INTERVIEW
THE GAME SHOP
2017.09.15UPDATE
2017年09月号掲載
Member:KIMITO(Vo)
Interviewer:山本 真由
ドラムンベース、ダブステップ、グリッチ・ホップなどのクラブ・ミュージックをミックスした、ハイブリッドなロック・サウンドを展開するTHE GAME SHOP。バンド・スタイルだけでなくDJセットでも活動し、幅広いシーンで活躍する彼らが、フィジカル・リリースとしては約3年ぶりとなる3rdアルバム『STREET ACTION』を完成させた。今年6月に行われたPENDULUMの来日公演では、唯一バンドとしてサポート・アクトに抜擢されるなど、勢いに乗る彼らの今のモードが凝縮された今作は、進化したデジタル・サウンドが際立ち、なおかつバンド史上最もロックに振り切った作品となった。踊れるロックとしてのライヴ感も満載なこの新作と、今作に至る近年の活動について、フロントマンのKIMITOにメール・インタビューで迫った。
-THE GAME SHOPのみなさんといえば、激ロックの主催ライヴやDJイベントにたびたびご出演いただいていますね。そのなかでも特に印象深いイベントや思い出はありますか?
お久しぶりです。そうですね。一番印象的なのはやはりNINJA KOREとの"激ロックTOUR VOL.11"(※2015年10月に大阪と東京で開催)や渋谷TSUTAYA O-EASTでの激ロックDJパーティー(※2015年10月に開催)です。NINJAとの関係もここから始まり、今では俺たちの大好きなファミリーです。
-その激ロックの15周年のDJパーティーでコラボ・パフォーマンスを披露した、THE冠さんを始め、これまでに数多くのアーティストのリミックスも手掛けていますが、様々なジャンルの楽曲をリミックスするというのは、自分たちの楽曲を制作するときとは違った難しさがあるのでしょうか?
リミックスに関しては曲を聴いたときのインスピレーションや想像でその曲の印象的な部分を新たな見え方にアレンジすることを意識しています。かなり直感ですが(笑)。BPMに合わせてアレンジする方向性も決めていってますね! リミックスは化学反応による発見が多いのでドンドン挑戦していきたいです。
-また、KIMITOさんはプロデューサーとしても活動されていますが、そういった活動もバンドの楽曲に影響を与えているのでしょうか?
もちろんです。クラブ・ミュージックやロック以外にもジャズ、ファンクなど主にブラック・ミュージックの影響はかなり大きいです。他ジャンルを知ることで新たな音楽を生み出す可能性があると考えています。
-昨年11月には、配信限定のEP『ROCK ON』をリリースされていますね。こんなにCDの市場があるのは日本くらいとも言われているので、海外でも精力的に活動しているTHE GAME SHOPが配信リリースというのも納得はできるのですが、なぜ久々のリリースでもあった、この作品はフィジカル・リリースされなかったのでしょうか?
単純に"次回CDを作ってリリースするのはアルバムでしょ"って気持ちで我慢しました(笑)。ただ、大阪、東京でのリリース・パーティーの企画があったので、今回は配信のみでライヴに足を運んでほしいという考えもありました。
-2015年にベースとMCのメンバーが脱退していますが、メンバー・チェンジによって、サウンドに変化はありましたか?
ベースレスになったことによってシンセ・ベースを鍵盤で演奏することにし、クラブ・サウンド感やデジタル・グルーヴが生まれたと思います! あとはステージもすっきりしましたね(笑)。
-今年6月には、DJセットで来日したPENDULUMの公演に、ライヴ・セットで出演していますね。他の出演者はDJばかりでしたが、そのなかであえてのライヴ・セットということで、特に盛り上がったのではないでしょうか? お客さんの反応はいかがでしたか?
あの日は本当に忘れられない日になりました。自分たちがこの音楽に辿り着くきっかけになったPENDULUMとの共演。そして、予想以上のフロアの盛り上がりが今でも忘れられません。特に外国人のリスナーたちが気が狂ったように踊っていました。
-さらに、9月16日にはESKIMO CALLBOYのジャパン・ツアーへの出演も決定しています。こちらは、ラウド畑のバンドが揃う顔ぶれですが、選曲やパフォーマンスは少し違ったものになるのでしょうか?
今のTHE GAME SHOPが昔と比べかなりロック・サウンドになりパフォーマンスもラウドな感じなので、今の自分たちをそのままぶつけにいくつもりです! どの曲でも盛り上げられる自信はありますよ!