INTERVIEW
the mistress
2018.08.10UPDATE
2018年08月号掲載
Member:安眠 いちご 美乃 れん
Interviewer:宮﨑 大樹
-安眠さんってもともと何かの活動でデスボを担当してきたんですか。
安眠:the mistressが初めてですね。加入が決まってから、レコーディングまでに練習してました。
美乃:"授業中に練習してる"って言ってなかった(笑)?
安眠:本当に経験がないので、理想とか正解とかがわからなくて。ヴォイス・トレーニングも受けていないので、動画を観て見よう見まねで勉強して、レコーディングに挑んだ感じでした。
-最初にレコーディングしたという「Would you kill yourself now?」はヴィジュアル系ロックを軸にしつつ、いろんなジャンルの要素もあってライヴで盛り上がりそうな曲ですが、この曲の印象はいかがですか?
美乃:前体制(mistress)での曲も今後やっていきますけど、今はこの曲が一番気に入ってますね。
れん:歌詞がいいですね。かわいい曲をやっていたアイドル時代にはない歌詞だから。
美乃:"THEヴィジュアル系"な歌詞で、曲は今までのmistressにない感じになっていると思います。
いちご:歌詞が変わっているからお客さんの反応が楽しみですね。"君の心臓を舐めたい"とか。
美乃:"キエタイ キエテナクナリタイ"とかも好きです。私は根がネガティヴなのでそういう歌詞への感情移入がすごくて、感情を込めて歌えています。
-この曲の歌詞は自分と重なる部分があるんですか?
美乃:ちょっとはありますけど、行きすぎ感もありますね(笑)。
-この曲のパフォーマンスをするにあたって意識していることはありますか?
美乃:ダンス自体がかっこいい感じになっていて、でも盛り上がるところは全員で煽るくらいの勢いを大事にしています。ダンスはあるんですけど、好きなようにやっていきたいなと。盛り上がることは間違いないんじゃないかな。ダンス自体も見ていて面白いと思ってますね、見どころがいっぱいありますから。
安眠:チューするんですよ。
-え?
安眠:途中で、れんちゃんと私が。
れん:私が(安眠に)チューしに行きます。
いちご:そこが見どころです(笑)。
-「Lonely crowd」はヴィジュアル系ロックを軸とする前体制の流れを汲む曲に感じましたが、この曲を初めて聴いたときはどうでしたか?
いちご:みんなで歌えるサビで、お客さんにも響きやすいかなって。
安眠:ヴィジュアル系っぽい曲調だと思いますね、デスボとかも入っているし。私の歌割の担当がデスボとみんなで歌うところしかなくてちょっと悲しいです。普通に歌うパートも欲しい(笑)。
-デスボも目立っていていいと思いますけどね。デスボの担当って、どうやって決めたんですか?
安眠:最初はれんと私でやる予定だったんですよ。
れん:でも、私は諦められました(笑)。
安眠:これからふたりで掛け合いもできたらいいなって思います。私は新しいことに挑戦したいって思っていたし、運営の人にも"安眠はデスボを出したらギャップがあるから出した方がいいよ"って言われて。
-まさにギャップ担当ですね。
安眠:はい、頑張ります。
美乃:歌詞もすごくいいですし、ダンスに"もがき苦しむ"みたいな振付があるんです。私はダンス自体そんなに得意ではないんですけど、そういう"もがき苦しむ"みたいなのが得意なんですよね。苦しんでいるところをみんなに観てほしいです(笑)。
-前の活動ではあまりダンスがなかったんですか?
美乃:バンド・サウンド系でロックな感じだったので全然踊らないんですよ。好きなように歌って動いてみたいな感じだったので、ダンスをしっかりやるのは初めてなんですよね。
-今までの活動を知っている人からしたら驚きそうですね。
美乃:ビックリすると思いますね。"そんなにできるんだ"って思われるくらい。ただ、あんまりダンスをやったことがない人でもかっこ良く見せられるダンスになっています。
れん:私は「Lonely crowd」が一番好きなんですよ。初めて聴いたときに歌詞が心に刺さって、泣きましたね。"あなたの傷は隠さなくてもいい"とか。
安眠:"私の傷に気付かなくてもいい"とかもいいよね。
れん:そうそう。そういうところがなんか"女の子!"って思いますね。聴いている人に届けたくなる歌だなっていう。"無理しなくていいんだよ"って。
-作詞の渡邊亜希子さんは大物アーティストの曲も手掛けていますよね。
美乃:渡邊亜希子さんは私の一番好きなアニメの主題歌を手掛けているんです。"とらドラ!"っていうアニメの「プレパレード」、「オレンジ」という曲の作詞をされています。最初にthe mistressに誘ってもらったときに渡邊亜希子さんが作詞していることを聞いて、実は8~9割くらいはそれに釣られて加入したというのもありました(笑)。