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INTERVIEW

IRIE BOYS

2019.07.31UPDATE

2019年08月号掲載

IRIE BOYS

Member:Alan James Ishida(Vo/Djembe) Shinhong Park(Gt) Riku(Ba) ShinyonP2(Dr)

Interviewer:荒金 良介

-なるほど。では、ルーツの話に戻しましょうか。

Alan:ほかにcoldrain、SiMも好きだし、FORTUNATE YOUTHというレゲエ・バンドも好きですね。

Park:自分のルーツはギターがかっこいい音楽から入っているんですよ。Jimi Hendrix、Eric Clapton、Buddy Guy、あとはBob Marleyも大好きです。両親の影響でTHE BEATLESも聴くし。ギターもかっこいいですからね。メタルも好きでGUNS N' ROSES、METALLICA、AVENGED SEVENFOLD、Ozzy Osbourneもコピーしたけど、ギター・プレイはJimi Hendrixの影響が大きいですね。IRIE BOYSのライヴの自由な感じは、そこから影響を受けてます。

P2:GREEN DAYも好きだけど、もともとJ-POP育ちで、いろいろなものを聴いてたんですよ。ドラムの影響はARCH ENEMYのDaniel Erlandssonや、Thomas Pridgenという黒人ドラマーも好きだし......影響もバラバラですね。ドラムのくせにギターを聴くのが好きなので、演奏はそこに寄せてます。

Park:合わせてもらってます。PANTERAとか兄弟がギターとドラムでもろにユニゾンしてるじゃないですか。兄貴はそういう感覚だと思う。

Riku:僕は......HOLSTEINが好きでした。

-マジですか! 本当にかっこいいバンドでした。

Riku:カオティックな音楽の始まりはHOLSTEINで、kamomekamomeも好きですね。ほかにala、UNCHAIN、the band apartとかオシャレな音楽も好きだし、人力トランス・バンドのHILIGHT TRIBEというバンドがいて――

Park:かっこいいよねぇ!

Riku:今はそのバンドが好きですね。ベースもループしてるフレーズが好きなんですよ。

-あと、紙資料に"ウルトラネオエスニックバンド"と書いてますけど、これは?

Park:それは俺が付けたんですよね(笑)。

Riku:バリバリに英語喋れるメンバーがいるのに"ウルトラネオエスニック"ってヤバいよね。

P2:小学生レベルだよね(笑)。

-パンチのあるいいネーミングだと思いますよ。このバンドのエスニック感は、先ほど名前が出たASIAN DUB FOUNDATIONあたりの影響ですか?

Park:そうっすね。George Harrison(ex-THE BEATLES/Gt)のアルバムもそうじゃないですか。

-インド音楽ですね。

Park:ああいうのも大好きなんですよ。あと、アフリカの音楽も好きで。リズミカルじゃないですか。

P2:シタール、タブラの音も好きですからね。

Riku:みんな共通してリズムの強い音楽が好きなんですよ。

-そして、今作はどんな作品にしたいと思いました?

Park:ラウド系が好きな人たちにも届くと思っているし、普段は激しい音楽は聴かないけど、山でやっているフェスに遊びにいくような人もすんなり入れる作品かなと。いろんなジャンルが好きな人に聴いてほしいですね。今はサブスクがあるから、このジャンルだけが好き! というのは昔の人よりも少ない気がして。

Riku:アルバム通して、いろんな人の琴線に触れるところがあると思うし、老若男女、誰が聴いてもいいと思えるパートがあるから。

P2:どのパートを聴いても面白いと感じてもらえるんじゃないかと思います。

-今作の制作自体はいかがでした?

Park:CDを作るのは楽しかったですね。激しい曲とそうじゃない曲をどうミックスさせようかなって、そこは考えました。

Alan:ライヴとはまた違うイメージが膨らむし、レコーディング中に新しい発想も出ましたからね。

Riku:スタジオに12弦ギターがあったりね。

Park:1曲目はインストなんですけど、そこに12弦ギターを重ねたら、浮遊感のある民族っぽい音になったから。

P2:激しい曲もあれば、まったりした曲もあり、そのコントラストはうまくいったと思います。

-今作はいきなり6分台のインスト曲「Intro.1」で幕を開けます。この意表を突くオープニングも良かったです。

Alan:もっと長かったので、これでも切ったんですよ(笑)。

Park:ああいうインストの四つ打ち系のビートは長い時間をかけてアゲていくので、ほんとは15分くらいやりたかったけど......1曲目からそんなに長いのは無理だよなって。

Alan:インストから2曲目にいく流れも気に入ってます。

Riku:ロング・セットのときはたまにライヴでもやるんですよ。

-今作はライヴでずっとやっていた楽曲がほとんどですか?

Park:「Looking for」、「CHAIN ADDICTION」は今回のために作った新曲です。

P2:この中だと、「Wake up」が一番古い曲ですね。

Riku:「Payback」は前作(2015年リリースの1stミニ・アルバム『monkeyStripper』)に入っていた曲だけど、ライヴでやるうちに勢いが増してきたので、その成長が入ってると思います。

Park:「Hold on」も昔からライヴでやってて、"あの曲、CDに入れないんですか?"とお客さんに言われていたから、今回は入れたいなと。レゲエな感じに仕上げました。

-たしかにBob Marleyテイストも入ってますね。「Looking for」はアレンジも凝ってて、中盤のジャンベとアコギが絡んだパートもかっこ良くて。

Park:イントロはTHE CHEMICAL BROTHERS感を出したくて。

P2:ベースとドラムがループしてて、ただの四つ打ちじゃなく、トライバル感もあるからね。「CHAIN ADDICTION」のほうはキャッチーで......さっきのルーツの話じゃないけど、僕が作るとだいたいポップになるんですよ。

-「CHAIN ADDICTION」は、RAGE AGAINST THE MACHINEっぽいテイストも入ってますね。

Riku:そうですね(笑)。ドラムンベースっぽい要素もあるし。

P2:サビもシンプルな歌詞だし、とにかく楽しくなれる曲かなと。

Riku:この曲は終わり方もPANTERAなんですよ。「Fucking Hostile」です(笑)。

-はははは(笑)、そういう遊び心も取り入れて。では、今作のレコ発ツアーに関しては?

Alan:最近行けてないライヴハウスもあったので、そういう場所にも行こうと思ってます。ライヴは構えずに自由な感覚で来てほしいですね。できれば、お酒を引っ掛けながら観てほしい。うちのライヴに来る人はお酒を飲む人が多いんですよ。

Park:モッシュ、ダイブしたい人は前に来てください(笑)!