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INTERVIEW

Earthists.

2018.08.09UPDATE

2018年08月号掲載

Earthists.

Member:Yui(Vo) Yuta(Gt) Yuto(Gt) Shugo(Ba) Yuya(Dr)

Interviewer:吉羽 さおり

-(笑)前回は叙情的なピアノをフィーチャーした曲が多かったように感じますし、それがバンドのキャラクター的にもなっていたように思いますが、今回はピアノは抑えめで。よりバンド感が際立つ作品だなとも思います。

Yuta:Yutoの曲だとイントロにピアノをフィーチャーしていたりしますけど、今作は抑えめですね。僕もわりとピアノを使っていたんですけど、聴かせたいセクションだけにさりげなく入れるようにしました。要素は消してないけど、少なめだと思います。

Yui:ミックスでも、ピアノとかストリングスとかの同期類を前に出さずに、ヴォーカルとかドラムが大きめのミックスで、その横でギターがガツンと鳴っている感じとなっていて。聴かせたいものを明確に提示したいという思いはありましたね。

Yuta:それがある意味、バンドがやる音楽の醍醐味だと思うので。シンセサイザー、アンビエント・サウンドとかピアノは味つけ程度で、あとは個性を出すために使うくらいで。基本は、バンドの醍醐味を生かした曲を作ろうという感じでしたね。

-今回は、よりそういった音作りにもしたかったという感じですか。

Yui:そうですね。バンド・サウンドというのはより出していきたくて。結果的にそれが、1stよりも音源を通して聴いたときにひとまとまりになっている感じがすることにも起因しているのかなと思いますね。

-Yuyaさんはドラマーとして、今回重きを置いた点はどんなところでしたか。

Yuya:難しかったですね、今回(笑)。曲が難しくて。1stもそうだったんですけど、また全然違う難しさだったんですよね、細かくなって。

Yuta:今回、「DROUGHT」はドラムのYuyaがかなり書いた曲です。

-「DROUGHT」はドラムがメインというか、ブラスト感のあるビートですね。ドラムの派手さという感じでは、一番だと思います。

Yuya:俺が大好きな、かっこいい感じです。

Yuta:ブラストビート大好きマンなので。

Yuya:インスタ映えしそうなドラムですね。

Shugo:え、どういうこと!?

Yuya:ツイッターとかに上がってる動画でも、速かったらかっこいいみたいのあるじゃないですか。そういう派手なかっこ良さ(笑)。

-ちなみに、Yuyaさんにとって理想的なドラマーは誰なんでしょうか。

Yuya:Luke Hollandとか大好きなんですよね。

Yuta:元THE WORD ALIVEのドラマーで、YouTuberのね。

Yuya:うまくて、かっこいいドラマーが好きなんですよね。見た目って大事じゃないですか。見た感じがかっこ良くて、しかも上手いっていう。ムキムキなドラマーよりも、細身で、"こいつかっこいいな"っていう奴がおしゃれに叩いてるのが好きなんですよね。

-ちなみに、このバンドではあまりブラストビートは使わないですよね。

Yui:そうですね。前作で言うと「Yuffie」くらいで。Yuyaは、もともとハードコアやデスコアのバンドをずっとやっていてEarthists.に入ってきたので、そのYuyaの持ち味も生かしたいなと思っていたんです。

Yuta:Yuyaは、バックグラウンドはハードコアなんですけど、意外と小ワザの効いた、パワー系じゃない面もあって。彼は一昨年加入したんですけど、思っていた以上にうちのバンドにフィットしていて、叩きこなしてくれてますね。

-今回はメンバーそれぞれの持ち味を曲の中でもより生かせるようになってるんですね。

Yuta:そうですね。僕がこのバンドを結成して、メンバーを集めるときに一番大事にしたかったのが、それぞれの個性なんです。メンバーの個性をとことん出せるバンドにしたいというので、メンバー選びをしていて。最終的にこの体制に落ち着いたんです。

-それぞれが違った武器を持っていて、それが合わさっていると。

Yuta:メタルコアやラウド、あと最近一般にも浸透してきたDjentはみんな共通して好きなんですけど、それ以外のバックボーンはみんな違うんですよね。Shugoだったら、ヴィジュアル系とか──

Shugo:あとは、昔のR&Bとか。

Yuta:Yutoはジャジーなものとか。

Shugo:ポストロックとか、フュージョンとか、ポップスとかもそうだね。。

Yuta:Yuyaは、手数の多い激しいデスコアっぽいものが好きで。ヴォーカルのYuiはシャウトだけじゃなくて、意外とJ-POPでも育っていて。

Shugo:一緒にカラオケ行くと、まず湘南乃風を入れるんですよ。

Yui:J-POP超大好きなんです。

Yuta:そういうバックボーンを生かせれば、音源もライヴもいいものになるんじゃないかって思ったんです。