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INTERVIEW

PROPHETS OF RAGE

2018.03.16UPDATE

2018年03月号掲載

PROPHETS OF RAGE

Member:Brad Wilk(Dr)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

PROPHETS OF RAGEを聴いて、観て、少しでも何かのインスピレーションになればいいなと思うし、何かに繋がれば最高だね


-今回日本での"Vans Warped Tour Japan 2018 presented by XFLAG"は、名称自体はツアーですが、実際にはフェス形態のイベントとなります。"Warped Tour"は日本においては初開催となりますが、どういったイベントになることを期待していますか?

まず、みんながこのイベントに足を運んでくれることから始まるから、みんなに来てほしい。PROPHETS OF RAGEを聴いて、観て、少しでも何かのインスピレーションになればいいなと思うし、何かに繋がれば最高だね。これがきっかけで音楽を始めたり、音楽がさらに好きになったり、仲間が増えたり、フェスが楽しいものだとわかってくれたりしたら目的は果たしたと思えるよ。いろんなバンドを観ることができるから、それを堪能してほしいね。

-そもそもRAGE AGAINST THE MACHINEとしてもAUDIOSLAVEとしても本場アメリカの"Warped Tour"に参加したことがないですよね? 一度くらいあるかなと思ったのですが......パンクやハードコア・バンドがメインのイベントですので音楽性の問題でしょうか? また過去にオファー自体はあったのでしょうか?

そうだね、出たことないよ。俺たちがやっている音楽とはちょっと違っていたし、さっきも言ったように、そもそもあまりツアーとかはしなかった。初期の"Lollapalooza"(※アメリカでのロック・フェス)とかには出たけど、それ以外はめったに出てないな。"Warped Tour"に関してはオファーがあったかも知らないけど、結局出演することはなかったね。

-"Warped Tour"の初日(PROPHETS OF RAGE出演は2日目)には一緒に90年代のロック・シーンを作ってきたKORNやLIMP BIZKITも出演します。日本のファンは、同じイベントで3バンドとも観れるということに歓喜しています。この3バンドが日本で集結するというのも私たちとしては感慨深いものがありますが、メンバー・チェンジや名前が変わったりしつつも、それぞれが第一線で活躍しているのはすごいことだと思います。出会った当時は今みたいな状況は想像できなかったのではないでしょうか?

自分たちが正式にバンドになって、アルバム制作をして、ツアーをしようって話があったとき、日本はいつも頭の中にあった。日本に行きたいって気持ちは常にある。それで、その機会が回ってきたわけだから、俺たちは興奮しているんだ。早く日本に行って、早く演奏したい。ただそれだけだよ! 今みたいな状況はまったく想像してなかったけど、しつこいけど10年のブランクがあるから(笑)、それをしっかり埋めたいと思うよ。ひとつ言えることは、俺は音楽以外何も知らないから、ずっとこうして頑張って続けたのは良かったと思う。自分が選んだ道が正しかったってつくづく思うんだ。こうしたクリエイティヴなことができるのは当然のことではないし、常に感謝の気持ちでいっぱいなんだよ。今現在もスタジオで新しい音楽をレコーディングしているので、楽しくやっているし。俺も含め、このバンドにいるみんながこうして新しいものを作っていけることに喜びを感じているよ。

-スタジオにいるのはニュー・アルバムの制作でしょうか?

そうだよ。

-結構早いペースですね?

そうなんだ、今少しオフがあったので、その時間を利用して次のアルバムを作り始めている。みんな家にいるので、スタジオに来て、作業を始めることにした。

-今どれくらい完成してきているんでしょうか。

今は曲作りの段階で、できるとすぐにレコーディングしている。まだ初期段階だよ。

-次作も素晴らしい作品になることを期待しています。

ありがとう!

-Tom Morello(Gt)とTim Commerford(Ba)のふたりとはRAGE AGAINST THE MACHINE、AUDIOSLAVE時代ずっと一緒に活動してきていて、いまや家族同然の関係なんじゃないかと想像しますが、ふたりとの関係はいかがでしょうか? 詳しく教えてください。

家族みたいな関係だね。兄弟みたいだよ。もう25年以上も付き合っているからね。音楽に関してもまったく揉めることなく、何もかも理解し合えるような仲だよ。口にしなくてももう感覚でわかってしまうから、コミュニケーションもスムーズで、楽なんだ。普通だったらぶつかったりするようなところでも、相手の気持ちがわかるから、意見に食い違いもない。テレパシーのような感じだよ。自分たちだけで音楽の言語があるみたいな感覚なんだ。新しいことを初めても、その基盤があるから本当に楽だよ。仕事をしているときは常に一緒だから、オフのときはわりと離れていることが多い。ただ、音楽中心の人生だから、大半は一緒に過ごしているよ。

-CYPRESS HILLのB-Real、PUBLIC ENEMYのChuck D、DJ Lordとも旧知の仲だとは思いますが、こうやって一緒にバンドを組んでみていかがですか? また、3人が現在進行系のバンドを抱えているなか、ツアー組みや音源制作で制限されるなど、苦労することはないのでしょうか?

彼らと俺たちは大きな違いがあって、音楽に対する考えもユニークなので、このバンドには大きな存在だし、プラスになっている。Chuck DとDJ LordとB-Realがここまでうまくフィットして、いい雰囲気で作業できるとは思ってもみなかったし、これもまた俺たちにとってはメリットだと感じているんだ。音楽のセンスが抜群で、彼らの周波数が同じなんだと思う。音楽を作るのってこの周波数が一番大事で、6人が一緒に音楽を作るときはまず周波数を合わせて、作品に挑む。こういうところでも6人のケミストリー、センス、アイディアがぴったり合っていると感じているよ。

-去年9月に1stフル・アルバム『Prophets Of Rage』をリリースしてから約半年経ちましたが、周囲の反響はいかがですか?

あまり反響については考えることも、気にすることもないね。アルバムがリリースされたら俺たちの手から離れるわけだから、それはそれで、次の作品に集中したい。今は音楽を演奏して、いいライヴをして、ツアーをすることだけを考えているよ。次のステップのことを考えている。リリースできて嬉しいし、人が気に入ってくれていることは最高だけどね。

-先ほどの話でもすでに次のアルバム制作に入っているとのことですが、どのような作品になるのでしょうか? 教えてください。

たぶん、まったく違う感じのアルバムになると思うよ。でもPROPHETS OF RAGEの6人なので、ルーツが同じだから、それは保ちつつ、新たな領域に入り込んでいくと思う。楽しみだよ。

-最後に、来日を楽しみにしている日本のファンにメッセージをお願いします。

10年は長かったから、早くファンのみんなとまたこの音楽を一緒に体験することが楽しみだよ。本当にお待たせ! って感じだね。

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