INTERVIEW
FATAL FE
2016.11.02UPDATE
2016年11月号掲載
Member:Ilya 'Fatal' Korovin(Gt/Electronics) Dmitriy 'Ray' Rachkovich(Vo)
Interviewer:山本 真由
-Rayのヴォーカルは、FAIL EMOTIONSの作品の中でも独特の魅力を持っていましたが、今作でも、彼の繊細な表現力が存在感を放っていますね。ヴォーカルを活かすような工夫は、楽曲制作の段階で考えられているのでしょうか?
Ray:もちろん、ほとんどのバンドがそうであるように、多くの曲でレコーディングしたあとにいくつかのヴォーカル・エフェクトをかけているんだよ。ただライヴでもトーンやメロディが低下しないようにしているし、ヴォーカル・エフェクトに依存していないと思うよ。
-今作の収録曲は、ヴォーカル入りの楽曲の他にインストゥルメンタル・バージョンも収録されていますが、ヴォーカル入りとはまた違って、シンプルに楽曲の構成要素が楽しめるものになっていますね。レゲエのダブ・バージョンのような大げさなリミックスを施すわけではなく、あくまでシンプルなインストゥルメンタル・バージョンとして収録したのはなぜですか?
Fatal:ありがとう。これは、多くのファンから、インストゥルメンタル・バージョンも聴きたいとよく言われるので収録することに決めたんだ。
-FAIL EMOTIONSでは、アートワークもメンバーが担当されていたようですが、今回もいろいろな面においてDIYで制作されているのでしょうか?
Fatal:今回のデザインとアートワークは僕たちの弟のような人物がすべて手掛けているよ。
-FATAL FEはメンバーが4人と、FAIL EMOTIONSよりコンパクトになって、ライヴ活動もしやすくなったのではないかと思いますが、今後、精力的にツアーなどライヴ活動を行う予定はありますか?
Ray:もちろんだよ。次の作品も準備しているし、それに合わせてロシア・ツアーも計画しているんだ。日本のみんなにも会えるといいな、いつでも日本のすべてを愛しているからね。
-日本でのライヴも計画されているのでしょうか?
Fatal:そうだね、何日かかけてライヴをしてみたいとは思っているよ。
-FAIL EMOTIONSでは"激ロックTOUR VOL.8"(※2013年6月に東名阪にて開催)での来日も経験していますが、何か当時の思い出で印象的なことはありますか?
Ray:まだフル・ラインナップでは日本に行けていないのが心残りではあるけど、日本での思い出はどれも楽しいものだよ。
-二度の来日経験(※2014年11~12月に二度目の来日公演が実現)で、日本のバンドとの交流もあったかと思いますが、今でも親交の深いバンドはいますか?
Ray:I Promised Onceだね。彼らは本当にいいバンドだし、優しくしてくれたのを覚えているよ。そのあと、彼らはロシア・ツアーをしに来てたみたいなんだけど、僕はもうそのころにはFAIL EMOTIONSから抜けていたから、そのときは会うことができなかったんだ。
-最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
Ray:すべての日本のファンと日本の友人へ、いつもサポートしてくれて本当にありがとう! 僕たちはFATAL FEとしてカムバックしたよ!