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INTERVIEW

MERRY

2017.11.09UPDATE

2017年11月号掲載

MERRY

Member:結生(Gt) 健一(Gt) テツ(Ba) ネロ(Dr)

Interviewer:沖 さやこ

-47都道府県ツアーの"システム エムオロギー"は"AGITATE #1「妄想」"、"AGITATE #2「嗜好」"、"AGITATE #3「思想」"、"AGITATE FINAL「禁断」"の4つに分類されているということで、まず初日のお話をお聞かせいただければと思います。

ネロ:初日はアルバム・リリース前だったんですけど、メンバーズ・クラブ限定ライヴや、先行試聴会でアルバムの曲を聴いてくれていた人も多かったんです。そういうところでみんなもイメージを膨らませてくれたのかもしれないですね。あと僕の地元というのもあって、みんながものすごくこの日を待ち望んでいた感が強くて、新曲を演奏している感はなかったです(笑)。みんながちゃんと掴まえてくれて。

健一:お客さんが曲のことを理解してくれてる感じはありましたね。盛り上がってました。

結生:熊谷のライヴはすごく良かったよね。新曲だからお客さんのノリもバラバラというか、思い思いに自由にがむしゃらに音に乗ってくれてる感じがあって。

ネロ:お客さんひとりひとりの個性が出てましたね。ライヴをしているときにそういう様子を見ていて、決まりごとが必要ないアルバムを作れたのかな、と思いました。

テツ:初日も良かったんですけど、そのあとも最高を更新するライヴが続いていて。でも"#1"(AGITATE #1「妄想」)のラストの岐阜柳ヶ瀬ANTS(※10月13日に開催)だけ、ガラちゃんの調子がちょっと悪くて、本人は悔しそうで。

ネロ:でも岐阜は、(ガラが)気持ちで歌ってることが伝わるライヴだったんじゃないかと思っていますね。

-MERRYは毎回ライヴのコンセプトのアイディアが突飛で豊富で毎回感心します。

結生:ガラがアイディアマンなんですよ。彼が最初にポンと言うことが多いですね。面白いなと思ったら"なるほど、じゃあこうしていこうか"と広げていく。

健一:結構MERRYはアイディアを出すのが得意な人が多くて、よくそんなに出てくるなと思うんですけど。

一同:(笑)

健一:そのアイディアによってしんどいときもありますし、すげぇ面白いときもありますし。いいと思いますね。

ネロ:今年の2月にやったモーニング・ライヴ(※2月26日にHOLIDAY SHINJUKUにて開催された朝8時開演の"MANY MERRY-HOLIC Morning Live")とか......俺あのライヴのあとに倒れたんですよ。ライヴは気合でいけるけど、そのあとの回復力が遅い。そのときに歳取ったなぁと思いました(笑)。でも、あのライヴも妙なテンションの高さがあって、面白かったですね。

-"システム エムオロギー"は"『エムオロギー』VS過去作品"というコンセプトがあるんですよね。過去作品はアンコールとして演奏し、"#1"では『現代ストイック』(2003年リリースの1stアルバム)、『モダンギャルド』(2004年リリースの2ndアルバム)、『個性派ブレンド クラシック~OLDIES TRACKS~』(2005年リリースの3rdアルバム)という2003~2005年の楽曲で構成されました。

ネロ:"#1"は"妄想"で、"#2"は"嗜好"というサブ・タイトルがついていて。『エムオロギー』にプラスして、そのサブ・タイトルのイメージに沿った楽曲で、結生君とテツさんでセットリストを組んでくれてるんです。

結生:自分が本編の、テツさんがアンコールのセットリストを組んでいます。本編では『エムオロギー』の曲を主体にして、『エムオロギー』以外の曲をちょこちょこ入れ替えてますね。

テツ:アンコールをやっていても、過去の曲もかっこいい曲しかないし、いつの時代でもいい曲を作っているバンドだなと思うんですよ。だからその曲たちがいかに良く見えるかを考えて、セットリストを毎回変えて組んでいます。こういう長いツアーだからこそ、昔のアルバムをじっくり練って演奏できますね。

結生:アンコールは過去曲を10曲くらいやって、最後「エムオロギー」で締めるようにしていて。テツさんは毎回セットリストを変えてくれるので、「エムオロギー」の観え方や聴こえ方が全然違うんですよね。BAROQUEとツーマンをしたときは、本編を「エムオロギー」で締めたんですけど、「エムオロギー」は直前の曲で印象が変わる曲だなと思いました。

-たしかに、「エムオロギー」は聴いた人によってまったく異なるイメージを持つ曲だと思います。悲しい曲だと思う人も、明るい曲だと思う人も、同じくらいいるんじゃないかと。

結生:だと思いますね。そういう要素を持った曲なので、観た会場によっても印象が変わると思います。千葉LOOKで観る「エムオロギー」と赤坂BLITZで観る「エムオロギー」は全然違うし、それでいてそれぞれの良さがあるというか。だからライヴをしていて面白いです。

-最新型のMERRYを磨くと同時に、過去も振り返られるツアーだということですね。

結生:自分たちでやっていても、いろいろ感じることがありますね。過去の曲もいまやってみると演奏するときの感覚は昔と全然違うし、16年やってきたからできることがあるなと思ったり、昔はこうだったなー......といろんなことを思い出したり。発見もいろいろあって面白いですね。でもインディーズの3枚はわりとライヴの定番曲が多いので、なんだかんだライヴでよくやってる曲でセットリストも構成されてたんですけど、"#2" ("AGITATE #2「嗜好」")は『nuケミカルレトリック』(2005年リリースの4thアルバム)と『PEEP SHOW』(2006年リリースの5thアルバム)という、そんなにライヴでやってきてない曲が多いからアレンジの思い出しの作業に入るというか......。"#2"以降、結構ヤバいですね(笑)。

ネロ:リハでリハビリですね(笑)。

健一:本当にあんまりやってない曲が多いから、"#2"は踏ん張りどころで。頑張ります、って感じですね。