INTERVIEW
BAND-MAID
2016.11.11UPDATE
2016年11月号掲載
Member:小鳩 ミク(Gt/Vo) 彩姫(Vo) KANAMI(Gt) AKANE(Dr) MISA(Ba)
Interviewer:荒金 良介
-今年は前作『Brand New MAID』(2016年5月リリースの3rdミニ・アルバム)の発表に伴う全国ツアー、8ヶ国9ヶ所に渡るワールド・ツアーもあって、忙しかったんじゃないですか?
小鳩:そうですね、バカみたいに忙しかったです(笑)。でも、新しい環境や場所でお給仕(ライヴ)できたので、自分たちが思っていた以上の活動ができてます。海外ワンマンは今回のツアーが初でしたからね。
AKANE:初めてのことだらけでした。
KANAMI:ワールド・ツアーは今年一番大きな出来事でしたね。実際に行ってみないと、現実味もなかったですから。いざ海外に行って、やっと世界への第一歩を踏み出せたなと。
彩姫:今年はメジャー・デビューできたし......3年でデビューするのは早いと言われたけど、私たちにとってはすごく長い3年間でした。これからはやっと認められるチャンスが増えるのかなと。
-もっと早くメジャー・デビューする予定でしたか?
彩姫:今のハード・ロック路線になるまで試行錯誤したから。あと1年ぐらい早かったらよかった(笑)。
KANAMI:路線が決まるまでは長かったからね。
彩姫:「Thrill」(2014年リリースの1stシングル『愛と情熱のマタドール』収録曲)という曲に、もっと早く出会えていたらよかったですね。贅沢は言わないです。
小鳩:今、十分に言ってた!
一同:ははははは(笑)。
AKANE:メジャーに行って、自分たちの作詞作曲した楽曲が認められたことが大きいですね。あと、曲のレベルもどんどん上がるから、ヘタな演奏はできないし。自分を追い込んで、スキルを高めたいです。これからも自分たちで曲をいっぱい作って、世界に認められたいなと。
MISA:自分たちの初めてのツアーを日本と海外でやれたことが嬉しくて。各地を飛び回るつらさはあったけど、いい経験になりました。いろんなお客さんに自分たちの音楽を届けることにやりがいを感じたし、海外の反応も面白かったですね。
-どんな反応がありました?
MISA:国によってお客さんのノリも違うし、それが勉強になりました。
小鳩:海外では必ずMISAコールが起きるんですよ。
KANAMI:ははは(笑)、あれは面白いよね。
MISA:海外では自己紹介をするんですけど――
小鳩:MISAが喋る前に、"MISA! MISA!"というコールが起きて。お給仕中にお酒を飲むから、それが海外の方にウケているみたいなんです。
MISA:そうみたいです(笑)。
彩姫:日本のご主人様、お嬢様(※BAND-MAIDファンの呼称)にはちょっと怖いと思われているけど、海外の人はそれさえも"クールだぜ!"って感じで。しかも向こうでお酒を飲みながらお給仕をする人は少ないし、ガールズ・バンド自体も少ないですからね。
AKANE:溢れ出るロック感があるんだろうね(笑)。
-ちなみに、ワールド・ツアーで一番反応が良かった国は?
小鳩:初日がメキシコだったんですけど、なぜか支持率が高くて。メキシコってあまりピンと来ないじゃないですか。不安もあったけど、行ったらものすごい熱気だったんです。たくさんのご主人様、お嬢様が行列を作って待ってくださっていて、ビックリしました。お給仕中もひとこと言うだけで、ワーッ! っと盛り上がるんですよ。日本では味わえない歓声でしたね。
-メキシコ市内には"AKIBAビル"があったりして、日本のカルチャーが浸透してますからね。ペンライトを持ってる人はいました?
小鳩:あっ、いました! そういう文化も広がっているんだなと。日本語を喋れる方もいましたからね。
彩姫:あと、歌詞を完璧に覚えて日本語で歌ってくれたから、それも嬉しかったです。
KANAMI:日本語は難しいのに、歌えるんだと思って。
小鳩:メキシコでは最後に「alone」(『Brand New MAID』収録曲)をやったんですけど、ヴォーカルの声よりもご主人様、お嬢様の歌声の方が大きいんじゃないかと思うくらいで感動しました。
彩姫:やっぱりMVになってる曲は特に歌ってましたね。イントロだけで盛り上がってくれて。
KANAMI:1音鳴っただけで、ワーッ! ってなることもあったもんね。
-イギリスは今回、二度目のライヴですよね?
小鳩:はい。最初のMCで"おかえりー!"と叫んでくれた人もいて、嬉しかったです。