INTERVIEW
THE GAME SHOP
2017.09.15UPDATE
2017年09月号掲載
Member:KIMITO(Vo)
Interviewer:山本 真由
-THE GAME SHOPは、ドラムンベース、ダブステップ、グリッチ・ホップなどを取り入れたバンド・サウンドで、クラブ・ミュージックとしてもラウドロックとしても聴けるサウンドだと思いますが、ご自身ではこのバンドはどういう立ち位置のバンドだと考えていますか?
海外ではメイン・ストリームであるベース・ミュージックを現代ロックとして再現してるつもりです! 最先端ロック、ハイブリッド・ロックって言葉が一番正しいかもです。俺たちはロック・バンドです!
-クラブ・シーンで影響を受けているアーティスト、そしてロック・シーンで最も共感しているアーティストをそれぞれ教えていただけますか?
クラブ・シーンではやはり、THE PRODIGY、PENDULUM、MODESTEPの影響は大きいです。ただ彼らも完全ロックですよね! 影響を受けているDJを挙げだしたらキリがないかもです(笑)。ロック・シーンでは自分たちの青春でもあるレッチリ(RED HOT CHILI PEPPERS)やレイジ(RAGE AGAINST THE MACHINE)、日本ではRIZE、Dragon Ashの影響が大きいと思います。
-国内での海外アーティストとの共演だけでなく、海外でのライヴも数多く経験していますが、そのなかでも特に思い出深い公演を教えてください。
思い出深いのは台湾での"Heartown Festival"です。台風の影響でタイムテーブルが変動し、まさかのLIMP BIZKITの裏になるっていう(笑)。「My Generation」が鳴り響くなか、自分たちの入場SEが流れたときは異常にワクワクしました! そして、その日が脱退したベースとMCの最後のライヴでもありました。
-海外公演での反応は、国内でのライヴやDJイベントとは違いを感じますか?
海外のリスナーやお客さんはほんとわかりやすいです。カッコいいかダサいかハッキリ言ってくれるし、ヤバかったらアガるし、駄目ならバー・カウンターにはけています! 逆に気持ちいいです。
-自主企画イベントにも力を入れているTHE GAME SHOPですが、今後共演してみたいアーティストや、開催したい企画などはありますか?
共演したいアーティストはもちろんですがたくさんいます。強いて言うならTHE PRODIGYと、日本ではAA=ですね! 企画で言うと俺たちにしかできない、ボーダレスでロックもクラブ・ミュージックも入り混じるクロスカルチャーなフェス的なイベントが今後はやりたいです。
もう一度ストリートからムーヴメントを起こすような初心に戻りこの作品に臨みました! かなりバック・トゥ・ロックしてますよ!
-そして今回、満を持して約3年ぶりのフィジカル・リリースということで、3rdアルバム『STREET ACTION』のリリース、おめでとうございます。リスナーからすると、"待ってました!"という感じですが、完成した手応えはいかがですか?
今回のはヤバいっす! 誰もマネできないTGSサウンドになってると思いますよ!
-全編に渡って迫力あるデジタル・サウンドとバンド・サウンドの融合、カラーの違うヴォーカル・エフェクトの使い方が楽しめる作品ですが、今作にはどんなテーマがあるのでしょうか?
今回のアルバムはタイトルのとおり"STREET ACTION"ってことで、自分もアコースティック・ギターで弾き語りをストリートから始め、音楽活動がスタートしたんですが、あのころの自分たちへ原点回帰しました。もう一度ストリートからムーヴメントを起こすような初心に戻りこの作品に臨みました! かなりバック・トゥ・ロックしてますよ!
-楽曲はすべて『ROCK ON』以降に作曲されたものですか?
新曲はそうですね!! 『ROCK ON』に収録されている楽曲も入っています。
-作曲からレコーディング、ミックスまで、どのくらいの時間がかけられているのでしょうか?
約半年間です!
-作品ごとに、新しいアイテムの活用なども試されているようですが、今作には新たな試みはありましたか?
そうですね。作曲に関しては新しいプラグインの導入もしましたし、作曲方法もギターから曲を作ったり、電子ドラムをレコーディングしたりいろいろと新しい手法を試しました。
-AIR SWELLのhamakenさんが参加された楽曲「Come Down」は、ドラムンベースの疾走感を生かしつつ、特にロック色が強いアレンジになっていますね。初めからゲスト・ヴォーカルを意識して制作された楽曲だったのでしょうか?
実はこの曲はZARDONICというメタルコア系のベース・ミュージック・アーティストとコラボ作品を作る予定でやりとりしていた曲があったんですが、それが途中でいったん中止になったのでその曲からパーツをピックアップしてアレンジして作りました! 秘話です(笑)。ロック・シーンのド真ん中で活躍するAIR SWELLのhamakenとのコラボということで、ロック・シーンに新たな提示をしたいという気持ちで、よりロックを意識したアレンジになっていると思います。