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INTERVIEW

ZON

2017.03.07UPDATE

2017年03月号掲載

ZON

Member:Azu#(Vo) Mii(Gt) 834(Dr)

Interviewer:KAORU

3月1日にニュー・シングル『check it out』をリリースした関西の3ピース・ロック・バンド、ZONのメンバーに初のインタビューを敢行した。前身のバンドからヴィジュアル系シーンで活動を行ってきたなかで感じていた不満というエピソードから始まり、作品に込められた思いとラウドロック・シーンへの憧憬、そしてサウンドのこだわりを存分に語ってくれた。

-初インタビューなので結成の経緯からお聞かせください。ZONの前身のバンド Jackmanの時期が長かったようですが、実際にどれくらい活動してたんですか?

Azu#:だいたい4年くらいでしたね。

-JackmanのころのMVを見ていると、もっとヴィジュアル系然としていた感じでしたが、ZONになってからはもっとハイブリッドになった印象です。なぜJackmanを解散してZONとして活動しようということになったんですか?

Azu#:もともとJackmanを解散してから僕はバンドをやる気がなかったんですよ。ヴィジュアル系に嫌気が差してしまって。でもヴィジュアル系じゃなかったらいいよ、という感じで。それからそういう人が周りに集まったんです。

-ヴィジュアル系が嫌になった大きな理由というのは......?

Azu#:伝えたいことも伝わらないというか。お客さんも若い子が多いし。僕たちは男たちが集まる屈強なライヴにも憧れたし、決められた振り付けばっかりしてるようなバンドが嫌だったんです。

-そのフラストレーションが「check it out」(Track.1)の大きなテーマだと思いますので後ほど掘り下げてお聞きしますね。まずは、今のパートを選んだ理由や、影響を受けたアーティスト、今聴いている音楽などを教えてください。

Azu#:ヴォーカルを選んだのは、他人に任せたくないパートだし、自分でやりたいようにできるからというのが大きいですね。音楽のルーツは、もともとは彩冷えるとか少女-ロリヰタ-23区が好きでした。最近はオルタナ、エモ系とか、ボカロも好きで。さらにベースにもハマッているのでレッチリ(RED HOT CHILI PEPPERS)を聴いたりもしてます。今のヴォーカル・スタイルに影響を受けているのは、UVERworldのTAKUYA∞さんですね。

Mii:ヴィジュアル系の世代としてはAzu#とだいたい一緒で、彩冷えるとかを聴いてたんですけど、アニソンとボカロはずっと聴いてました。ZONが始動する前くらいからラウドとメタルを聴き始めたんですけど、最近はまたボカロに戻りつつ(笑)。ラウドだと(激ロック誌面を見て)SiMとか、Fear, and Loathing in Las Vegasとかも聴きますし。キラキラしてるバンドも、ザクッとしたのも両方聴きますね。

-ギターを選んだ理由は?

Mii:学生時代にバンドを組むということになったとき、ヴォーカルに任命されたんですよ。でも俺、歌は歌えないんで(笑)。"これダメだわ!"と思って。それで、当時のバンドはX JAPANのコピーをやってたんですけど、ギターがひとりだったから、じゃあもうひとりギターが欲しいよね? 俺がやってみようか? ということが始まりでした。

834:ルーツは時期によってバラバラなんですけど、一番大きいのはラウド系なのかな。アーティストというよりは、ジャンル的にメタルよりラウド系です。

-いわゆるニューメタル的な感じですか? LINKIN PARKやSLIPKNOTであったり。

834:そうですね。そっちの路線から入りました。それまでは、どちらかというとジャズとかレゲエを聴いてたんですよ。

-そうなんですか? では、もともとはジャズやレゲエのドラムを叩いていたんですか?

834:そうですね。小学校のときからドラムをやっていたので。たまたま親父がドラムをやっていたから、その影響もあります。

-なるほど。ドラム・アングルの動画を見させていただいたのですが、とてもパワフルでダイナミックなドラミングでかっこいいなと思いました。ちなみにセットは、1タム1フロアと、かなりシンプルですよね。もともとシンプルだったんですか? それとも、だんだんシンプルになっていったのですか?

834:だんだんとシンプルになっていきましたね。ドラマーとして一番尊敬しているのがTravis Barker(BLINK-182)なんですけど、最終的には憧れでもあり、自分のスタイルにも似ていたので、そのスタイルになりました。

-Azu#さんがベースにハマッているということはSNSで拝見しましたが、『check it out』の音源もAzu#さんが弾いているのですか? ライヴでのベースは、音源を同期で流しているのでしょうか?

834:大阪と東京はサポート・メンバーがいて、サポートが同行できない名古屋とかは同期で流してます。今回の作品も、大阪でサポート・ベースをやってくれている四季君が弾いてくれました。

-ZONのメイン・コンポーザーはどなたですか?

834:ほぼ均等ですね。3人とも作曲して、メイン曲をシングル毎に振り分けしています。

-シンセの音を入れているのは?

834:Miiと僕です。作曲した自分の曲はある程度自分で入れて、Azu#の曲はMiiが入れてます。

-それはすごいですね! 使用ソフトは?

Mii:僕はWindowsユーザーなのでCubaseです。

834:僕はMacユーザーなのでLogicです。

-では、デモ段階もかなり完成形に近い形でスタジオに持っていくのですか?

834:そうですね。ほぼ完成形です。