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INTERVIEW

WORLD END MAN

2018.12.06UPDATE

2018年12月号掲載

WORLD END MAN

メンバー:Kiyo Nishihara(Vo) Naoto Inui(Gt) Shigeki "UMEBO" Nakazato(Dr)

インタビュアー:吉羽 さおり

アメリカでもかつてバンド活動をしていたKiyo Nishihara(ex-STAGES OF DECOMPOSITION/巨人大虐殺)や、元HER NAME IN BLOODのShigeki "UMEBO" Nakazatoらを擁し、"Death Feast Open Air"など多数の海外フェスにも参加してきたデスメタル・バンド WORLD END MANが、1stフル・アルバム『USE MY KNIFE』をリリースする。これまで自主でリリースした『Blackest end』、『Nobody wins』という2作のEPでも、ヘヴィ且つスラッシーでブルータルな世界を存分に開陳してきたが、今作はそのひとつの集大成であり進行形の、凶悪極まりない音を濃厚に詰め込んでいる。アートワーク含め振り切った内容で、ラウド・シーンに楔を打ち込むアルバムだ。

-8月には、ドイツで行われた"Death Feast Open Air 2018"に出演し、ヨーロッパ・ツアーも行っていましたが、このヨーロッパ・ツアーはどういうきっかけで実現したものですか。

Kiyo:これは、最初にドイツの"Death Feast Open Air"というデカいフェスの出演依頼がきまして。ヨーロッパは車で回れるくらいの広さなので、そのフェスが決まると周りの国のプロモーターが、"うちにも来いよ"みたいな感じで誘ってくれるんですよ。なので、フェスが決まって、他の国からもオファーがきて。じゃあ、(ツアーを)回ろうかという感じでしたね。

-フェスも含めて、反響はどうでしたか。

Kiyo:すごく良かったですね。めちゃくちゃ良かった。そこから繋がったこともいろいろありますし、楽しかったです。商業的にも良かったんじゃないですかね。マネージメントをヨーロッパの方に任せたんですけど、ツアー全体のお金のこともちゃんとしてくれましたし、いいツアーでした。

-"Death Feast Open Air"はデスメタルのフェスとしては一番大きいくらいのものなんですか。

Kiyo:ドイツでは一番大きいですね。

-そのくらいメタル、デスメタル・ファンの基盤があって盛り上がっている感じなんでしょうか。

Kiyo:フェスには世界中からファンが来てましたね。3日間行われるんですけど、みんなキャンプをしたりするんですよ。東京ドームよりも広い敷地で。とんでもない空間でしたね。

Naoto:ライヴもすごかったんですけど、キャンプ地がすごくて。24時間みんな爆音でデスメタルを聴いてて(笑)。衝撃でしたね。こんなところあるんや、みたいな。

UMEBO:フェスが楽しかったのはもちろんですけど、今回のツアーはわりとローカルなエリアに行けて。こんなところに人集まるのかよっていうところもあったんです。スロバキアとかは、アーケードにライヴハウスがあったんですけど、アーケード自体は閑散としていてヤバいなと思ったら、ライヴハウスの前だけ人がごった返していて。しかも1バンド目が始まる前から。メタルが好きな人たちは、やっぱり熱いなというのはありましたね。

-UMEBOさんはWORLD END MANに加入して1年ほどとなりますが、そういうなかでこのツアーはどんな感触がありましたか。

UMEBO:バンドとしては、短いスパンでいっぱい演奏する機会が今までなかったので、本数を重ねていくうちにどんどん演奏が良くなっていくのは感じましたね。最後の方は特に、めっちゃいいライヴができた自信がありますね。

-今回リリースとなる1stフル・アルバム『USE MY KNIFE』には、そういったいい状況も反映されているように感じます。今回の資料が届いて、まずアルバムのアートワークが目に飛び込んできたんですが、これまでのEPでの雰囲気とは違う、直球でブルータルなジャケになっていて、相当な気合を感じるものでした。

Kiyo:デスメタルでは一般的なレベルのグロさのジャケットなんですけどね(笑)。EPのとき(2015年リリースの『Blackest end』、2017年リリースの『Nobody wins』)は全部僕が描いていたんですけど、今回はイメージを僕が考えて、プロに頼んで描いてもらいました。このアートワークができる前から、TOWER RECORDSとかいろんなところで流通させる予定だったので、普段デスメタルを聴いてない、メタルコアとかが好きなキッズの目にも入るとわかっていたので、あえて"デスメタル"を紹介するということで、自分たちのスタイルで描いていただきました。めちゃめちゃ気に入ってます。

-そのくらい、今回は自分たちでもデスメタル・バンドだということをアルバムでしっかり提示しようという思いがあったんですか。

Naoto:それはありましたね。もちろんデスメタルなんですけど、もっと強く打ち出すというか。曲自体はKiyoさんと相談しながら一緒に作っていくんですよ。Kiyoさんはデスメタルの知識がすごいので(笑)。

-Nishiharaさん自身はどういう思いで今回のアルバムに向かっていったんですか。

Kiyo:デスメタルっていう看板というか、そういうのはこだわりましたけども、音的には絶対デスメタルにしようっていうのはなくて。デスメタルというよりは、とにかく残虐で、キャッチーなもの、ですね。残虐な音楽を目指すとなると、とにかく速くてとにかく複雑で、聴いてる人が置いてけぼりになるものが多いと思うんですけど。僕らは、残虐で、でもちゃんとサビがあって、キャッチーで、何回も聴けるようなものを目指したというのはありますね。僕自身、デスメタルでもなんでも、キャッチーじゃなかったら聴かないので。

-タイトル曲「Use my knife」などはうねりのある展開で、アルバム導入としてグッと掴んでいく曲になりました。具体的に曲作りはどんなふうに行っていったのでしょうか。

Naoto:だいたいどの曲もそうなんですけど、僕が大まかに全体像を作ったものを、Kiyoさんが聴いて。"こんなんしたい"とか"こういうアプローチをここでやろう"とか話しながら、手を加えていく感じですね。

Kiyo:僕とInuiの作り方としては、僕はサビしか思いつかないので、そのサビをInuiに伝えて、"あとは適当にやっといて"って感じです(笑)。

Naoto:まぁでも、さっきも言ったようにKiyoさんはキャッチーなことにこだわるし、どの曲でも、Aメロ、Bメロ、サビっていうものにこだわっていますね。「Use my knife」もそうだし、どの曲にもそういう部分があるようにとは意識して作りましたね。

-Nishiharaさんがこだわる、そのキャッチーさというのは?

Kiyo:僕も、Inuiもそうなんですけど、24時間デスメタルを聴いているような人間じゃないんです。ポップなものも聴くし、ヒップホップもめちゃくちゃ好きで。オタクだけにウケるような音楽は、それはそれで素晴らしいと思うんですけど、僕自身はニューメタル、KORNとかLIMP BIZKITとかで育ったので、サビが何回もあって、サビでテンションがブチ上がるっていうそういう音楽が好きなんですよね。そういう子供のときに憧れたものを、自分が作りたいっていう。でも僕はずっとデスメタルをやってきたので、このデスメタルというフォーマットで、子供のころに憧れた音楽を再現したいというのがありますね。