INTERVIEW
RAMI
2018.01.25UPDATE
Interviewer:米沢 彰
-なるほど。そういう意味では、バンドでのキャリアも重ねてきて、今ソロで活動しているっていうのは強みになってるのかなと思うんですが、実感としてどうですか?
そうですね。今作では、これまでの経験をフルに生かせたような気がします。作曲家さんからいただいた曲を聴いて、新しさもあったんですが、どこか懐かしさも感じたんですよ。『Aspiration』のときは、新しいものを書こうとか、光を書こうとか、そういういろんなものにこだわって書いたんですけど、『Reloaded』のデモを聴いたときに、Aldiousで歌ってたときの自分を思い出したんですよ。"Aldiousにいたときは、こんな曲書いてたな"っていうのが、「Realize」とか「Plunder」とか、そういう悪女的な内容の歌詞で。そういうのを思い出しながら、今回はちょっと新しい悪女を書いてみようと思って。それは楽しみながら書けましたね。
-Aldiousのときの悪女って"悪でしょ!"って感じだったんですけど、今回の悪女は"悪だっていいでしょ?"って感じのイメージで。
そうですね! 開き直った感じで書いてますね(笑)。
-そういう意味でも、先ほどの"誰かの背中を押したい"というようなポジティヴなテーマっていうのが貫かれているのかなって。
そういうのも、人間的に成長した部分なのかなって思います。「Realize」はちょっと攻撃的ですけど、「Plunder」は強かな感じで、同じような略奪愛を歌ってても、表に出てる自分と裏にいる自分みたいなものを書き分けられたかなって。
-「Get Freedom」はメジャー調ですごくポジティヴですよね。
「Get Freedom」は、世界共通で聴いてもらえるような曲を作りたくて、何をテーマにしたらいいかなって考えたときに"自由だ"って思って、それで"Freedom"がテーマになったんですよね。ずっと自由を叫んでるんです。でも、ライヴですごく盛り上がると思います。
-作品が完成しての今の率直な心境をうかがってもよろしいでしょうか?
"ようやくできたな"ってほっとした感じはあります。2017年の5月くらいからデモ制作を始めて、結構長い期間があったんですよね。というのも、最初に貰った「After History」って、すごくいい曲なんですけど、似たような曲も立て続けにいただいて。私的には、もっとメタルな曲を歌いたかったので"もっとメタルでお願いします!"ってリクエストしてしまって(笑)。それで長くかかってしまったっていうのもあるんですよね。やっぱりヘヴィ・メタルというものにこだわりたかったので。そのあとに出てきたのが「Moonlight」とかのハイトーン・シャウト系だったり、あとはシンガロング系だったり、そういう激しいのだったんです。そうやって、こだわりにこだわりぬいてやっと完成させたので、早く聴いてもらいたいですね!
-半年以上かかっているわけですもんね。
プリプロも重ねに重ねました。
-最近は、限られたスケジュールにレコーディングを詰め込むパターンが多い気がするので、今はもうなかなかないやり方かもしれないですね。
そうですね。でも、プリプロをちゃんとやったことによって、後々のレコーディングでの"こうしたい、ああしたい"がちゃんと叶えられたので。しっかり制作期間を設けて良かったなと思いますね。
-そのリリース後、2月からはツアー第1弾も始まりますね。ライヴに向けての意気込みなどをうかがえますでしょうか?
今まで、東名阪でしかライヴはしたことなかったので、関東近郊にはなるんですが、今回は千葉と神奈川が入って、新しいところでもライヴができるようになったのが嬉しくて。個人的には、すごくいいアルバムができたので、できればアルバムを聴いて、成長っぷりを感じて、そのハイトーンを実際に聴いてほしいなと思います。「Moonlight」とか、伸びに伸びているので(笑)。
-最後に激ロック読者へのメッセージをお願いします。
人生に迷いを感じることって誰にでもあると思うんです。このアルバムは、そういう迷いを感じている人に届けたいなと思っています。疲れている人たちとか、そういう方々がロックを聴いて、ライヴにも足を運んでもらって、同じ空間の中で音を通して心を繋げられたらいいなって思います。