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INTERVIEW

CROSS VEIN

2018.03.12UPDATE

2018年03月号掲載

CROSS VEIN

メンバー:JULIA(Vo) Yoshi(Gt) MASUMI(Gt)

インタビュアー:荒金 良介

まさに新たな扉を開けたサウンドと言っていいだろう。シンフォニック・メタルを掲げるCROSS VEINの最新アルバム『Gate of Fantasia』は、前作から約3年の歳月を経て、バンドがネクスト・フェーズに進んだことを証明するクオリティを誇っている。今作はHIZAKI(Versailles/Jupiter/Gt)をプロデュースに迎えたことも大きく、これまでになく外に解き放たれた楽曲がずらりと揃った。今回は初登場ということもあり、結成時のバンドの状況や前作以降の心境を変化を含めて、メンバー3人に話を訊いた。

-結成は2008年ですけど、最初にやろうと思った音楽性は?

Yoshi:パワー・メタルというか、熱いメタルをやろうと。加えて、アニソンみたいなアプローチも入れたくて。バンド的には1年足らずで主要メンバーがやめて、そのあとにJULIAが加入して、彼女の容姿やキャラクターを生かして、中世ヨーロッパとか耽美な世界観を持ったシンフォニック・メタルにシフトしました。

-それが現在に通じる音楽性ですね。

Yoshi:はい。結成当時僕はサブ・ギターで、JULIAが入ってから僕が曲を作るようになったんですよ。

JULIA:加入直前に(CROSS VEINの)ライヴを拝見したんですけど、女性ヴォーカルだったので、SHOW-YAさんみたいな印象を受けました。

Yoshi:当時はSHOW-YA、陰陽座みたいに腹から声を出すハイトーン・シャウトみたいなスタイルでしたね。

-では、JULIAさんが加入した経緯は?

Yoshi:バンドの募集サイトで声を掛けて、お互いに意気投合して、カラオケで歌ってもらって(笑)。

JULIA:オーディション用紙のようなプリントを渡され、その場で記入いたしました。しっかりしたバンドだなと感じ、カラオケで何曲か歌い、その日の内に決定の連絡をいただけました。

-Yoshiさんの中にあったヴォーカリスト像とは?

Yoshi:ヴォーカルが交代するタイミングで、僕もゴシック・メタルや北欧のバンド・サウンドに影響を受けた曲をやりたいと思っていたので、そこにマッチするかなと。NIGHTWISH、WITHIN TEMPTATION、EPICAとか、オーケストラがあって、かっこいいバンドを目指したかったので。

JULIA:私はもともとゴシック/シンフォニック・メタルのオリジナルやコピー・バンドをやっていたので、カラオケでもWITHIN TEMPTATIONを歌いましたからね(笑)。

Yoshi:そのときに"これはきた!"と思いました。

-JULIAさんのあとに、MASUMIさんが加入して、2013年にソングライターふたり(Yoshi、MASUMI)体制が整うわけですよね。MASUMIさんはどのへんの音楽が好みで?

MASUMI:高校時代にAEROSMITH、BON JOVIを聴いて、それからギターを始めたんですよ。それからLAメタルにいって、DOKKEN、ROUGH CUTT、あとOzzy Osbourneを聴いて、Randy Rhoadsが一番好きになりました。シンフォニック・メタルは加入前までほとんど聴いたことがなくて。

-わりとハード・ロック/ヘヴィ・メタルの王道を通っている感じですね。

Yoshi:だから、作曲しても僕とMASUMIでは色が違うので、バンドとしてはバラエティ豊かな作品になるのかなと。今のCROSS VEINが確立されたのはMASUMIが入ってからですね。

-お互いのソングライティングに対する印象は?

Yoshi:MASUMIは綿密に計算され尽くした楽曲を作ってくるなと。デモの段階でアレンジがほぼ固まってて、自分のこだわりが強いし、ギター・ヒーロー的な要素も入れてくるという。毎回悔しい気持ちになって、ライバル心というか、負けないぞ! って気持ちになりますね。ひとりのときは競争する相手がいないから、ひとりで満足してましたからね。

-MASUMIさんはどうですか?

MASUMI:(Yoshiは)CROSS VEINの名刺となる曲を作れるし、ファンが求めるものを作れるのですごいなと。だから、バンドの顔になる曲をYoshiにお任せして、自分は心置きなく変化球を投げられるかなって(笑)。

-Yoshiさんはバンドの代表曲を作ろうという意識で?

Yoshi:常にバンドのカラーを考えて作ってますね。あと、ファンの反応というか、ライヴで盛り上がる曲を意識して作ってます。作曲した時点でいいと思っても、ライヴでそこまで盛り上がらないときもありますからね。今回もお客さんと一緒に歌えたりとか......いままでそういう曲が少なかったから、観客と一体化できるものを作ろうって思います。


ファンタジックな世界を提供できるバンドになりたい


-今のCROSS VEINのバンド・カラーを言葉にすると?

Yoshi:アルバム名("Gate of Fantasia")のとおり、非現実的な世界をお客さんに堪能してもらいたくて。ディズニーで夢の世界を体感するように、ライヴ会場でCROSS VEINの雰囲気を体感して、帰るころには幸せな気持ちで帰ってもらえたらいいなと。そういうファンタジックな世界を提供できるバンドになりたいですね。

-JULIAさんはふたりが作る曲をどういうふうに見ていますか?

JULIA:私たちが活動しているのがハード・ロック/ヘヴィ・メタル界隈なので、必然的にYoshiの曲の方が客層的に掴みはいいのですが、私はアニメ・ソングやJ-POPも好きですし、ジャンルに縛られずに活動をしたいので。Yoshiの言ったディズニーの話と少し重複しますが、老若男女問わずに楽しめる夢に溢れたものにしたくて。世界観を突き詰めすぎると、お客さんを限定してしまうのが長年の課題だったんです。いままではいかに完璧にやるかを心掛けてましたけど、いかに楽しんでもらえるのかを考えるようにしたら、家族連れで(ライヴを)観に来てくれる方も増えたので、それは嬉しいですね。その点、ふたりはタイプが違うからこそ、楽曲の緩急や起承転結は作りやすくなったかな。

Yoshi:アニソンはみんな好きだし、メタルであると同時に歌モノも意識しているんですよ。作曲も最初に歌メロから作ることが多いし、あくまでも歌を聴かせることを重要視してます。アニソン系はMASUMIが強くて。

MASUMI:だいたい、CROSS VEINの曲作りはアニソンを参考にしてますね。

Yoshi:特に水樹奈々さんはJULIA、MASUMIも大好きですからね。

JULIA:私は昔からSound Horizonも大好きで、(TVアニメ)"進撃の巨人"のテーマ曲をやられたときは、すごく羨ましいのと同時にファンでもあるから、複雑な気持ちでした(笑)。

-私が歌いたかったのに、と?

JULIA:それはとってもあります(笑)!

MASUMI:水樹奈々の曲はメタル雑誌でも取り上げられる内容だし、ケルトとか民族音楽を入れつつも、メロディ・ラインは昔からあるアニメの文化に馴染むものだったりして。その要素もありつつつ、シンフォニックな要素もあるから......そのどっちつかずなところが僕は好きなので。

-洋楽と邦楽の両方の良さを取り入れたい?

Yoshi:それはありますね。サウンドは洋楽だけど、メロディは日本チックで、そこはCROSS VEINのアピール・ポイントです。どこか懐かしいメロディを大事にして作曲してますからね。