－Azu#さんの歌詞は、基本的に"絶対に騙されないぞ！"っていうマインドが前面に出ていますよね。

Azu#：基本的に人をバカにするっていうか、人を決めつけてしまうんですよね（笑）。

－昔からそういうタイプなんですか？

Azu#：どうやろ？ どうでした？

Mii：昔はもっとフレッシュやった気がするけどな（笑）。

834：最近目が死んでるな（笑）。効率厨っていうか（笑）。

Mii：気分に左右されやすいなとは思いますけど（笑）。

Azu#：あぁ、それはあるな。

－こうしてお話させていただいていても、"ザ・フロントマン！"という感じがしますね。

Mii：でも気分を調整する術を持ってるからいいけどな。

－レコーディングはいかがでしたか？ ドラムは生ドラムですか？

834：そうです。生で叩いてます。逆にそうじゃない人が多いんですかね？

－そういう人も多いのではないかと思います。打ち込みならではの難しさもそれぞれにありますから、単純に良い悪いということではないと思いますけどね。そもそも海外のバンドがそうですし。スクリーモとかメタルコア系は特に。

834：そうですね。聴いてると、生ならこんな音にならんぞ？ とは思いますし。でも、自分も生で叩いていても、打ち込みの音に近づけるようにはしてるんです。そこに近いチューニングで挑んでもいますし。でも、レコーディングでは自分が叩きたいっていうのはあるし、ちゃんと自分で作ったって言いたいんですよね。最初に打ち込んでから叩くってなると、コピーになるじゃないですか。それは違うなって思いますけど。

－Miiさんの録り方についてはいかがですか？ シミュレーターも駆使していたりするのですか？

Mii：これはスタジオで録ってます。シミュレーターは使ってないですね。持ってたら便利だし高性能なんだけど、やっぱり違うなってなるときもあるし。音色的には良かったりするんだけど、シミュレーターでは表現できない部分もあるみたいだし。実際にシミュレーターを使ってる人にはそれぞれ意図があるんでいいと思うんですけど、ただZONに関してはそれがないんですよ。「jellyfish」（2016年8月リリースの3rdシングル『Re:Night』収録曲）以外は。

－先ほど"ブレイクダウンがぬるい！"とおっしゃってましたが、ノクブラ（NOCTURNAL BLOODLUST）はいかがです？

834：あぁ、ノクブラはマジでヤバいですね。やっぱり極めてる方が好きだから、ノクブラはとてつもなくガチな人たちですし。何回かライヴも観させてもらったんですけど、ここまでヴィジュアル系とメタルを両立できるんだなぁと。自分もヴィジュアル系自体は嫌いじゃないんですよ。かといって、執着するものでもないような気がするし。だからやりたいように曲を作りますし。周りからは"もっとヴィジュアル系らしいことやって、売れてから好きなことやれ！"とか言われるんですけど、"うるせぇ！！"って思うんですよね。

－まぁ売れてからというのも......明らかに昔と同じやり方で必ず売れるというのはないでしょうし、音楽シーンも世界的に大きく変化していますし、難しいところですよね。若い子の音楽の聴き方も変わってきてますし。メンバーさんは、昔と比べて音楽の聴き方は変わりましたか？

Azu#：もう僕はCDも買わなくなってきてますね。やっぱりいろんな曲をちょっとずつ聴きたいと思っちゃって。基本YouTubeですね。

Mii：僕もぜんぶネットですね。

834：僕は全然新しいのを取り入れてないんですよ。昔の曲で好きなのばっかり聴いてるんで。

－最近ハマッたのは？

834：広瀬香美にめっちゃハマッてるんですよ。昔から好きなんですけど、オーケストラと一緒にやったりしていて、取り入れる要素とかむちゃくちゃあるやん！ っていう。

－それでは、5月7日に心斎橋VARONで行うワンマンへの意気込みをお聞かせください。

Mii：「check it out」がリリースされてから5月まで少し時間があるので、まだまだ用意しておきたいなと思います。

834：ライヴハウス全体、そこにいる人たち全員に、身体全体でライヴっていうものを感じてもらえるパフォーマンスがしたいなと思います。

Azu#：まぁ初めてのワンマンなので、やるからにはバシッと決めたいなと思います。あと2曲くらい新曲を持っていきたいですね。

－最後に、Azu#さんから改めて「check it out」の聴きどころについてお聞かせください。

Azu#：言いたいことは全部言いました。これが伝わらなくてもいいです。自分の自己満足だし。それがどう捉えられるかわからないですけど、いい作品だと思います。3年に一度くらい、言いたいこと全言いたくなる、すべてを解放して言いたいことだけ言いたくなることがあるんですよ。