスタジオに入った当初から、おそらくみんなの中で「キミのヒビ」はおんなじ気持ちになれる曲になってるんですよね。

YAFUMI:それは俺、ゲネプロのときに特に感じたわ。実際にライヴハウスを使って本番同様の直前リハをやったんですけど、「キミのヒビ」をやったときに"あぁ、これは大丈夫だ"って思ったね。当然もともとある曲も大事だけど、やっぱり今回のゼリ→では新曲もやらなきゃいけないなと思っていたから、それを高い熱量で表現することができる、みんなに届けられるって確信できたのは大きかったですよ。

ISHIMARU:ちなみに、赤坂のときは「キミのヒビ」をやる前にYAFUMI君は特にしゃべる予定はないって言ってたんですけどね。でも、実際にはあんなMCをしてたでしょ。もうこっちはそれで半泣きになっちゃいました(苦笑)。

-ゼリ→を復活させるに至った経緯が、赤裸々に語られていましたものね。

ISHIMARU:あんなの泣くに決まってますよ(笑)!

YAFUMI:前日まで、話そうかどうしようか悩んだんだけどね。当日、ギリギリになって欣也君に僕の話の後ろで軽くギターを弾いてほしいって頼んだんだけど、そのときにも何を話すかまでは言ってなかったんですよ。

勝田:いやー、あれは緊張感がありました(苦笑)。SOHEIは、ライヴが終わってから"あれはYAFUMIがわざとあの空気感を生み出すようにしたんじゃないか"って言ってましたけど(笑)。

YAFUMI:うち、バンマスはSOHEIですからね。

Sxun:誰がどう見てもゼリ→に一番詳しいんですよ。

YAFUMI:昔、ずっと対バンしてたからなぁ。

-SOHEIさんは、ゼリ→のことをこよなく愛していらっしゃるのでしょうね。

SOHEI:デビュー前から好きでした。最初は、『ROCKER』(1999年にインディーズ・レーベルからリリースされたプレ・シングル)をジャケ買いしたんですよ。あれを聴いて以来、地元の大分でみんなに"カッコいいよ!"ってゼリ→を流行らせたのは僕です(笑)。

YAFUMI:そうだったの!? お前普段あんましゃべんないから、知らなかった(笑)。

-そのような経緯があることを思うと、こうしてゼリ→の一員となっている今はSOHEIさんにとって相当に感慨深いものなのでしょうね。

SOHEI:そうっすね。YAFUMIさんからこの話をいただいたときは、かなり責任重大で自分には荷が重すぎるかなとは思いましたけど。でも、そのときに『+×』にも入ってる「STAY DREAM」の曲と歌詞を貰って、そこで完全にグッときてやられちゃいましたね。覚悟が決まりました。

-「STAY DREAM」は、本当に"刺さる"楽曲だと思います。

YAFUMI:それが身内にも刺さってくれた、っていうのが自分としては嬉しかったですね。つくづく作って良かったなって思いました。今、ゼリ→としてパンクをやっていくことの意味の在り方を確認するうえでもね。