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INTERVIEW

NAZARE

2019.07.02UPDATE

2019年07月号掲載

NAZARE

メンバー:澪(Vo) 妖(8-strings) うた(Ba) 壱世(Dr)

インタビュアー:オザキ ケイト

今年1月の始動ワンマンを皮切りに、4月の2ndワンマン、6月の3rdワンマンを次々にソールド・アウトさせ、現在の若手ヴィジュアル系バンドの中で最も勢いがあると言っても過言ではないNAZARE。始動と同時にフル・アルバムをリリースするなどトピックにも事欠かず、ここまで流通をかけずに3枚の音源を精力的にリリースしてきた彼らが、早くも4枚目の音源となる『IDEAL』を初の全国流通音源としてリリース。前回のインタビューからの激動の半年について、そして満を持してリリースされる流通音源についてたっぷり語ってもらった。

-前回のインタビューが去年の11月で、ちょうど1月の始動に向けての準備と並行してレコーディングとシークレット・ライヴを行うようなタイミングでしたが、この約半年間をどのように過ごされていましたか?

うた:激動の日々を送っていました。

妖:ずっとレコーディングしてましたね。

壱世:半年で30曲作ったのでギネス記録作っちゃいますよ(笑)。

-そんな激動の半年間ですが、1月の池袋BlackHoleでの始動ワンマン("NAZARE 始動ONEMAN LIVE【荊海】")をソールド・アウトさせたのを皮切りに、4月の池袋EDGEでの2ndワンマン("NAZARE始動ONEMAN LIVE追加公演 5大都市ONEMAN TOUR【荊海 BEYOND】")も即完。高田馬場AREAでの3rdワンマン("5大都市ONEMAN TOUR 真 FINAL【荊海 CODA】")もソールド・アウトと、誰が見ても勢いがある状態だと思うのですが。

妖:全然実感ないです。勢いがあるとも思ってないですね。

-意外な答えです。他のメンバーのみなさんもそうですか?

うた:始動ワンマンが終わってからも作曲やレコーディングで忙しくて、落ち着いて振り返る暇もないというのもあると思います。

妖:ただ、勢いを感じるのとは別ですけど、池袋EDGEでのワンマンで個人的な手応えはありました。

-この状況は始動前から予想していましたか?

壱世:予想通りでした。それ以上でもそれ以下でもないです。ただ、もうワンパンチ欲しかったなとは思いますけど。

澪:僕はどちらかというと予想以下ですね。もちろん技量の面もありますけど、もっとできたんじゃないかなと思います。

妖:始動ワンマンのソールドはもちろん視野に入れてましたけど、正直EDGEワンマンに関してはメンバーで一番不安だったと思いますね。そのぶん、中間発表での数字を見たときに、びっくりしてメンバーと馬鹿騒ぎするくらい嬉しかったのを覚えてます。

うた:僕はみんなと違って始動のワンマンもソールドすると思っていなくて。というのも、ヴィジュアル系でこういう音楽をやるのは一般的ではないので、受け入れられづらいのかなと考えてたんです。でも始動ワンマンがソールドして、EDGEもソールドしたくらいで、やっとAREAもソールドするんじゃないかなと思えるようになってきました。

-そして、ここまで『荊海』(2019年1月リリースの1stフル・アルバム/現在は2ndプレス『荊海-幸福盤-』として販売中)、『荊海 BEYOND』(2019年4月リリースの1stミニ・アルバム)、そしてAREAのワンマンでは『荊海 CODA』(入場特典シングル)と3枚の音源を会場限定リリース、もしくは会場限定配布という形でリリースしましたが、NAZAREにとってこの"荊海シリーズ"はどのような作品になりましたか?

うた:NAZAREは4人全員が作曲できるバンドで、それぞれが作る曲の色もバラバラなので曲の振り幅の広さを短期間でわかってもらえるような3部作になったと思います。

壱世:NAZAREとしての音楽性の証明になりましたね。一般流通をかけなかったことに関しては、まずライヴを観てほしかったので、ライヴに来る付加価値をつけたかったという意味合いもあります。

-澪さんは全曲作詞されてますね。

澪:これまでの作品にはすべて個人的なテーマを決めていて、『荊海』は全編通して"喜怒哀楽"、『荊海 BEYOND』はいろんな形の"愛"、『荊海 CODA』は"裏切りと不信感、すべての始まり"というテーマで歌詞を書きました。共通して"目には見えないもの"を書いてますね。

-そして7月3日に満を持して初の全国流通音源『IDEAL』がリリースされます。

壱世:ネットでいろいろ言われたので(笑)。皮肉って言う人とかもいましたけど、このご時世にCD欲しい人もいるんだなと思って、純粋に欲しい人のためにもそろそろ流通をかけようかなと。

-初の全国流通音源というところで何か意識したことはありましたか?

壱世:やはりシングルっぽさというところは意識しましたね。と言いつつも、サラッとサビだけできて、そこから肉づけしていきました。

-デモを聴いたときのことを覚えていますか?

うた:妖ちゃんがやたら褒めてたのを覚えてます。

妖:メンバーで一番反応が良かったと思います。これまでの楽曲で一番好きです。

-ちなみにどういったところが気に入ったか教えていただけますか?

妖:曲の旋律もそうなんですけど、澪が歌ったら絶対かっこいいだろうなって。

-作詞を担当された澪さんはいかがですか?

澪:サビだけのデモを貰ったときにすぐサビの歌詞を提示しました。この曲の歌詞は、精神的に不安定だった音楽を始める前の何者にもなれない僕が、書き溜めていた当時の心境を見返しながら、現在の僕を見て皮肉を言っている歌詞になっています。

-"IDEAL"は"理想"という意味ですが、理想を歌うというよりは理想と現実にもがいているような印象を受けました。

澪:そうですね。悔しさやもどかしさ、生きることと死ぬことの難しさを書きました。

-NAZAREの楽曲と言えば妖さんのギターも聴きどころのひとつですが、この曲もギター・ソロがしっかりと入っています。

妖:僕のターンですね!

-妖さんと言えば弾き倒すイメージが強いですが、今回はそのイメージを覆すような聴かせるソロになっていますね。

妖:よくぞお気づきで。今回はバカテク系ではないかなと直感的に思って起承転結をつけながらメロで聴かせるようなソロにしました。今回はカップリングの「閉鎖的、屈辱の雨」も含めて、ビブラートや音の表情を大事にしているところを見せれたと思います。

-とはいえ、「IDEAL」のソロの最後は速弾きを見せていますし、壱世さんのドラムと複雑なアンサンブルを聴かせてくれて、"これぞNAZARE!"と思わせてくれました。

壱世:あそこはポリリズムって言うんですかね? そんなノリでやってみました。