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INTERVIEW

キム・ヒョンジュン

2018.10.09UPDATE

2018年10月号掲載

キム・ヒョンジュン

インタビュアー:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

自主レーベル"HENECIA MUSIC"より第2弾シングル『Wait for me』をリリースしたキム・ヒョンジュン。真心込めて制作を行ったという今作の表題曲は、別れや悲しみからインスピレーションを得たとのこと。"自身の音楽はレベルの高いもの"という言葉からは、真摯に音楽と向き合う熱い想いが窺える。また、現在敢行中の全国ツアーのファイナル公演は、入隊前にラスト・ライヴを行い、"また戻って来る"とファンと約束を交わした地、幕張メッセで行うことが決定した。今回はリリース記念として、急遽リリース前日に、HMV&BOOKS SHIBUYAにて公開インタビューを実施。今作の制作秘話や幕張メッセへの想い、今後の音楽活動についてなど語ってもらった。

-昨日は"RESORT JAM 2018"(2018年9月24日に国母公園特設野外ステージで開催)出演お疲れ様でした。久々の日本でのフェス出演はいかがでしたか?

音楽フェスに出演するのは本当に久しぶりだったんですけど、大勢のファンのみなさんとそれ以外の方にもお会いすることができました。そして、久々に僕だけのコンサートではなくて、ロック・ファンのみなさんの前で公演を行うことができたので、緊張もありました。"僕の音楽で満足してもらえるんだろうか?"ということも考えたのですが、現場で味わう醍醐味もありましたし、熱い感情を心に刻むことができました。

-ちなみに、他の出演者のライヴを観たり、出演者と会話をする機会はありましたか?

はい。他のアーティストの方ともCDを交換したり、ご挨拶したりすることができました。そして、彼らのステージは観客の立場として観たんですが、日本のロックの多様性というものを見ることができたと思います。なので、本当にいろんなことを学ぶことができましたし、様々な点で共感できました。ステージを観て学んだことを、自分の次のアルバムにも生かせたらなと思います。

-ぜひ来年の夏も日本のフェスに出演していただけたらと思います。

ぜひ! 呼んでいただけたらですけど(笑)。

-まずは前作『Take my hand』(2018年6月リリースのシングル)について少し振り返りたいと思います。前作はオリコン週間シングル・ランキング4位、オリコン週間ROCKシングル・ランキング1位を記録しました。新しいレーベル立ち上げの第1弾としては、満足いく結果だったのではないでしょうか?

自分のレーベルを立ち上げて初めてリリースしたのが『Take my hand』でした。そして、自分自身で全曲プロデュースした最初のシングルでもありました。なので、プレッシャーもとても大きかったんですけれども、大勢のファンのみなさんが待っていてくれましたので、"キム・ヒョンジュンらしい音楽とは何か"ということを考えて作りました。そこで、今まで出してきた楽曲の中では「Your Story」(2012年にリリースした『UNLIMITED』収録曲)が一番僕らしい楽曲なのではないかと思ったので、それを基盤とするようなかたちで、さらに感動的で豊かなサウンドを目指したいと考えました。それでできたのが『Take my hand』です。結果的にとても満足のいくものになりました。

-なるほど。また、音楽性的には過去最高にラウドな楽曲が揃っていましたが、音楽性の変化に対してファンのみなさんは好意的に受けとめてくれましたか?

ファンのみなさんは、当然無条件に好きだと言ってくださるかと思いますが(笑)、それでもそれは当たり前のことではないと考えています。僕は、ワンステップずつ成長をお見せすることが、みなさんの期待に応えることだと思っています。なので、前作『Take my hand』もそうですし、今作『Wait for me』もそうなんですが、これからもどんどん成長していく姿をお見せしていきたいので、みなさんは無条件に好きだと言わずに、時には非難をしたり、問題点を率直に指摘したりしていただければと思います。

-ロック・メディアの僕らとしては、こういう音楽性の変化は大歓迎ですので(笑)。 さて、新作『Wait for me』について訊いていきますね。前作から3ヶ月強という過去最高に短いスパンでのリリースですが、完成した今の気持ちを教えてください。

3ヶ月という時間は、長いと言えば長いですが短いと言えば短い期間ですね。前作『Take my hand』をリリース後、この短い間に曲を作れるだろうかと考えました。ちょっとみなさんには申し訳ない話になってしまうのですが、僕はいつかファンのみなさんとはお別れする日が来ると思っています。もしかしたら、僕自身が最初に天国に行ってしまうかもしれないし、ファンの方々の方が先かもしれませんし......誰でもそういった別れや悲しみを経験したことがあると思うんです。なので、それを音楽にしてみようと思いました。そういったことからインスピレーションを得て、『Wait for me』を完成させたんですが、そのインスピレーションがあったため、1日で完成させることができました。やはり、何かモチーフがあるということよりも、インスピレーションがあるということの方が重要だと感じました。

-なるほど。では、今作の制作は前作リリース以降に行ったということでよろしいでしょうか?

そうです。前作以前に作っていた楽曲はなくて、この3ヶ月強の間に4曲すべて作りました。

-今は、気持ち的にも精力的な音楽制作ができる状態なのですね。

はい、そうです。まずは、僕が立ち上げたレーベル"HENECIA MUSIC"を掲げて発表する曲ですので、慎重にはなりますし、しっかりと完成させた姿をファンのみなさんにお見せしたいという思いでした。そして、それだけではなく、"キム・ヒョンジュンの音楽はこれだけレベルが高いものなんだ"ということも自信を持ってみなさんにお見せしたいと思っています。なので、ミキシングや仕上げの作業も慎重に行いました。

-今作も前作に続きヒョンジュンさん自身が作詞作曲プロデュースしていますが、今作はどういったヴィジョンのもと制作しましたか?

今回の作品では、ジャンルの多様性ということを念頭に制作しました。みなさんすでに手に取って見たり聴いたりしてくださっているかと思いますが、「Wait for me」から始まって、「Paradise」や「SO WHAT?」だったり「四季」だったり、それぞれいろんなジャンルがあって、それぞれまったく違うものになっていると思います。例えば、「SO WHAT?」の場合は、少し粗削りでワイルドな面もありますので、"ファンのみなさんは果たして受け入れてくださるだろうか?"と悩んだりもしました。でも、この作品がリリースされて、公演で歌ったときに、ファンのみなさんの反応を見て、また僕はインスピレーションを得られると思うんです。それをもとに、また次の作品を作りたいと思っていますので、みなさんにはライヴで聴いて感じたことを素直に表現してもらえたら嬉しいです。あと、「四季」という曲の歌詞の中に"春と夏、秋と冬が過ぎても君は戻らない"という歌詞があるんですが、聞いたところ日本的な感覚だと"春夏秋冬が過ぎたら戻ってくる"というのが基本的だと言われたんです。それが必ずしも合ってるとは限らないんですが、その部分に関しては、日本のみなさんには少しぎこちなく思われるかもしれないとちょっと悩んでます。