INTERVIEW
ZON
2017.03.07UPDATE
2017年03月号掲載
Member:Azu#(Vo) Mii(Gt) 834(Dr)
Interviewer:KAORU
-それでは作曲者のMiiさんから、この曲を作るにあたって意識したことを教えてください。
Mii:最初にあったテーマが"ラップを入れたい"ということだったので、ラップが映えるサウンドを探したり考えたりしました。そこで、ラップを取り入れるんだとしたら、盛り上げるところが欲しいなーということで、だんだん裏打ちのハットが入ってきて、そこからだんだん形になっていった感じですね。おそらく、こことここはラップが入れられるだろうな! っていうところはありました。
-AメロとBメロの部分ですね。言葉数の部分で悩んだというのは?
Azu#:いや、ここはもう語りで入れてるから......語りになったっす(笑)。
-たしかに(笑)。韻にこだわると、言葉数的に制限されるところもあるでしょうし、ストレートな歌詞なので、削れないというのもあるでしょうし。
Azu#:そうですね! でも、1ヶ所だけあって。"他人の事なんてどうでもよくね?(母音がoue)"と"垣根(母音がaie)"で、(韻を)踏んでる!! っていう。ここだけ小さな野望が入ってるんです! ここは僕の中で、めっちゃきたな! っていう(笑)。
-あ、たしかに"e"で踏んでますね!
Azu#:まぁでも、エンジニアさんに"e"しか合ってないねって指摘されましたけど(笑)。
-でも今後はもっと韻を取り入れたいなと思いますか?
Azu#:できればやっていきたいですね(笑)。
-ラップ・バトルを見ていると、もう感服するしかないですよね。
834:いやー、本当にすごいですよね。瞬発力もすごいし。
-Miiさんは見てますか?
Mii:僕は見てないんですよ。
Azu#:見てくださいよ! 本当にすごいですよ!
-実際に誰のバトルが印象に残ってます?
Azu#:うーん、基本的にオムニバスで流れてるのを見てる感じなんですけど、誰が勝つとかいうよりはなんとなくですね。あ、でもMCニガリ(a.k.a赤い稲妻)君はすごいなと思いました。
-MCニガリもすごいですね。明らかにお互いに仲良くてリスペクトしているラッパー同士が、バトルではガチガチにディスり合うということもありますし。しかしAzu#さんがムカついてるのは、これっぽっちのリスペクトがないただのディスり合いに対してということでしょうか?
Azu#:あぁ、もうそうですね。本当に。
-でも、ただひたすらに突き放すだけでなく、最後の"きっと乗り越えれるさ"という歌詞で、ちょっとだけ受け入れてあげるという優しさが。
Azu#:昔からそういうクセがあるんですよね。悪いクセだなぁとも思うんですけど、まぁ、最終的には、ちょっと頑張ろか! っていう(笑)。
-ちなみに「check it out」のキーは?
Mii:C#mですね。
-「nano」(Track.2)への流れに繋がるコード感ですね。
834:そこは被ったな! と思った部分でもあったんですけど。構成に関しては好きなように作らせてもらってるんで。
-でも「nano」のメジャーなコード感が際立つ感じで、聴いている側としては素敵な流れだなと思いましたよ。この"nano"というワードはマイナス単位のことですよね?
Azu#:はい。小さなものってことですね。
-作曲者の834さんにお聞きします。構成がかなり凝ってますが、曲間のブレイクダウンがかなり長めに入っていますね。
834:ここは歌詞が入ってない状態だったので予想で作ったんですけどね。おそらくこんな感じになるから~みたいな。実際は思ったよりメロディ感が強かったから、意外な仕上がりになりましたね。ガラッと変わるという。
-ガラッと変わるブレイクダウンが好きなんですね。
834:そうですね。でも、もっと沈んでもいいのかな、とも思います。
-最近ブレイクダウンを多用しているヴィジュアル系バンドも多いのでは?
834:多いっすね。ぬるいっすね。そんな中途半端なことすんなよ! って思いますけど(笑)。