INTERVIEW
HIBRIA
2018.03.12UPDATE
2018年03月号掲載
Member:Abel Camargo(Gt)
Interviewer:山本 真由
-また、日本の浮世絵を思わせるようなジャケットのアートワークも印象的ですが、このアートワークはどなたが手掛けたものなのでしょうか?
どうもありがとう! アートワークを担当したThiago Masettiにアルバムの基本的なコンセプトを説明したら、彼がこの素晴らしいカバーを思いついたんだ。
-音楽でも音楽以外のものでも、今作にインスピレーションを与えたものを教えてください。
俺たちにとって、人生が最大のインスピレーションだ。バンドの誰もが、どんなレッテルもなしでやりたいことを通じて貢献した。制限のないフレッシュなアイディアさ。前に述べたように、このアルバムの歌詞は"諸行無常"に関わっている。俺たちは最近いろいろなことを経験して、人生を支配しようとしても、自然なコースを辿ってしまうものだということに気づいた。受け入れることが自由になり、より良く生きるための方法なんだ。
-HIBRIAは、日本のメタル・ファンにとって特別な存在ですが、今作を日本盤先行リリースにしたのはなぜですか?
日本はホームのような気がするんだ。本当に歓迎されていると感じる。1stアルバム『Defying The Rules』(2004年リリース)からサポートしてくれている国だし、そのことにとても感謝しているんだ。
-"LOUD PARK"などでの来日で、日本のファンとの交流など、今まで思い出に残っているエピソードがあれば教えてください。
俺たちは日本に行くたびにびっくりするよ。俺たちと日本のファンの関係はとにかくものすごく素晴らしいものだ。あぁ、本当にたくさんのクールな話がある......。俺たちはこれまでに日本に6回行っているんだが、どれもとても特別なんだ。一生記憶に残る特別な瞬間をいくつか挙げれば......日本での最初のコンサート(2009年5月19日に心斎橋CLUB QUATTROで開催した"HIBRIA JAPAN TOUR 2009")で日本のファンを初めて見たことは忘れられない。それから初めての"LOUD PARK"、最初から最後まであのものすごい数の観客を見たこと、そして彼らがセットの間中歓声を上げてくれたことは本当に圧倒的だった。ライヴDVD『Blinded By Tokyo ~Live In Japan』(2012年リリース)を本当に誇りに思っているし、観客ひとりひとりの微笑みがコンサートの間、特別に俺たちを力づけてくれた。前にも述べたように、どの来日もそれぞれ特別なもので、上に挙げたのはそのハイライトのほんの一部だ。日本のファンについては何か特別なことを述べておきたい。どれだけHIBRIAが好きかというのをいつも全力で見せてくれるので、俺たちは日本では歓迎されているどころの話じゃないと感じるんだ!
-日本では、メタルコアなど新しいサウンドの台頭がありつつも、根強いメタル人気がシーンを支えていますが、本国ブラジルのメタル・シーンは現在どのように変化しているのでしょうか?
こちらのシーンも似たようなものだよ。メタルコアが台頭しているけど、他のメタル・スタイルもそのルーツをきっちりと守っている。俺が感じているのは、俺たちがサポートしていけば、将来メタル・シーンはもっと大きく、強くなるということだ。何よりも俺たち次第なんだ。バンドについて広めること、新しいリリース、公式のマーチャンダイズの購入、コンサートに行くことは、世界中のみんなのためにもっといいメタル・シーンを築きあげていくうえで、俺たちが手を貸さなければならないことの一部だ。どのアーティストも、自分たちがいい音楽を作り、素晴らしいコンサートをやり続けるには、自分たちの観客からのサポートが必要なんだ。もしファンがお気に入りのバンドやアーティストをサポートしなければ、世界からいいメタル・シーンがなくなってしまうだろう。
-今回のアルバムはとても素晴らしい作品ですが、ファンが心配しているのは、今後の活動についてだと思います。今作でもギタリストのRenatoがプロデュースをしていますが、ソングライティング、アレンジなどでも活躍した彼が抜けることで、今後の制作はどのように変化しそうですか?
どうもありがとう! ファンのみんなが今後のHIBRIAの活動について気にしているのはわかる。バンドから4人メンバーが離れるんだからね。でも近い将来、みんなと分かち合うニュースが本当にたくさんあるんだ! バンドにはいつも優れたミュージシャンがいたし、HIBRIAの新メンバー4人もバンドに完璧にフィットして、さらに高いレベルに上れるようにしてくれるよ! それからファンはたいてい、バンドのメインの作曲家が誰なのかについてよく知らないと思うので、この機会に、俺がバンド結成以来、HIBRIAの曲の半分以上を手掛けてきたということを伝えておきたい。今回の新譜、『Moving Ground』を含め、『Blind Ride』(2011年リリース)以降のアルバムすべてのコンセプトは俺が作り出してきたものだし、数多くの歌詞を書いてきた。俺の経験と、新しいラインナップが組み合わさることで、バンドがさらに強力に成長するうえで必要なものはすべて揃っていると思う。俺はHIBRIAで予想もできないような曲を書きたいんだ。ルーツは保つけれども、いつものように新しい要素がつけ加えられる。バンドに加わる誰もが異なった音楽的背景を持っていることは素晴らしいことだ! 彼らの音楽的影響は、バンドのメンバーに選ばれるうえで非常に重要だったんだよ。だからHIBRIAの未来は素晴らしい可能性でいっぱいだし、どれだけこの新しいチームがパワフルであるのかを世界に早く見せたくてたまらないんだ! 最後に、バンドの元メンバーについて話しておきたいことがある......これまでのバンドの素晴らしいメンバーみんなに本当に感謝しているんだ。どのメンバーも、バンドの成長に貢献してくれたし、HIBRIAの歴史のうえで特別な価値があり、違った特別な香りを、色をバンドの音楽につけ加えてくれたんだ。
-また先日、新メンバーのGuga Munhoz(Gt)の紹介動画がYouTubeにアップされましたが、彼が加入した経緯について教えていただけますか? また、彼はどんなギタリストなのでしょうか?
長年にわたって、いつも高い演奏レベルで、Gugaがいろいろな種類の音楽を演奏するのを見てきて、ものすごく関心を持ったんだ。俺たちはたまに会っていた。近所に住んでいたからね。信じるかどうかわからないが、住んでいたのが同じブロックだったんだよ! 彼がオーディションに合格したので、俺はバンドに正式に加わるように彼を招いたんだ。彼はとても器用なギタリストであり、才能ある作曲家、そして音楽プロデューサーでもある。俺たちは一緒に演奏してとても楽しんだし、バンドの将来の目標についても語り合ったんだ。
-他のパートも新メンバーの候補はすでにいるのでしょうか?
あぁ、もちろんだ。すべて順調だよ。Gugaが最初に発表になったが、まもなくオーディエンスとシェアするHIBRIAの新ラインナップに関するニュースがもっと出てくるんだ! だから最新情報に注目していてくれ!
-ファンとしては、やはり今作をライヴで聴きたいという想いがあるのですが、今後のライヴなどの予定について教えていただけますか?
君が新譜をライヴで演奏するのを楽しみにしていてくれて嬉しいよ! HIBRIAの新しいラインナップもまったく同じように感じているんだ! 9月ごろにライヴをやれればと思ってる。だからこの新しいラインナップを日本で初めて観たいなら、2018年の後半に日本のステージで俺たちを観たいんだということを大騒ぎにして、見せてほしい! 俺たちは日本のファンのためにホントに特別なキラー・セットリストを用意しているよ! 俺たちの曲はライヴで演奏するためのものなので、日本で君たちのために、『Moving Ground』の曲を初めて演奏するのがもう待ちきれないんだ!
-最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
次に何がくるのか待っていてくれ! お楽しみはこれからだし、HIBRIAはいつもどおりロックし続けるよ! 長年にわたってサポートしてくれてありがとう! この新しいチームと一緒に日本に行って、大好きな日本のファンとうんと楽しむのが待ちきれない。最新情報を得るためにHIBRIAの公式Facebook、Instagram、Twitter、YouTubeチャンネルを見てくれ。そして最後になったが、日本のHIBRIAの公式ファン・クラブ"Tiger club MANIAC"にもぜひ参加してくれ。TCM(Tiger club MANIAC)の友人たちが日本で俺たちをサポートするためにベストを尽くしてくれて、君がファン・クラブに加わってくれるなら最高だ! どうもありがとう!