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INTERVIEW

ZON

2017.03.07UPDATE

2017年03月号掲載

ZON

Member:Azu#(Vo) Mii(Gt) 834(Dr)

Interviewer:KAORU

たまたまラップ・バトルにハマッてたんですよ。それでMiiさんに"ラップが入れられる曲作って!"と言って


-それでは『check It out』についてお聞きします。これまでのZONの曲、「Heads up!」(2015年リリースの1stシングル表題曲)や「SUPER LiAR」(2016年3月リリースの2ndシングル表題曲)にしても、BPM220超えのダンサブルな曲でしたが、この曲もBPM210くらいの、かなり速い曲調になってますね。

Mii:ヴォーカルが2ビートの曲で好きなものが多いんですよ。そこで曲を作るときにいざ2ビートを使うとなると、どんどんBPMが速くなっていくってことだと思います。まぁ2ビートの曲でも、いい曲はいいけどダサくなる曲はダサくなるし。おそらくこの速さがベストだろう! ということを重点に考えてテンポを決定してます。

-2ビートで裏打ちのハットが特徴的ですし、近年の傾向としてダンサブルな曲は需要が高いですし、少なからずトレンドを意識している部分もありますか?

Mii:まぁライヴを意識して曲を書いているので多少はあるかもしれない。僕は上がっていくタイプです。

-MVではAzu#さんが2ステップを踏んでいる映像もありますが、実際にZONのライヴのお客さんはどんなノリなんでしょうか? 2ステップを踏んだりしてるのですか?

Azu#:普段はヴィジュアル系の対バン・イベントが多いので、"やれ!"って言ったらする、くらいですね(笑)。

834:たまにヴィジュアル系じゃないロック・バンドとの対バンだったら、そこのファンの子たちが客席の後ろの方で自然と2ステップを踏んでくれてるんですけど、"あ! それ本物!!"みたいな(笑)。

-歌詞がストレートで、なおかつ言葉が直球でインパクトが強いですね。それこそが「check it out」の大きな魅力だと思います。そもそもAzu#さんの書く歌詞は、あまりヴィジュアル系特有の修飾した言葉を使わない、メタファーを用いた表現もしないという印象ですが、"ストレートで誰もがわかる言葉で歌う"ところに強いこだわりがあるのでしょうか?

Azu#:そこは最近、特に意識してるところですね。わかりにくくしても、結局わからん人にはわからんし。伝わりにくくする必要性がないというか。

-「check it out」は英語詞もないですし、まさにその極みですね。"お前はただのゴミ"とか、"ステージ立って歌ってみろカス"とか。とても潔いですが、勇気も必要だったのでは? お客さんも敵にしかねないというか。ここまでバンドとしてプロテスト表明しようと思った経緯とは?

Azu#:その曲を書いてるときに、たまたまラップ・バトルにハマッてたんですよ。YouTubeとかで高校生ラップ選手権とかを見てたりして、それで、"こいつら絶対仲が悪いとかじゃないけど、めちゃくちゃ他人のこと批判するやん! そのあと気まずくなったりせぇへんのかな?"とか思って。そういうことを言い合えるって、なんかいいやん! って思って。それでMiiさんに"ラップが入れられる曲作って!"と言って。まだ"韻を踏む"とかは恥ずかしかったんですけど(笑)。

-ラップとメロディの間くらいの感じですよね。語り口調というか。大きくふたつの反発心があるのかな? と思ったのですが、ひとつは"うざい奴等の説教"。これは、いわゆる業界人的なところですか?

Azu#:あ、そうです(笑)。

-(間合いが)早い(笑)。"匿名希望晒し合い"というのは、掲示板文化であったり?

Azu#:そうですね。あとYouTubeのコメント欄とかを見てても中傷が多いし、なんでああいうことするんだろうな? って。

-"テレビや雑誌の文句だが"という歌詞は、具体的にどういうことを指しているのでしょうか?

Azu#:それはもう、ゲス極(ゲスの極み乙女。)の不倫報道とか、そういうやつですよね。別にそんなん、どうでもええやん!! っていう。

-他人の不倫なんてどうでもいいというのは同感ですし、そもそもアーティストに過剰にコンプライアンスを求める風潮は異常ですよね。清廉潔白でなければ即晒し上げネットリンチとか。でも、そういうことをオブラートに包まずに、潔くストレートに歌うというのは、素直にかっこいいなと思いました。ZONはヴィジュアル系の文化にいるからこそフラストレーションを感じることも多いと思うのですが、例えば他のラウド系などジャンルの違うバンドと対バンしているときなど、うらやましいなとか思う部分はありますか?

834:うーん、個人的には、単純にそっちの文化の方が好きだなぁとは思いますね。お客さんもその場のノリでやってくれるし。変に周りを気にせずに良いと感じたら動いたりノってくれるのも、そっちのジャンルだし。

Mii:もともとヴィジュアル系だからそう思うのかもしれないけど、どうしてもラウド系の方が、全力で向かってきてくれる感じがいいなぁ~と思ってしまう部分もあって。こっちの文化だと、8.5分くらいで動く人が多いので。

-8.5分というのは?

Mii:お客さんのノリや動き方がですね。動きひとつにしても決まりがあるのか、だいたい8割くらいに落としてんなっていう(笑)。全力ガムシャラ感というのは、やっぱりラウド系の方が感じます。

834:もっと熱く来てよ! っていうのは、常に思うよね。

-なるほど。では話は楽曲に戻りますが、ZONの基本チューニングは?

Mii:基本的にドロップC#ですね。