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INTERVIEW

Emily Sugar

2018.05.31UPDATE

Emily Sugar

Member:Shown(Vo/Gt) Hiiro(Gt) Mongol(Ba/Cho) Amari(Dr)

Interviewer:荒金 良介

-そして、4月に配信シングル「Hitori」がリリースされました。

Shown:「J」は前のメンバーのときからあったもので、これだけは出したいと思った曲だったんですよ。だけど、そこで自分のやりたいことがゼロになって。今度は自分が今まで感じたことと向き合って、曲を作った方がいいなと思ったんですよね。それでみんなと相談したときに、"Shownがひとりのときだった気持ちを歌ったらいいんじゃない"って。

-曲名どおりですね(笑)。

Shown:そうなんですよ。最初は"Alone"という曲名だったんですけど、「Hitori」はまた違う奥深い響きがあるかなって。当時、メンバーが見つかる前の気持ちを形にしようと。

-歌詞は自問自答しつつも、ここで終わらせてたまるか! みたいな気持ちが入ってますよね。

Shown:落ち込んでいるけど、俺は行くから! という感じですね。

-「Hitori」はかなり振り切った激しい曲調ですね。

Hiiro:今までの曲の中でも楽器隊はかなり暴れてますね。

Shown:つらかったからこそ、爆発したい気持ちがあったので、みんなもそれを無意識に感じ取ってくれたのかなと。新しいEmily Sugarの一面を見せられたなと思いますね。

-ギターも刻みまくってますよね。

Hiiro:右手がほんとにつらい曲で、ライヴが大変だなと(笑)。もともとメタルコアも好きなので、そのへんのニュアンスも出せたらなと思って考えていきました。AUGUST BURNS REDの「Meddler」を聴いて、最終的にDARKEST HOURが好きになり――早くて音数の多いフレーズを入れたくて。

Shown:そのへんをどう消化するかを考えてたもんね。

-Mongolさんはどうですか?

Mongol:激しいパートのあとの2サビに行くところはふたりで合わせたいんだよねってAmariと話して。遊びつつ、全体的にルートでガシガシ攻めました。

Amari:攻撃力が出せたらいいなと思い、フレーズもそういうものを考えました。

Hiiro:手数はすごいよね、音の壁みたいな(笑)。

Amari:速さと変化をつけたくて、勢いは出てると思います。

Mongol:俺も音源聴いてビックリした。こんなの叩いてたんだって。こんなことできたの!? って。

-「Hitori」はすでに配信済みですけど、反応はいかがですか?

Shown:反応がいいんですよ! 「J」は今までの延長線上だったけど、今回はサビまで直球160キロみたいな感じだったので、正直戸惑う人もいるんじゃないかと思ったら、聴く層は広がりました。

Hiiro:これまでの曲で一番好きと言ってくれる人もいて。

Shown:新体制で初めて評価されたような気持ちになりましたからね。

-聴く層が広がったというのは、激しめの音楽が好きな人にも届いた?

Hiiro:そうですね。普段からバンドを聴いてる人がめっちゃいいと言ってくれて。「J」はあまりバンドを聴いたことがない人でも聴きやすい曲調でしたからね。


誰かにとってのヒーロー・バンドになりたい


-それと5月にリリースされる配信シングル「Chapter Ⅱ」は、やはり「Hitori」とは色合いを変えようと?

Mongol:だいぶ違いますからね。イントロからまったく違う(笑)。

Hiiro:この曲も新メンバーでしかやれないものだなと。「Hitori」は激しかったけど、こっちはミドルで聴かせる感じを意識しました。ギターも最初はクリーンのアルペジオでEd Sheeranっぽい雰囲気だし、頭からシンガロング・パートもありますからね。

Shown:一応、「Hitori」と繋がりがあって、曲調は違うけど、歌詞的には2部作みたいになってます。「Chapter Ⅱ」はこのメンバーになってもう始まっているんだよって。

Mongol:最初にHiiroが指弾きでイントロを弾いて、それからサビができて――Shownがこの曲は"Chapter Ⅱ"にしようと言って。それで、それいいね! って。

-第2章の始まりという意味ですよね。

Shown:そうですね。手数が多い曲もあれば、聴いてる人の手が自然と挙がる曲も作りたくて。この曲はいろいろあったけど、それは次に繋がるためにあるんだよね、というメッセージを込めてます。この曲を練習していると感情移入しちゃって、泣きそうになりますからね。

Hiiro:大きな会場で映える曲かなと。

Shown:この曲は僕の中で"A.V.E.S.T"(3月10日に渋谷7会場で開催された"A.V.E.S.T project vol.12")出演がデカくて。去年、新体制になったときに離れたファンもいるだろうから、ゼロからスタートという気持ちが強まったけど。そこで"A.V.E.S.T"出演が決まって、今までやってきたことは間違っていなかったし、過去と現在は線で繋がっていたんだなと。

-というのは?

Shown:常に上を向いていかないと、チャンスは掴めないんだなと。だから、ワンサイズ上のところを見て、曲を作りたいと思ったんですよ。

Mongol:2サビからのHiiroのギターのフレーズが自分的にツボで感極まるというか、勇気づけられるようなメロディで。サビのシンガロングも歌いやすいし、みんなで歌ってくれたらいいなと。

Amari:曇っていたものがこの曲で快晴になるというか。ドラムを叩きながら、感動しちゃうんですよね。歌詞も「Hitori」と読み比べたら、よりいっそうこの曲が入ってくるんじゃないかと思います。

-では、今後のバンドの展望を聞かせてもらえますか?

Shown:もっともっとみんなの背中を押していきたいなと思いますね。このバンドに救われてる、と思ってもらえるような強いバンドになりたいです。僕がSAOSIN、STORY OF THE YEARを聴いたときに思ったような、誰かにとってのヒーロー・バンドになりたいなと。今考えているのは、社会人を応援できる曲を書きたいなということで。それは僕が社会人経験があるからですけど(笑)、具体的にみんなの生活に入れるバンドになりたいと思っています。